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ツール最終日、選手もおしゃれして来場ラファがセーヌ川で船上パーティー モットラムCEO「ロードレースを開催したい」

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ラファが主催するパーティーがツール・ド・フランス最終日の7月24日、パリ・セーヌ川に浮かぶ船上で催された Photo: Aki SCHULTE-KARASAWAラファが主催するパーティーがツール・ド・フランス最終日の7月24日、パリ・セーヌ川に浮かぶ船上で催された Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

 2015年に続き2016年のツール・ド・フランスでも総合優勝を果たしたクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)。フルームの2連覇と共にあるのが、イギリスのサイクルウェアブランド「Rapha」(ラファ)だ。ツール・ド・フランス最終日の7月24日、ラファが主催するパーティーがセーヌ川の船上で行われ、会場を訪れた選手や招待客らおよそ400人が祝杯に酔いしれた。

凱旋門を背景にずらりと並んだヴィッテルのキャラバンカー Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA凱旋門を背景にずらりと並んだヴィッテルのキャラバンカー Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

キャニオン・スラムの3人も来場

 この日のパリは、シャンゼリゼ沿道の熱気に街全体が飲み込まれたかのような暑さ。船上で受けるセーヌ川を抜ける風が気持ちいい。ドレスコードは特に設けられていなかったが、パーティーファッションに着替えた「キャニオン・スラム レーシング」の選手、ティファニー・クロムウェル(オーストラリア)、ハンナ・バーンズ(イギリス)、アレクシス・ライアン(アメリカ)の姿もあった。普段はラファが提供するサイクルウェアが“正装”だ。

左からキャニオン・スラム レーシングのティファニー・クロムウェル(オーストラリア)、ハンナ・バーンズ(イギリス)、アレクシス・ライアン(アメリカ) Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA左からキャニオン・スラム レーシングのティファニー・クロムウェル(オーストラリア)、ハンナ・バーンズ(イギリス)、アレクシス・ライアン(アメリカ) Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA
パーティー会場はカジュアルながらもドレスアップした来場者で賑わった Photo: Aki SCHULTE-KARASAWAパーティー会場はカジュアルながらもドレスアップした来場者で賑わった Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA
ラファが主催するパーティーがセーヌ川に浮かぶ船上で行われた Photo: Aki SCHULTE-KARASAWAラファが主催するパーティーがセーヌ川に浮かぶ船上で行われた Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

プロトンで一目置かれるウェア

真新しいイギリスナショナルチャンピオンジャージに身を包んだハンナ・バーンズ(イギリス) Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA真新しいイギリスナショナルチャンピオンジャージに身を包んだハンナ・バーンズ(イギリス) Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

 キャニオン・スラム レーシングの選手らは、同日ツール・ド・フランスのフィニッシュ前に行われた、シャンゼリゼを周回する89kmの女性レース「La Course by Le Tour」に参戦してきたばかりだ。6月の国内選手権で獲得した真新しいナショナルチャンピオンジャージでレースに挑んだバーンズは、フィニッシュ後カメラを向けると笑顔で撮影に応じた。

 ラファのウェアについてライアンは、「デザインはもちろんテクノロジーにも妥協がない」と着心地を評価。続けて「とても寒い春のレースではいつも準備不足という感じがしていたのに、ラファのウェアを着るようになって、それがなくなった。アドバンテージを感じることができるし、周囲からの羨望も感じている」と筆者にコメントした。

 また2016年に始動した同チーム。ラファがデザインするチームキットを初めてまとった時の印象をライアンに尋ねると、「シーズンがスタートした際には、プロトンの中で存在感を示す必要があった。優れたチームキットと共に挑んだ私たちは、ただちに“認められた”と感じることができた」と述べ、デザインやクオリティーが精神面でも支えになっていることを教えてくれた。

キャニオン・スラム レーシングのラッピングキャンピングカー Photo: Aki SCHULTE-KARASAWAキャニオン・スラム レーシングのラッピングキャンピングカー Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA
パーティー会場にはキャニオン・スラム レーシングのバイクも展示された Photo: Aki SCHULTE-KARASAWAパーティー会場にはキャニオン・スラム レーシングのバイクも展示された Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

来シーズンのラファは国や地域の政策に積極的に関与

会場の雰囲気を楽しむラファのサイモン・モットラムCEO Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA会場の雰囲気を楽しむラファのサイモン・モットラムCEO Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

 キャニオン・スラム レーシングのウェアのベースとなる「プロチーム・コレクション」は、ラファが2013年よりウェアを提供するチーム スカイからのフィードバックが反映されている。ラファ・ジャパンの矢野大介代表は、当初のラファの製品からは「だいぶ変わった」と進化を振り返った。

 そんなチーム スカイへのウェア提供も、今シーズン限りで終了となる。ラファの次なるステップとして、「アドボカシー(政策提言)が必要」と話した矢野氏。各国に拠点を持つラファ全体では現在、国や地域の政策に積極的に関わっていく方針にて来年以降の方向性を共有しているという。

 「次の5年10年、サイクリング人口を増やしたところで、インフラが整っていなければ継続しない。意味がない。例えば日本の現状では自分の子供をサイクリングへ送り出す時など、本当に生きて帰ってくるのかな、と不安になる。今回パリへ来るためにフランス国内を自転車で走ってきて、(日本より快適に走行できたことで)アドボカシーの必要性をより実感した。国とか県とか市へ、何度も伝えていって理解してもらい変えていく。まずはケースを作りたい」

ラファ・ジャパンの矢野大介代表。来年以降「政策提言が必要」とラファの方針を語った Photo: Aki SCHULTE-KARASAWAラファ・ジャパンの矢野大介代表。来年以降「政策提言が必要」とラファの方針を語った Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA
ラファが主催するパーティーがセーヌ川に浮かぶ船上で行われた Photo: Aki SCHULTE-KARASAWAラファが主催するパーティーがセーヌ川に浮かぶ船上で行われた Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

 矢野氏と同様に会場の雰囲気を楽しんでいたラファのサイモン・モットラムCEOは、フルームの連覇に、「嬉しいね」と笑顔だ。スポンサーシップの終了について尋ねるとモットラム氏は、「同じ場所に立ち止まってはいられない。2017年はアマチュアライダーや選手が参加できるロードレースイベントの開催に注力したいと思っている」とコメント。先日発表されたA.S.O.主催のドイツ・ツアーを引き合いに出すと、「誰もがスポーツバイクを楽しむ機会を得られるドイツ・ツアーはアメイジング」と述べ、同じように大規模なイベント開催へ意欲を見せた。

多くの来場客でにぎわうパーティー会場 Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA多くの来場客でにぎわうパーティー会場 Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA
精巧に作られた移動式カフェ「モバイルサイクル クラブ」のミニカー Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA精巧に作られた移動式カフェ「モバイルサイクル クラブ」のミニカー Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA
ラファのパーティーは夜中まで続いた Photo: Aki SCHULTE-KARASAWAラファのパーティーは夜中まで続いた Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA
シュルテ柄沢亜希シュルテ柄沢 亜希(しゅるて・からさわ・あき)

1982年生まれ、ドイツ在住。東京を拠点に4年間記者生活を送った後、フリーランスへ。書くこと、レポートすることが生きがい。執筆ジャンルは自転車・アウトドアアクティビティ、スポーツ、旅、食、アート、ライフスタイルなど文化全般。幼少期の5年間をドイツ・ハンブルクで過ごしたことがアイデンティティのベースにある。ブログ「ドイツのにほんじん」ほか、多媒体にて執筆中。

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