無駄を削ぎ落としたスペックフェルトから新たなレーシングシリーズ「FR」登場 ロサンゼルスで試乗インプレ 

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
  • 一覧

 ドイツのバイクブランド「FELT」(フェルト)が8月1日、「FR」シリーズを新たに発表し、2017年モデルに追加した。オールラウンドピュアレーサー「F」シリーズの後継となるFRは、評価が高いジオメトリーをほぼ変えず、横剛性と振動吸収性を向上させたレーシングモデルだ。Cyclist編集部員が、発表に先立ってロサンゼルスで試乗。インプレッションもお届けする。

フェルト「FR1」 ©FELTフェルト「FR1」 ©FELT

ねじれ剛性を30%向上

ハイエンドモデルの「FR FRD」 ©FELTハイエンドモデルの「FR FRD」 ©FELT

 発表に先立ってアメリカ、ロサンゼルスで行われたローンチで創業者のジム・フェルト氏はFRについて「剛性と軽量化を徹底した」と説明。華美な装飾がなく、シンプルな外見については、「速く走るためのデザインなので、見た目を気にした造りは全くない。重量を削減し、速さを追い求めているから」と言及した。

BB386でワイド化したBB周りで剛性を上げ、タイヤクリアランスも確保している ©FELTBB386でワイド化したBB周りで剛性を上げ、タイヤクリアランスも確保している ©FELT
FRについて説明する創業者のジム・フェルト氏 ©FELTFRについて説明する創業者のジム・フェルト氏 ©FELT

 Fシリーズと比べて大きく変わったのはリアのブレーキ位置で、FRはBB下にダイレクトマウントブレーキ方式に変更された。フェルトの研究で、シートステー上にブレーキキャリパー用のブリッヂを通さずともねじれ剛性には影響は出ず、むしろ乗り心地が良くなるという結果が出た。

 キャリパーをBB下へ移設し、シートステーの設計を見直すことで、タイヤの路面追従性能を上げ、乗り心地を向上。また、シートチューブの外を通るデザインにすることで、横方向のねじれ剛性を30%向上させた。

Holowesko-Citadel レーシングチームから第一線のフィードバックを得て開発を進めた ©FELTHolowesko-Citadel レーシングチームから第一線のフィードバックを得て開発を進めた ©FELT

軽量、強靭なテクストリームを使用

リアブレーキはBB下に配したため、シートステーの自由度が上がりねじれ剛性と振動吸収性が向上した ©FELTリアブレーキはBB下に配したため、シートステーの自由度が上がりねじれ剛性と振動吸収性が向上した ©FELT

 BBはBB386へと変更されてワイドになった。剛性をさらに上げるとともに、太いタイヤを履くことができ、28Cまで対応する。また、ヘッドチューブの外形はサイズごとに変え、ライダーの身長とパワーに応じた設計になる。例えばサイズ47の下ワンのベアリング径は1-1/8だが、サイズ54では1-1/4で大きい。

 また、使用されるカーボンシートのレイアップ方法も分けられているという。小さいサイズでは過剛性にならないように、そして、フレームサイズが大きくなるとそれに見合った設計となる。

編み目が大きいテキストリームカーボンを使用 ©FELT編み目が大きいテキストリームカーボンを使用 ©FELT
「FR 1」フレームキット ©FELT「FR 1」フレームキット ©FELT

 使用するカーボン素材もこだわりをみせる。FR FRD、FR 1、FR 2、FR 3には織り目が大きいカーボンはスウェーデンのOxeon社製「テクストリーム」で、シート内でカーボン繊維が編まれる回数を少なくし、素材自体の重量を抑えている。90度方向の引っ張りに強い特性を生かし、応力のかかる部位に対して合わせた角度のレイアップを施している。

 ハイエンドモデルのFR FRDはFR 1と形状は同じだが、より精度の高いカーボンの成形方法を用いている。カーボン素材やレイアップも工程が変わり、より軽く、より剛性を高めたモデルだ。

サイズごとにヘッドベアリングの下ワンの大さを変え、剛性をコントロールしている ©FELTサイズごとにヘッドベアリングの下ワンの大さを変え、剛性をコントロールしている ©FELT
フレームに使用されるテクストリームのカーボンシート Photo: Shusaku MATSUOフレームに使用されるテクストリームのカーボンシート Photo: Shusaku MATSUO

ロサンゼルスで試乗

 記者は刷新されたFR1をロサンゼルス近郊で早速試乗。ビーチ沿いの平地や、渓谷沿いの丘を越え、様々なシチュエーションでFRを試した。

テストライドで使用したフェルト「FR1」 Photo: Shusaku MATSUOテストライドで使用したフェルト「FR1」 Photo: Shusaku MATSUO
バランスが良く、優れた推進力とリズミカルなペダリングが印象的なオールラウンダーだ ©FELTバランスが良く、優れた推進力とリズミカルなペダリングが印象的なオールラウンダーだ ©FELT

 バイクは進み始めから振動吸収性の高さがよく分かる。リアタイヤの接地感が身体に伝わり、振動吸収性の良さとともにトラクションが優れていることを実感できた。

 踏み込んでみると、脚のリズムを作りやすい反発があり心地が良い。フレームは硬いながらも、しなやかな身のこなしが特徴だった。上りでは軽量な車体を生かし、軽やかにダンシングが可能。乗っていて楽しく、場所や場面を選ばない。ライダーの力を存分に発揮できるオールラウンダーであった。

FR FRD(フレームキット)
税抜価格:468,000円
サイズ:430、470、510、540、560
カーボン:UHCアルティメイト+テクストリーム

FR 1(フレームキット)
税抜価格:288,000円
サイズ:430、470、510、540、560、580
カーボン:UHCアルティメイト+テクストリーム

「FR2」©FELT「FR2」©FELT

FR 2(完成車)
税抜価格:698,000円
サイズ:430、470、510、540
カーボン:UHCアドバンスド+テクストリーム
コンポーネント:シマノ アルテグラDi2
ホイール:マビック キシリウムエリート

メインコンポーネントが6800アルテグラの「FR3」©FELTメインコンポーネントが6800アルテグラの「FR3」©FELT

FR 3(完成車)
税抜価格:348,000円
サイズ:430、470、510、540、560
カーボン:UHCアドバンスド+テクストリーム
コンポーネント:シマノ アルテグラ
ホイール:シマノ WH-RS21

5800系105で組まれた「FR 5」 ©FELT5800系105で組まれた「FR 5」 ©FELT

FR 5(完成車)
税抜価格:248,000円
サイズ:430、470、510、540、560、580
カーボン:UHCアドバンスド
コンポーネント:シマノ105
ホイール:フェルト ロード RSL3(チューブレスレディ)

ティアグラ組みの「FR 6」 ©FELTティアグラ組みの「FR 6」 ©FELT

FR 6(完成車)
税抜価格:218,000円
サイズ:430、470、510、540、560
カーボン:UHCアドバンスド
コンポーネント:シマノ ティアグラ
ホイール:シマノ WH-RS21

関連記事

この記事のタグ

フェルト(FELT)のロードバイク

フェルト ロードバイク 新製品情報

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

スペシャル

自転車協会バナー
新春初夢プレゼント2019

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載