UCIレースに加えサイドイベント盛りだくさんドイツ・ツアー10年ぶり“復活”へ 「コース案投稿」などファン関与高めたイベントに

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会見で「ファンがレース開催に積極的に関われる機会を作りたいと考えていた」と話すA.S.O.ビジネス・ディベロップメント・マネジャーのクロード・ラハ氏 Photo: ASO/B.Bade会見で「ファンがレース開催に積極的に関われる機会を作りたいと考えていた」と話すA.S.O.ビジネス・ディベロップメント・マネジャーのクロード・ラハ氏 Photo: ASO/B.Bade

 ツール・ド・フランスを運営するアモリ・スポル・ オルガニザシオン(A.S.O.)は7月19日、“新生”「ドイツ・ツアー」を2018年8月にドイツ国内で少なくとも4日間の日程で開催すると発表した。正式イベント名「Deutschland. Deine Tour.」は、日本語で「ドイツ。きみのツアー」の意。開催テーマに「プロサイクリングレース1、その他のアクティビティ100」を掲げ、UCI(国際自転車競技連合)が定めるレースカテゴリー最上位の“HC”を冠したプロレースの開催に加え、アマチュアレースや音楽などエンターテインメント性のあるサイドイベントを盛り込むとしている。

2008年以来の開催

 ドイツ・ツアーの原型となるステージレースは、1911年に初開催。第二次世界大戦時に中断されるなどしながら、ドーピング問題が国内自転車レース開催の逆風となる2008年まで開催され続けた。A.S.O.による運営は今回が初めてで、これまでのドイツ・ツアーの復刻版に位置づけられている。

 A.S.O.ゼネラルディレクターのヤン・レモニエ(Yann Le Moenner)氏は発表の中で、「ドイツでのスポーツサイクリングの勢いは、年間総走行距離が250億kmにおよぶなど欧州一」と一押し。ドイツ・ツアー開催にあたっては「すでにいくつかの街やスポンサー候補から問合せをもらっている。ドイツは自転車の祭典開催へ準備万端と言えるだろう」と述べ、イベント成功に自信を見せた。

ファンが参画する“ツアー・メーカー”機能

 今ドイツ・ツアーの最大の特徴は、公式ウェブサイトに設置したユーザーによるコミュニティー機能“ツアー・メーカー”。中でも、グーグルマップを用いてユーザーが実際のコース案を投稿できるパートは新鮮だ。

ウェブサイトにはユーザーがコース案を投稿できる機能が備わる(ドイツ・ツアー 公式ウェブサイトより)ウェブサイトにはユーザーがコース案を投稿できる機能が備わる(ドイツ・ツアー 公式ウェブサイトより)

 A.S.O.ビジネス・ディベロップメント・マネジャーのクロード・ラハ(Claude Rach)氏は、「ファンは、バイクをどうやって楽しく乗りこなすか知り尽くしている。そんなファンらが“ホーム”でのレース開催に積極的に関われる機会を作りたいと考えていた」と同機能を設置した経緯を説明。「どんなアイディアがツアー・メーカーで見られるのか、楽しみだ」と期待を寄せた。

 ツアー・メーカーのサイドイベントのパートでは、子供向けアクティビティをはじめデザイン、フード、写真・記事コンテンツのアイデアを連絡先とともに送信できる。ウェブサイト上に公開される自由投稿欄では、すでに「パリ〜ブレスト〜パリのようなランドヌールレースを開催しては?」「フランクフルト空港の滑走路を使ったスプリントフィニッシュをぜひ」といった声が寄せられている。

2年後はうってつけのタイミング

 またドイツ・ツアーでは国内プロ選手50人以上にも声を掛け、イベントへの協力体制を築いたという。ドイツを代表する選手として、ツール・ド・フランス2016の第4ステージ優勝を含むツールステージ通算9勝のマルセル・キッテルや世界選手権個人タイムトライアルで3連覇の経験を持つトニー・マルティン(共にエティックス・クイックステップ)、昨年のツール・ド・フランスでステージ4勝のアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)などが挙げられる。

 会見ではドイツ人選手ジョン・ デゲンコルプ(チーム ジャイアント・アルペシン)も登壇。デゲンコルプは、自身の1歳半の息子と自転車で旅をする時の話を交えながら「自転車はライフスタイルに溶け込む存在」と語り、「ドイツ・ツアーへは家族で訪れたい」と誰もが楽しめるイベントであることをPRした。

ドイツ出身の選手としてジョン・ デゲンコルプ(チーム ジャイアント・アルペシン)も会見会場を訪れ「イベントへは家族で訪れたい」と語った Photo: ASO/B.Badeドイツ出身の選手としてジョン・ デゲンコルプ(チーム ジャイアント・アルペシン)も会見会場を訪れ「イベントへは家族で訪れたい」と語った Photo: ASO/B.Bade
会見発表にはA.S.O.ゼネラルディレクターのヤン・レモニエ氏(右)とツール・ド・フランスの大会ディレクターを務めるクリスティアン・プリュドム氏(中央)も登壇しイベントをPRした Photo: ASO/B.Bade会見発表にはA.S.O.ゼネラルディレクターのヤン・レモニエ氏(右)とツール・ド・フランスの大会ディレクターを務めるクリスティアン・プリュドム氏(中央)も登壇しイベントをPRした Photo: ASO/B.Bade

 さらに2017年は、ドイツ西部の都市デュッセルドルフがツール・ド・フランスのグランデパール(開幕地)に設定されている。ツール・ド・フランスの大会ディレクターを務めるA.S.O.のクリスティアン・プリュドム(Christian Prudhomme)氏は、「デュッセルドルフでのグランデパールに続いてドイツ・ツアーを開催できることはすばらしい。ファンらを巻き込んだモダンなイベントを開催するには、まさにうってつけのタイミング」と意気込んだ。

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