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ツール・ド・フランス2016 第17ステージザカリンが独走でステージ初優勝 フルームが首位を守りキンタナが遅れる

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ツール・ド・フランス第17ステージは7月20日、スイスのベルンからフィノー・エモッソンまでの184kmで争われ、逃げ集団での争いに勝利し、独走したイルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ)がステージ初優勝を果たした。総合首位のマイヨジョーヌはクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がタイムを落とすことなく守っている。新城幸也(日本、ランプレ・メリダ)は26分15秒遅れの67位で完走した。

イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ)がラスト7kmを独走し、ステージ初優勝を飾った Photo: Yuzuru SUNADAイルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ)がラスト7kmを独走し、ステージ初優勝を飾った Photo: Yuzuru SUNADA

アルプス4連戦の初日

地元ベルンをスタートしたファビアン・カンチェッラーラ(スイス、トレック・セガフレード)とマイヨジョーヌを着るクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) Photo: Yuzuru SUNADA地元ベルンをスタートしたファビアン・カンチェッラーラ(スイス、トレック・セガフレード)とマイヨジョーヌを着るクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) Photo: Yuzuru SUNADA

 休息日明けとなる第17ステージは4日続く山岳ステージの初戦。中盤に3級山岳が2つ、後半では1級山岳を超えるとすぐに超級山岳のファンオー・エモッソン峠が登場し、山頂にフィニッシュ地点が設定されている。

 今大会でステージ4勝の成績を残したスプリンターのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)は、リオ五輪に向けて調整を行うため、今ステージを出走していない。

 レースは逃げが決まらず、速い速度で序盤を終えた。約80kmを過ぎた時点でようやく逃げ集団が形成され、総合上位勢が残るメイン集団が容認した。最終的に14人となった逃げ集団にはザカリンや山岳賞ジャージを着るラファウ・ マイカ(ポーランド、ティンコフ)、ポイント賞ジャージを保持するペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ)、第15ステージを制したハルリンソン・パンタノ(コロンビア、イアム サイクリング)らが含まれる。

山岳ポイント獲得へ向けて飛び出すラファウ・ マイカ(ポーランド、ティンコフ) Photo: Yuzuru SUNADA山岳ポイント獲得へ向けて飛び出すラファウ・ マイカ(ポーランド、ティンコフ) Photo: Yuzuru SUNADA

 山岳ポイントをサガンがアシストしマイカが獲得、また、スプリントポイントをサガンが先頭で通過しポイントを重ねた。ラスト約10km手前の1級山岳も1位で通過したマイカが、パンタノと抜け出し、下りでリードを築いた。2人を先頭にファンオー・エモッソン峠に突入するも、後方から単独で追いついたザカリンが合流。ザカリンが急勾配区間でペースを上げるとマイカがすぐに脱落し、粘ったパンタノも遅れをとった。

 ザカリンは7kmを独走して優勝。2位は55秒差でゴールしたパンタノだった。ザカリンは「きょうはベストデイとなった。ツール・ド・フランスで優勝する夢が叶った。チームメイトの働きに感謝したい」と述べた。

キンタナがフルームから遅れる

 一方、メイン集団はマイヨジョーヌを着るフルーム擁するチーム スカイが強力にコントロール。ライバル勢はエモッソン峠までに動きが取れず、人数を減らしていった。ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)率いるアスタナ プロチームが先頭に出るも、アシストを使いきり、エースのファビオ・アール(イタリア)は取り残された。

 ゴールが近くなるとリッチー・ポート(オーストラリア、BMC レーシングチーム)がアタック。その後遅れてフルーム、ナイロアレクサンデル・ キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)が追うも、キンタナが脱落した。キンタナが遅れたことを確認したフルームはペースを上げてポートに合流。2人でフィニッシュし、ライバルたちからタイムを奪うことに成功した。

ゴール手前で飛び出したリッチー・ポート(オーストラリア、BMC レーシングチーム) Photo: Yuzuru SUNADAゴール手前で飛び出したリッチー・ポート(オーストラリア、BMC レーシングチーム) Photo: Yuzuru SUNADA

 フルームは「休息日明けだが調子はいい。チームメートがリズムを作ってくれた。とてもハードなステージだったが、良い日になった」と話し、翌日に行われる個人タイムトライアル(TT)に意欲をみせた。翌ステージには最大17%の斜度も登場する山岳TTで、総合上位を目指す選手にとってはタイム差が出やすい重要な1日となる。

第17ステージ結果
1. イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ) 4時間36分33秒
2. ハルリンソン・パンタノ(コロンビア、イアム サイクリング) +55秒
3. ラファウ・ マイカ(ポーランド、ティンコフ) +1分26秒
4. クリスチャン・ デュラセック(クロアチア、ランプレ・メリダ) +1分32秒
5. ブリース・フェイユー(フランス、フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト) +2分33秒
6. トマ・ヴォクレール(フランス、ディレクトエネルジー) +2分46秒
7. ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +2分50秒
8. ステフ・クレメント(オランダ、イアム サイクリング) +2分57秒
9. スティーヴ・モラビト(スイス、エフデジ) +4分38秒
10. リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +7分59秒
67. 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +26分15秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1. クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 77時間分10秒
2. バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) +2分27秒
3. アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ) +2分53秒
4. ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +3分27秒
5. ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +4分15秒
6. リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +4分27秒
7. アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +5分19秒
8. ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +5分35秒
9. ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ) +5分50秒
10. ルイ・メインティス(南アフリカ、ランプレ・メリダ) +6分07秒
115. 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +2時間55分23秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1. ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ) 425 pts
2. マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) 228 pts
3. ブライアン・コカール(フランス、ディレクトエネルジー) 156 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1. ラファウ・ マイカ(ポーランド、ティンコフ) 173 pts
2. トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 90 pts
3. イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ) 78 pts

新人賞(マイヨブラン)
1. アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ) 77時間28分03秒
2. ルイ・メインティス(南アフリカ、ランプレ・メリダ) +3分14秒
3. ワレン・バルギル(フランス、チーム ジャイアント・アルペシン) +30分12秒

チーム総合
1. モビスター チーム 232時間22分54秒
2. チーム スカイ +2分20秒
3. BMCレーシングチーム +14分48秒

敢闘賞
ハルリンソン・パンタノ(コロンビア、イアム サイクリング)

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