8月26日(金)よる9時 BSスカパー!で放送スタート漫画版のロードバイクを組むとこうなる! ドラマ「弱虫ペダル」驚異の再現性

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 8月26日から毎週金曜日に放送されるBSスカパー! オリジナル連続ドラマ「弱虫ペダル」。原作のコミックは45巻を数え、舞台・テレビアニメ・劇場版と多くのファンを魅了する。そして、満を持してスタートするのが連続ドラマだ。舞台版とほぼ同じキャスティングをそろえる本作だが、もうひとつの“主役”となるのがロードバイク。個性豊かなキャラクターが乗るバイクも、こだわりがぎっしり詰まっている。そこで、バイクを監修した日本最大級のスポーツサイクル専門店「Y’sRoad」商品部・奥平総帆さんにインタビューし、ドラマを観るうえでのポイントや気になる“裏設定”を教えてもらった。

小越勇輝さん演じる小野田坂道が乗るのはY'sRoadオリジナルモデル「ANTARES」(アンタレス)のクロモリロード Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会小越勇輝さん演じる小野田坂道が乗るのはY'sRoadオリジナルモデル「ANTARES」(アンタレス)のクロモリロード Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会

インターハイメンバーは一体誰に?

 原作は、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の、自転車ロードレースを題材にした渡辺航・作の漫画。主人公である孤独なアニメオタク少年・小野田坂道が、自転車競技部の仲間とともにインターハイ優勝を目指す青春スポーツ物語だ。

 ドラマでは、同級生の今泉俊輔や鳴子章吉との出会いをきっかけに千葉県立総北高校・自転車競技部へと入部するところから、自転車競技を通じて友達を獲得し変化していく姿、そして坂道の加入によって、大きく変化していく自転車競技部とともに、誰がインターハイメンバーに選ばれるのかを映し出していく。

ロード初級者は坂道のバイクを参考にすべし!?

 出演俳優がまたがるロードバイクは、いずれもY’sRoadのフィッティングシステムである、バイオレーサーで測定。身長・手足・胴など、それぞれの体型に合わせたジャストサイズのフレームをセレクトしている。

 小野田坂道役・小越勇輝さんが乗るのは、Y’sRoadオリジナルモデル「ANTARES」(アンタレス)のクロモリロード。奥平さんによれば、「ロードを始めようという方にとって、シンプルで乗りやすくコストパフォーマンスが高いモデル」とのこと。元々は、クランクイン前に小越さんがトレーニングで使用していたモデルで、そのまま撮影にも使っているのだという。

小野田坂道といえば「あの」ママチャリ。「マルキン自転車」が原作どおり再現した世界で唯一、渾身の1台だ Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会小野田坂道といえば「あの」ママチャリ。「マルキン自転車」が原作どおり再現した世界で唯一、渾身の1台だ Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会

 劇中の「『寒咲自転車店』にあった中古品」という設定を忠実に再現すべく、特殊な粉体塗装であえてくすんだシルバーにペイントした。他にもあらゆるパーツが中古品で構成され、奥平さんが特にこだわったのが、タイヤのメーカーが前後輪で異なっているところだ。前輪がコンチネンタルで、後輪がミシュラン。これは、店で余ったパーツを坂道のためにあり合わせた、という背景からだという。一方で、ワイヤーとバーテープはあえて新品をチョイスし、バイクそのものが「古いながらもそのよさが際立つように」配慮している。

 それと、原作を読んだ人ならお分かりだろうが、坂道といえばママチャリで学校裏の斜度20%を超える激坂を歌いながら越えてしまう脅威の脚力の持ち主。ドラマでは、原作に忠実に「ギアなし」と「ギアあり」のママチャリをそれぞれ再現した。いずれも、埼玉県越谷市が拠点のバイクブランド「マルキン自転車」による世界で1台の、渾身のママチャリだ。特に、ハンドルパイプの位置やフォルム、チェーンカバーの型は、ファンであれば「坂道のママチャリそのもの」と唸ることだろう。

原作を極限まで再現

木村達成さん演じる今泉俊輔とスコット「ADDICT」(アディクト) Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会木村達成さん演じる今泉俊輔とスコット「ADDICT」(アディクト) Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会

 もちろん、登場するバイクへのこだわりは、坂道だけにとどまらない。坂道の素質をいち早く見抜く同級生、今泉俊輔役の木村達成さんが乗るのは、スコットの軽量カーボンモデル「ADDICT」(アディクト)。原作第1巻が描かれた2006年当時のモデルが現時点で存在しないこともあり、より近いモデルとして奥平さんがチョイス。

 今泉はオールラウンダーであることから、機材選びを重視。ホイールには、山岳・平坦ともに対応するシマノ「デュラエースC35」を採用。コンポーネントは、お金持ちの今泉ゆえ本来は最高グレードの「デュラエース」といきたいところだが、そこは高校生。身の丈にあったものを、ということで1つ下のグレードにあたる「アルテグラ」を選んだ。

深澤大河さん演じる鳴子章吉とピナレロ「RAZHA」(ラザ) Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会深澤大河さん演じる鳴子章吉とピナレロ「RAZHA」(ラザ) Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会

 鳴子章吉役・深澤大河さんは、ピナレロ「RAZHA」(ラザ)を使用。スプリンターの鳴子だが、ドラマではオールラウンダー用のホイールであるカンパニョーロ「ZONDA」(ゾンダ)を使う。おやっ、と思いそうなところだが、ここに奥平さんによる裏設定が! 原作や先に公開された劇場版での「初めてリムが高いスプリンター用のホイールをつけた」と、鳴子が述べる場面を踏まえて、時系列からドラマ版ではまだスプリンター用のホイールはつけていないと想定。苦手な上りを克服しようと試みる場面がドラマで描かれていることもあり、あえてオールラウンダー用のホイールを装着させているのだ。

 坂道・今泉・鳴子の三者に共通するこだわりは、色。これは、棚澤孝義監督からのリクエストもあったといい、坂道は「黄」、今泉は「青」、鳴子は「赤」とそれぞれ強調。今泉のバイクであれば、原作からデザインを起こし、1週間という超短期で青いバイクを仕上げた。また、鳴子のバイクは美術スタッフとの相談の末、カッティングシートを用いて、フレーム内の赤い部分を増やしたのだとか。

ショップスタッフだからできた“裏設定”

 コミックや漫画と違い、実写版ドラマとなると人や物がどれだけ原作に忠実であるかがポイントとなる。毎年モデルチェンジするロードバイクは、再現するのが難しい。そこで効果を発揮するのが“裏設定”である。奥平さんは、「原作をリスペクトしているからこその裏設定」と説明する。

平井浩基さん演じる杉元照文と「コルナゴ CX-ZERO」 Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会平井浩基さん演じる杉元照文と「コルナゴ CX-ZERO」 Ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン) 2008/ドラマ「弱虫ペダル」製作委員会

 キャラクターの特徴や脚質に合わせたバイクのセッティングはもとより、「各登場人物がバイクショップへ足を運んだ際に、どんなチョイスをするのか」をイメージするという、ショップスタッフならではの視点が生かされている。

 奥平さんのイチオシは、坂道のクラスメート・杉元照文。平井浩基さん演じる杉元は「ボクは経験者だから」が口癖。それでいて、バイクの後部にはどちらかでよいはずの反射板とフラッシュライトが両方装備されていたり、ウエアにはあえてスマイルマークの施された遊び心のあるユニークはジャージを着用し、バリバリの経験者とは少し違う雰囲気。「これから脱皮するであろう、彼の魅力を全身に込めた」と奥平さん。

◇         ◇

 ドラマ「弱虫ペダル」はストーリーにとどまらず、楽しめる要素がふんだんに込められている。原作を読んでいる人も、そうではない人も、“弱ペダ”の世界に惹きこまれること間違いなし。特設サイトでは、第1話の冒頭映像を先行配信中。こちらも合わせてご覧いただき、放送スタート前の予習としてほしい。

BSスカパー! オリジナル連続ドラマ「弱虫ペダル」

放送日時:8月26日(金)よる9時スタート ※第1話無料放送
チャンネル:BSスカパー!(BS241)
視聴方法:第1話無料放送。第2話以降はスカパー!のチャンネルまたはパック・セット等の契約が必要

現在、「スカパー!WEB割」として、WEBからスカパー!へ新規ご加入のお客様に、視聴料等500円を割引中。
9月30日(金)お手続き完了分まで。詳しくは、スカパー!公式サイトへ。

ドラマ「弱虫ペダル」は、スカパー!オンデマンドでも視聴可能。

スカパー!オンデマンドのご視聴には、放送サービスのご加入が必要。
放送サービス加入者は、ドラマ「弱虫ペダル」のオンデマンドを無料でご視聴いただけます。

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