2012 JAPAN CUP プレイバックレンズが追ったトップ・プロ選手の表情と息遣い ジャパンカップ・フォトギャラリー(レース編)
日本のサイクルロードレースファンを熱狂させたジャパンカップ。10月21日に行われたロードレースの模様を、スタートからゴールまで、迫力の写真で振り返ります。写真には文章だけでは知りえない表情や息遣いがあり、また写真によってレースの文脈をより深く知ることもできます。拡大写真を、スライドショー形式でご覧ください。
写真 砂田弓弦、早坂洋祐(産経新聞社)
- スタート地点に並んだ選手たち
- スタート前、ダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)と談笑するペテル・サガン(リクイガス・キャノンデール)
- 昨年のジャパンカップ覇者、ネイサン・ハース(ガーミン・シャープ)
- 最前列に並ぶイヴァン・バッソ(リクイガス・キャノンデール)
- スタートアタックを狙う選手も最前列に並ぶ。8人の逃げに入った初山翔(宇都宮ブリッツェン)、福島晋一(日本ナショナルチーム)、中根英登(チームNIPPO)らの姿が見える。緊張の表情
- 午前10時、レーススタート。68人が出走
- バジェットフォークリフツの選手がファーストアタック。笑いながら見送るカルーゾ(左)に対して初山(中央)の目は真剣。アタックに反応して飛び出す
- 1周目終了のスタート/ゴール地点。日本人8人の逃げが決まった
- 2周目に入るメーン集団
- スタート/ゴール地点直後の上りをゆくメーン集団。沿道には観客が連なる
- 3周目、山岳賞を狙って飛び出す地元・宇都宮ブリッツェンの初山翔。しかし中根英登(チームNIPPO)が初山に競り勝つ
- 逃げグループに入った弱冠20歳の六峰亘(日本ナショナルチーム)
- 逃げグループの井上和郎(ブリヂストン・アンカー)。10月の国体ロードで4度目の優勝を挙げるなど好調を維持している
- 逃げグループの小森亮平、内間康平(ともにチームNIPPO)、阿部嵩之(シマノレーシング)、福島晋一(日本ナショナルチーム)
- 3周目のメーン集団。先頭は“サガン兄”ことユライ・サガン(リクイガス・キャノンデール)
- 集団後方を走る飯野智行(宇都宮ブリッツェン)。この日は上りを得意とする飯野がエースナンバーを着けて走った
- 4周目、古賀志林道のつづら折れ区間に入る逃げグループの8人
- 4周目のメーン集団。プロチームのアシスト数名が、共同で集団のペースを維持する
- つづら折れ区間に差し掛かるメーン集団。先頭はジョナサン・キャントウェル(サクソバンク・ティンコフバンク)
- メーン集団の中盤。別府史之(オリカ・グリーンエッジ)、宮澤崇史(サクソバンク・ティンコフバンク)、土井雪広(日本ナショナルチーム)らの姿も見える
- 道路に応援する選手の名前をチョークで書く。ダニエル・マーティンは期待に応えてこの日2位に入った
- こちらは日本人応援ゾーン。愛三工業レーシングの選手の名前が並ぶ
- 自転車レースではおなじみ?“悪魔コスプレ”も、どこか日本テイスト
- 5周目の逃げグループ。先頭に立つ大ベテランの福島晋一(日本ナショナルチーム)は、前日のトークショーで風邪を引いていることを明かしていたが、「風邪を引いていてもこれだけ走れるというところを見せる」の宣言どおりの走り
- 5周目のメーン集団。先頭は変わらずキャントウェル、サガン兄らが固める
- 観客からの拍手と応援を受けながら上りを通過するメーン集団
- 6周目、2回目の山岳賞も初山と中根の争いとなった。こちらも中根が先着
- 山岳賞争いのペースアップで少し分かれた逃げグループ。内間が後ろを確認する。後続の福島、小森、阿部はやや苦しいか
- 六峰は逃げグループから単独遅れてしまった
- 6周目のメーン集団。サガン兄が山頂手前で補給食を口にする
- 7周目の山頂。ここまで2つの山岳賞を獲得した中根が先頭から遅れて単独通過
- 7周目の山頂を通過するメーン集団。先頭との差は徐々に縮まり始めている
- 8周目に逃げグループが分割する。前を行く3人は内間、井上、初山。しかし初山もこの周の終盤に遅れてしまう
- 小森、阿部、福島が先頭から遅れる
- 前を追うメーン集団。かなりペースが上がってきた
- 9周目、逃げは吸収されて新たな先頭集団が形成される。平塚吉光(シマノレーシング)と、ここまで逃げ続けていた内間康平(チームNIPPO)
- 新たな先頭集団が形成されたが、サクソバンク・ティンコフバンクは先頭にエースを送り込めなかった。宮澤崇史が第2集団を牽引して前を追う
- バッソが前に入れなかったため、サガンも追走に加わる。この日のサガンはアシストとしての働きだった。宮澤、サガン、盛一大(愛三工業レーシング)の順
- 9周目の終わりでジュリアン・デヴィッド・アレドンド(チームNIPPO)が先頭集団からアタック。単独先頭で上り区間に突入する
- 10周目に入り、アレドンドを追う第1集団。日本人選手は平塚吉光(シマノレーシング)のみがここに残る。後方には力尽きて遅れた井上の姿が
- 前を追走する第2集団。宮澤が先頭で力を振り絞る。集団後方がかなり伸びている
- スタート/フィニッシュ地点直後の上りで、ついに力尽きる宮澤(右)。チームメイトに先頭を託して離脱する。この後キャントウェル(中央前)がペースを上げた後に、エースのラファル・マイカ(中央後方)が上りで前の集団にブリッジを仕掛けた
- 追走を続ける集団の傍らで、宮澤は急激に失速
- 自らの仕事をやり遂げ、集団を見送る宮澤
- 前半に逃げ続けていた内間康平も力尽きる
- 苦悶の表情で前を追う窪木一茂(日本ナショナルチーム)。この前後わずか1周でメーン集団は完全に崩壊した
- 下りに入り、まずクリスチャン・メイヤーとサイモン・クラーク(ともにオリカ・グリーンエッジ)がアレドンドを捕らえる。集団も追いつき先頭は再び一つに
- 先頭にはさらに第2集団からも数名が追いつき、その中にはバッソの姿もあった。カウンターアタックで先頭グループは再編成される。バッソも攻撃に出る
- 再編成された先頭集団に、日本人で唯一入ったのが清水都貴(ブリヂストン・アンカー)
- 最終周回に突入する先頭グループの5人
- いよいよレースも最終局面。バッソも厳しい表情を浮かべる。後方には僅かに遅れた清水らの姿が見える
- 先頭を追いかける清水都貴(ブリヂストン・アンカー)とサイモン・クラーク(オリカ・グリーンエッジ)。2人は上り手前で一度は先頭に追いつくが、上りで再び離れてしまう
- 第2集団の先頭に立つクリストフ・ルメヴェル(ガーミン・シャープ)。平塚がこの位置で粘る
- 第3集団の先頭を牽引する普久原奨(宇都宮ブリッツェン)。後ろには西谷泰治、品川真寛(愛三工業レーシング)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、別府史之(オリカ・グリーンエッジ)ら
- 古賀志林道の上りでアタックを仕掛けるラファル・マイカ(サクソバンク・ティンコフバンク)
- 上りで3人に絞られた先頭グループを引くアレドンド
- 山頂直前で追いつきざまにカウンターアタックを仕掛けたダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)が独走逃げ切りを狙う。しかし下ってからの平坦でマイカ、バッソ、アレドンドが後ろに迫り、マーティンを吸収する
- ゴールエリアに現れた先頭4人。ゴールスプリントが始まる
- バッソとマーティンが競り合う
- 粘るマーティンだが、バッソが僅かに先着する
- ジャパンカップ初勝利でガッツポーズのバッソ
- ゴール直後のバッソ
- 8位でゴールしたルメヴェルの後ろで集団がゴールスプリント。先頭で入った畑中勇介(シマノレーシング)が9位となった
- 監督に祝福されるバッソ。チームが「リクイガス」の名前を冠して走るのは、このレースが最後だった
- ゴール後にチームテントで会話するリクイガス・キャノンデールの選手たち。奥がオスとカルーゾ、手前にサガン兄弟
- 表彰式でプレゼントさせられた飛行機を“飛ばして”みせるバッソとマーティン、とそれを見ているマイカ
- マイカも飛行機?を掲げる。バッソは急旋回させてご機嫌