新製品情報ビアンキが振動抑制技術「カウンターヴェイル」を採用したエアロロードとMTBを発売

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 イタリアの自転車ブランド「Bianchi」(ビアンキ)が、独自のカーボン繊維構造により振動を抑制する特許素材「Countervail」(カウンターヴェイル)を採用したハイモジュラスカーボンフレームのエアロロードバイク「OLTRE XR4」(オルトレ XR4)と、クロスカントリーマウンテンバイク「Methanol CV」(メタノール CV)を発売した。

オルトレ XR4 ©Bianchiオルトレ XR4 ©Bianchi

振動を最大80%除去

「カウンターヴェイル」の構造 ©Bianch「カウンターヴェイル」の構造 ©Bianch

 「カウンターヴェイル」はビアンキとマテリアル・サイエンス社の共同開発によって生まれた特許技術。特殊な構造の炭素繊維で作られたシートを通常のカーボンに積層させることで粘弾性を持たせており、フレームとフォークの剛性と強度を向上させながら、従来のカーボンフレームと比較して振動を最大80%除去する。フレーム、およびフロントフォークに施されており、振動を受けたときでもバイクのコントロール性能を維持する。

 カウンターヴェイルは、2013年に発表したエンデュランスロード「Infinito CV」(インフィニート CV)を皮切りに、タイムトライアルバイク「Aquila CV」(アクイラ CV)、レーシングロードバイク「Specialissima」(スペシャリッシマ)に搭載されており、今回新たにエアロロードバイクとマウンテンバイク(MTB)の2機種にも採用された。

長時間のエアロポジションが可能

 ツール・ド・スイス、ツール・ド・フランスでチーム ロットNL・ユンボのメインバイクとして採用された。写真はジョージ・ベネット(ニュージーランド) Photo: Luca Bettini 2016 ©Bianchi「オルトレ XR4」はツール・ド・スイス、ツール・ド・フランスでチーム ロットNL・ユンボのメインバイクとして採用された。写真はジョージ・ベネット(ニュージーランド) Photo: Luca Bettini 2016 ©Bianchi

 新たにラインナップに加わったエアロロードバイク「オルトレ XR4」は、空力に優れたフレームとカウンターヴェイルの振動除去作用により、“攻撃的なエアロポジション”をより長い時間、ライダーがとり続けられるようになり、高速走行時のコントロール性を最大限に高めるモデルとなっている。

 ジオメトリーは基本的に前モデルの「オルトレ XR2」を踏襲した形だが、カウンターヴェイルの振動抑制機能を生かし、ヘッドチューブの高さを5mm低くすることで、よりアグレッシブなライドポジションをとれるようになった。

TTバイク「アクイラ CV」の技術を流用したテーパーエアロヘッドチューブ ©BianchiTTバイク「アクイラ CV」の技術を流用したテーパーエアロヘッドチューブ ©Bianchi
エアロハンドルバーと統合されたヘッドチューブ ©Bianchiエアロハンドルバーと統合されたヘッドチューブ ©Bianchi
エアロデザインシートポスト。空気抵抗の少ない隠れたシートクランプ ©Bianchiエアロデザインシートポスト。空気抵抗の少ない隠れたシートクランプ ©Bianchi

 空力面では「アクイラ CV」で実績のあるテーパーエアロヘッドチューブと、それに統合されたエアロハンドルバーを同機種にも搭載。また空気抵抗を軽減するホイールクリアランス、エアロプロファイルを持った薄型のシートステーやエアロ形状のシートポストなど、細部にわたってエアロダイナミクスを追求したデザインとなっている。さらに、パワー効率の面でも「オルトレ XR2」に比べて最大で20Wの向上を実現した。

86.5mm×41mmのプレスフィットBB ©Bianchi86.5mm×41mmのプレスフィットBB ©Bianchi
カウンターヴェイルが使用されたフルカーボンのテーパーヘッドフォーク ©Bianchiカウンターヴェイルが使用されたフルカーボンのテーパーヘッドフォーク ©Bianchi
エアロプロファイルを持ったワイドシートステーとダイレクトマウントブレーキシステム ©Bianchiエアロプロファイルを持ったワイドシートステーとダイレクトマウントブレーキシステム ©Bianchi

 「オルトレ XR4」の空力性能は、風洞実験のほか、F1マシンの空力性能テストに用いられる「フロー・ビジュアライゼーション」という特殊な蛍光塗料をフレームとフォークの表面に流し込み、その跡で性能を可視化する方法などの実証実験が行われているという。

「オルトレ XR4」の風洞実験の様子 ©Bianchi「オルトレ XR4」の風洞実験の様子 ©Bianchi
「オルトレ XR4」のF1テクノロジー フロー・ビジュアライゼーション。マシンの周りの空気の流れを塗料で可視化する ©Bianchi「オルトレ XR4」のF1テクノロジー フロー・ビジュアライゼーション。マシンの周りの空気の流れを塗料で可視化する ©Bianchi

 サイズは47~61cmまでの7サイズを展開。カラーは5色を用意している。選択するコンポーネントによるが、納期は概ね4~5カ月としている。

■OLTRE XR4
税抜価格:410,000円(フレームセット)
重量:フレーム本体980g(55サイズ)、フォーク370g
サイズ(cm):47、50、53、55、57、59、61
カラー:1D(CK16/BLACK FULL GLOSSY)、7Z(BLACK MATT/BLACK MAMBA GLOSSY)、BD(GRAPHITE MATT/BLACK VIVID RED GLOSSY)、BZ(BLACK MATT/CK16 GLOSSY)、CJ(CK16 MATT/BLACK GLOSSY)
コンポセット:SUPER RECORD EPS 11s、SUPER RECORD 11s、CHORUS 11s、DURA ACE Di2 11s、DURA ACE 11s、DURA ACE MIX 11s、ULTEGRA Di2 11s、RED eTAP 11s

初のカウンターヴェイル採用MTB「メタノール CV」

「カウンターヴェイル」テクノロジーを初めて搭載したクロスカントリーMTB「メタノール CV」 ©Bianchi「カウンターヴェイル」テクノロジーを初めて搭載したクロスカントリーMTB「メタノール CV」 ©Bianchi

 カウンターヴェイルを初めて採用したクロスカントリーMTB「メタノール CV」は、速さと軽さを追求したエキスパートモデル。路面からのインパクトはサスペンションで吸収するが、その後に続くフレームへの振動をカウンターヴェイルテクノロジーが除去し、これによりハンドリング性能、コントロール性能、トラクション性能が高まり、ライダーのポテンシャルを最大限に引き出す。

 カウンターヴェイルを採用したフレームは通常の素材に比べ最大で200%の振動抑制効果を発揮し、ライダーの筋肉の疲労を最小限に抑制。さらにブレーキング、コーナリング、クライミングなどあらゆる状況にで高いコントロール性能を維持する。さらにワイドなBB92、テーパーヘッドチューブ、剛性を高める短いチェーンステーがパワー伝達性を高めている。

■Methanol 9.1CV
サイズ(cm):38、43、48、53
コンポセット:SRAM XX1 EAGLE 1×12
サスペンション:FOX32 SC Factory Kashima
カラー:CH-Celeste matt
税抜価格:920,000円(ホイール/DT XR1501 Spiline)、990,000円(ホイール/DT XR1501 Spiline, クランク/Rex1.1InPOWER)、1,210,000円(ホイール/Cobalt11)

■Methanol 9.5CV
サイズ(cm):38、43、48、53
コンポセット:ShimanoXT 2×11
サスペンション:FOX32 SC Performance
カラー:CH-Celeste matt、BM-Black/Mamba matt
税抜価格:530,000円(ホイール/KOM i23)、580,000円(ホイール/DT X 1700 Spiline)

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