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ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 第1ステージチーム スカイがモビスターとの接戦を制しチームTT優勝 ケノーがマイヨロホを獲得

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 3大ステージレース「グランツール」のシーズン最後を飾る「ブエルタ・ア・エスパーニャ」(UCIワールドツアー)が8月20日に開幕し、27.8kmのチームタイムトライアル(チームTT)で争われた第1ステージは、クリストファー・フルーム(イギリス)ら強力な布陣のチーム スカイが優勝した。先頭でゴールしたピーター・ケノー(イギリス)が総合リーダージャージのマイヨロホを獲得。日本の別府史之を擁するトレック・セガフレードは7位、新城幸也のランプレ・メリダは22位だった。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージで優勝したチーム スカイ Photo: Yuzuru SUNADAブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージで優勝したチーム スカイ Photo: Yuzuru SUNADA

アスタナはトラブルでタイムロス

 開幕ステージ恒例となったチームTTは、スペイン北西部ガリシア州のオウレンセ、ライアス・ヘルスリゾートからカストロ・デ・ミーニョ ナウティカルパークまでの27.8kmで行われた。山岳がなく平坦基調だが、コースプロフィールからは読み取れないようななだらかな起伏の多いブエルタらしいコースだ。

 全22チーム198人が出走し、チーム内で5人目にゴールした選手のタイムがチーム成績として反映され、チームから遅れた選手はその分だけ総合タイムを失う。総合を狙うエースを抱えるチームは、好成績を残す必要があり、エースは隊列のなかでゴールすることが求められる。

 最初にスタートしたのは、来季の新スポンサー獲得や大型補強が発表されているボーラ・アルゴン18。ワイルドカードで選出されたUCI(国際自転車競技連合)プロコンチネンタルチームながら好タイムを出し、トップタイムを更新するチームがなかなか現れない。

 前半で登場したアスタナ プロチームは、22歳という若さで今年6月のツール・ド・スイス総合優勝を飾ったミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)がエース格だが、スタートから間もなくチェーントラブルに見舞われた。チーム全員が待つことになり、タイムを失った。

総合を争う2チームがコンマ数秒差

6秒差の3位につけたオリカ・バイクエクスチェンジ Photo: Yuzuru SUNADA6秒差の3位につけたオリカ・バイクエクスチェンジ Photo: Yuzuru SUNADA

 レース中盤から、チームTTの強豪や総合優勝候補を抱えるチームが続けて登場し、エティックス・クイックステップがトップタイムを更新した。さらに、ジロ・デ・イタリア総合2位のヨアンエステバン・チャベス(コロンビア)を擁するオリカ・バイクエクスチェンジは、中間計測でトップタイムをマーク。ゴール目前まで7人を残し、暫定トップに躍り出た。

 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ)のBMCレーシングチームは、中間計測でオリカ・バイクエクスチェンジを上回る走りを見せた。しかし、早い段階で5人まで減ったことが影響したのか、ゴールでは1秒届かなかった。

2位に終わったモビスター チーム Photo: Yuzuru SUNADA2位に終わったモビスター チーム Photo: Yuzuru SUNADA

 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア)とアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)を擁し、スペイン唯一のUCIワールドチームとして期待されるモビスター チームは、終盤に集団がばらける場面が何度か見られたがハイペースを刻み、バルベルデを先頭にフィニッシュ。トップタイムを6秒更新する30分37秒を叩き出し、残るスカイとティンコフのゴールを待った。

 スカイはモビスター同様に終盤でペースを上げ、優勝を狙えるタイムでゴールに迫った。ゴール付近は上り基調で、4番手を走っていたフルームが中切れして隊列が崩壊しかけたが、レオポルド・ケニッグ(チェコ)が最後に間をつないだ。ゴールタイムはモビスターと同じ30分37秒だが、コンマ数秒のわずかな差で首位に立った。

第1ステージを制し表彰台に登ったチーム スカイの選手たち Photo: Yuzuru SUNADA第1ステージを制し表彰台に登ったチーム スカイの選手たち Photo: Yuzuru SUNADA
マイヨロホを獲得したピーター・ケノー Photo: Yuzuru SUNADAマイヨロホを獲得したピーター・ケノー Photo: Yuzuru SUNADA

 一方、最終出走のティンコフは52秒遅れの9位に終わった。アルベルト・コンタドール(スペイン)の2年ぶり総合優勝を狙うが、他の優勝候補が僅差で留めたなか、大きく後れをとり不安の残る立ち上がりとなった。

 ティンコフが遅れたことで、スカイの優勝が決まった。表彰式に9人全員で登場したスカイの選手たちはステージ優勝の表彰を受け、シャンパンファイトで祝福。チームTTならではの光景が繰り広げられた。第2ステージはケノーがマイヨロホを着用し、早くもスカイが集団コントロールを担うこととなりそうだ。

第1ステージ結果
1 チーム スカイ 30分37秒
2 モビスター チーム +0秒
3 オリカ・バイクエクスチェンジ +6秒
4 BMCレーシングチーム +7秒
5 エティックス・クイックステップ +22秒
6 チーム ロットNL・ユンボ +27秒
7 トレック・セガフレード +50秒
8 キャノンデール・ドラパック プロサイクリングチーム +52秒
9 ティンコフ +52秒
10 ボーラ・アルゴン18 +57秒
11 アスタナ プロチーム +58秒
12 エフデジ +1分5秒
13 イアム サイクリング +1分13秒
14 チーム カチューシャ +1分17秒
15 ディメンションデータ +1分17秒
16 ロット・ソウダル +1分27秒
17 コフィディス ソリュシオンクレディ +1分34秒
18 カハルラル・セグロスRGA +1分36秒
19 アージェードゥーゼール ラモンディアル +1分48秒
20 チーム ジャイアント・アルペシン +1分50秒
21 ディレクトエネルジー +1分55秒
22 ランプレ・メリダ +2分8秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ピーター・ケノー(イギリス、チーム スカイ) 30分37秒
2 サルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、チーム スカイ) +0秒
3 ミハウ・クフィアトコフスキー(ポーランド、チーム スカイ) +0秒
4 レオポルド・ケニッグ(チェコ、チーム スカイ) +0秒
5 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +0秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +0秒
7 ホナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター チーム) +0秒
8 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター チーム) +0秒
9 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター チーム) +0秒
10 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +0秒
139 別府史之(日本、トレック・セガフレード) +2分19秒
169 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +3分47秒

チーム総合
1 チーム スカイ 2時間33分5秒
2 モビスター チーム +0秒
3 オリカ・バイクエクスチェンジ +30秒

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ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 ブエルタ2016・レースレポート

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