女子エリートは末政実緒が17連覇全日本MTB選手権ダウンヒル男子エリート 九島勇気が「完璧なラン」で初制覇

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 第29回全日本マウンテンバイク選手権大会のダウンヒル競技が7月16日、長野県富士見町の富士見パノラマリゾートで開催され、男子エリートを九島勇気(玄武/MONDRAKER)が予選、決勝ともトップタイムをマークし全日本のタイトルを初めて手にした。女子エリートは末政実緒(SRAM/LITEC/PRIVATE PARK)が制し大会17連覇を達成した。

全日本MTB選手権の男子エリートで初優勝を挙げた九島勇気 Photo: Naoi HIRASAWA全日本MTB選手権の男子エリートで初優勝を挙げた九島勇気 Photo: Naoi HIRASAWA

決勝で暫定首位に立った清水一輝

派手なジャンプが決まる度に観客から歓声が上がる Photo: Naoi HIRASAWA派手なジャンプが決まる度に観客から歓声が上がる Photo: Naoi HIRASAWA

 厳しい傾斜や、キャニオンジャンプなどさまざまな障害が設けられた山中を駆け下り、最後は比較的緩やかなゲレンデに出てフィニッシュするコース。

 競技中は晴れたものの、雨でぬかるんで滑りやすくなった路面コンディションでレースは争われ、選手が転倒する場面も少なくなかった。

急斜面を下るテクニカルな箇所も多い Photo: Naoi HIRASAWA急斜面を下るテクニカルな箇所も多い Photo: Naoi HIRASAWA
観客たちが選手一人一人を見守り声援を送る Photo: Naoi HIRASAWA観客たちが選手一人一人を見守り声援を送る Photo: Naoi HIRASAWA
男子エリート2位の清水一輝 Photo: Naoi HIRASAWA男子エリート2位の清水一輝 Photo: Naoi HIRASAWA

 男子エリートは、決勝に進む上位30人を決めるための予選に57人が出走した。九島は2分56秒889でトップ通過。前日のタイムドセッションでトップタイムを出した清水一輝(Patrol Mountain FJC)はトップから約11秒遅れの9位でゴールとなった。

 決勝では予選でタイムが遅かった選手から出走。巻き返しを狙う清水が、九島の予選でのタイムより速い2分56秒573をマークし暫定首位に立った。その後、加藤将来(AKIFACTORY/ACCEL)が好走するが清水からは1秒以上遅れてのゴールとなった。

男子エリート3位の加藤将来 Photo: Naoi HIRASAWA男子エリート3位の加藤将来 Photo: Naoi HIRASAWA
コース後半は見晴らしのいいゲレンデ Photo: Naoi HIRASAWAコース後半は見晴らしのいいゲレンデ Photo: Naoi HIRASAWA

海外で活躍できる選手に

 最終走者として登場した九島は、コース途中に設けられた中間計測を清水より早く通過し、後半も順調に走り切った。ゴールタイム「2分54秒869」が場内にアナウンスされると、新王者の誕生に大きな歓声が上がった。

男子エリートを制した九島勇気 Photo: Naoi HIRASAWA男子エリートを制した九島勇気 Photo: Naoi HIRASAWA

 2位の清水は、九島との1秒704差について「ダウンヒルでは100分の数秒差を争うこともあるので、大きな差」と語った。予選の遅れは「前半のS字コーナーでスピードを出し過ぎて転んで、軽く脳震盪を起こしていた」ことが原因だという。それによってリズムが崩れ「決勝は守りに入ってしまった」ことを敗因として挙げた。

男子エリート表彰式 Photo: Naoi HIRASAWA男子エリート表彰式 Photo: Naoi HIRASAWA

 九島は「小さなミスはあったけれど、ほぼ完璧なランだった」と振り返る。ワールドカップ出場など海外での活動を経てこの日を迎え「先週までヨーロッパで走ってきたし、一番努力してきたと思う」と自信をもって臨んだ全日本だったという。初タイトルについて「すごくうれしい」と喜びながらも「これをステップに、海外で活躍できる選手になりたい」と今後の挑戦に目を向けた。

■男子エリート
1 九島勇気(玄武/MONDRAKER) 2分54秒869 37.05km/h
2 清水一輝(Patrol Mountain FJC) +1秒704 36.69km/h
3 加藤将来(AKIFACTORY/ACCEL) +2秒912 36.44km/h

末政が17連覇 2年連続の2冠へ

 女子エリートは、末政が予選のタイムから3秒以上縮める3分26秒300でゴールし、17年連続の優勝を決めた。表彰式では「きょうは難しいコースでヒヤリとした場面もあったけれど、無事に優勝できてホッとしている」と語り、「たくさんの応援を実感できた」と感謝を述べた。そして2年連続のダウンヒルとクロスカントリーの2冠に向けて「明日もがんばりたい」と締めくくった。

女子エリート17連覇を達成した末政実緒 Photo: Naoi HIRASAWA女子エリート17連覇を達成した末政実緒 Photo: Naoi HIRASAWA

■女子エリート
1 末政実緒(SRAM/LITEC/PRIVATE PARK) 3分26秒300 31.41km/h
2 中川弘佳(Lovespo.com) +26秒949 27.78km/h
3 富田敬子(Acciarpone bikes) +28秒447 27.60km/h

男子マスターズ表彰式 Photo: Naoi HIRASAWA男子マスターズ表彰式 Photo: Naoi HIRASAWA

■男子マスターズ
1 粟野宏一郎(KYBモンダルジャン) 3分20秒778 32.27km/h
2 黒川陽二郎(FRS) +2秒641 31.85km/h
3 三山孝幸(FRS) +3秒258 31.75km/h

■男子ジュニア
1 井岡佑介(ホットスピン ヌークプルーフ) 2分58秒590 36.28km/h
2 宇津孝太郎(&stream…小川輪業) +5秒079 35.28km/h
3 田丸裕(Acciarpone bikes) +8秒503 34.63km/h

■男子ユース
1 井岡計太(HottSpin) 3分11秒480 33.84km/h
2 五十嵐瑞樹(STORMRIDERS) +0秒603 33.73km/h
3 秋元拓海(PAXCYCLE) +11秒303 31.95km/h

男子ジュニア表彰式 Photo: Naoi HIRASAWA男子ジュニア表彰式 Photo: Naoi HIRASAWA
男子ユース表彰式 Photo: Naoi HIRASAWA男子ユース表彰式 Photo: Naoi HIRASAWA
各カテゴリーの優勝者たち Photo: Naoi HIRASAWA各カテゴリーの優勝者たち Photo: Naoi HIRASAWA

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