死亡事故減らす「ABCコンセプト」提唱トレックが日中にも使えるシティ向けライトや蛍光色の「バリスタ」発売 製品で安全啓蒙 

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 バイクブランド「トレック」がライトやウェアなどの製品によってサイクリストの安全性向上を啓蒙する「ABCコンセプト」を打ち出した。日中のライト点灯や、目立つカラーのアクセサリーやウェアの着用を促すことで、自転車の死亡事故を一つでも減らそうという考えだ。トレック・ジャパンの田村芳隆社長は、ブランドをあげての安全啓蒙について「トレックの重要な使命」と取り組みへの意欲を語った。

ボントレガー「バリスタMIPSアジアフィット」(ビジリティ)、フロントライト「イオン350R」、リアライト「フレアRシティ」 Photo: Naoi HIRASAWAボントレガー「バリスタMIPSアジアフィット」(ビジリティ)、フロントライト「イオン350R」、リアライト「フレアRシティ」 Photo: Naoi HIRASAWA

事故撲滅へ「長く続けていく」

 トレックは、自転車事故のほとんどが日中に起こり、死亡事故の4割は後方からの追突だという統計をもとに、日中でもサイクリストの存在を周囲にアピールする「デイライト」を推奨してきた。そして、8月8日から3日間で開催された大展示会「トレックワールド ジャパン」では、さらに安全性を高めるABCコンセプトを発表した。

ABCコンセプトの核となる、蛍光色のヘルメットや日中も使えるライトを紹介したトレック・ジャパンの田村芳隆社長 Photo: Shusaku MATSUOABCコンセプトの核となる、蛍光色のヘルメットや日中も使えるライトを紹介したトレック・ジャパンの田村芳隆社長 Photo: Shusaku MATSUO

 Aは常にライトを点灯する「ALWAYS ON」、Bはシューズやソックスなど動く箇所に明るい色を配して人の目を引く「BIOMOTION」、Cは目立つ色のウェアで被視認性を高める「CONTRAST」を表している。田村社長は「長く続けていくコンセプトになる」として、まずは「コンセプトを広めて理解を深めてもらう」ことを目標にするという。

 田村社長によれば、アメリカ・ウィスコンシン州のトレック本社近辺はクルマがスピードを出しやすく、自転車に乗っていたトレック従業員が亡くなる交通事故が何度か起こったという。トレックのジョン・バークCEOはこうした死亡事故について「耐えがたい悲劇であり、撲滅しなくてはならない」と、ブランドとしての安全啓蒙に本格的に乗り出した。

トレック・ジャパンの田村芳隆社長 Photo: Shusaku MATSUOトレック・ジャパンの田村芳隆社長 Photo: Shusaku MATSUO
トレック・ジャパンの田村芳隆社長は、プロジェクトワンでオーダーした蛍光イエローのエアロロード「マドン」を使用している Photo: Naoi HIRASAWAトレック・ジャパンの田村芳隆社長は、プロジェクトワンでオーダーした蛍光イエローのエアロロード「マドン」を使用している Photo: Naoi HIRASAWA

 安全啓蒙は行政が取り組むことが多いが、メーカーが行うにあたって働きかけやすい方法は「販売店を通して訴求する」ことだと田村社長は語る。トレックのアクセサリーブランド「ボントレガー」は、コンセプトを訴求するアイテムとして、シティユース向けのフロント・リアライトや、エアロロードヘルメット「バリスタ」の新色「ビジリティ」を投入した。

デイライトを広める起爆剤

 フロントライト「イオン350R」、リアライト「フレアRシティ」は、デイライトとして使用できる高輝度を誇り、日中でも遠くから視認できる。

フロントライト「イオン350R」(右)とリアライト「フレアRシティ」 Photo: Naoi HIRASAWAフロントライト「イオン350R」(右)とリアライト「フレアRシティ」 Photo: Naoi HIRASAWA
トレックの「ABCコンセプト」について語った田村芳隆社長 Photo: Shusaku MATSUOトレックの「ABCコンセプト」について語った田村芳隆社長 Photo: Shusaku MATSUO

 フレアRシティは、2016年に発売された「フレアR」が郊外での使用を想定しているのに対し、短い距離を広範囲にわたって照らすことができ、より街中で必要な性能を備えたモデルとなっている。

 フレアRシティと、同じ形状のフロントライト「イオン100R」は小さいキューブ状で、バイクのフォルムを崩したくないサイクリストには最適。価格は4900円で、これからクロスバイクを購入する人や、子供用のライトとしても買いやすく、トレックとしては「デイライトを広く伝えるための起爆剤」として期待しているという。

リフレクターを備えたカラーも

 バリスタはカラーラインナップに蛍光イエローのビジリティと「レッド/ホワイト」が加わり、「ブラック」「トレック・セガフレード」と合わせ4色展開になった。ビジリティとブラックは両側面にリフレクターが備えられ、被視認性が高まっている。

ボントレガー「バリスタMIPSアジアフィット」のビジリティ Photo: Naoi HIRASAWAボントレガー「バリスタMIPSアジアフィット」のビジリティ Photo: Naoi HIRASAWA
「バリスタMIPSアジアフィット」のブラックとビジビリティは、両サイドにリフレクターが付いている Photo: Shusaku MATSUO「バリスタMIPSアジアフィット」のブラックとビジビリティは、両サイドにリフレクターが付いている Photo: Shusaku MATSUO

 またバリスタには、転倒時の衝撃から頭部や脳を守る安全技術「MIPS」(ミップス)が搭載された。実際の事故で起こりやすい斜めからの衝撃を、ヘルメットの内側に設けられたプレートがスライドすることで軽減する。

 ボントレガーでは他にもシューズ、ウェア、グローブなどABCコンセプトに関わるアイテムを多数展開している。来季の春夏のアパレルでは、科学的に目に留まりやすいとされるパターンの色を採用した「HALO」(ヘイロ)シリーズが登場するという。

■フレアRシティ
明るさ:35ルーメン
点灯時間:5~20時間
税込価格:4,900円

■イオン350R
明るさ:最大350ルーメン
点灯時間:1.5~10時間
税込価格:7,900円

■バリスタMIPSアジアフィット
カラー:ブラック、トレック・セガフレード、ビジビリティ、レッド/ホワイト
サイズ・重量:S/M・270g、M/L 310g
税込価格:25,000円

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