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ツール・ド・フランス2016 第13ステージ今大会最初の個人TTはデュムランが圧勝 フルームも好走し総合リードを広げる

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 ツール・ド・フランス第13ステージは7月15日、今大会最初の個人タイムトライアル(TT)で争われ、トム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)が37.5kmを50分15秒で走破。2位に1分以上のタイム差をつけてステージ優勝、今大会2勝目を挙げた。マイヨジョーヌを着用する、個人総合首位のクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がステージ2位で続き、総合争いのライバルたちからリードを広げた。新城幸也(ランプレ・メリダ)は、8分59秒差の167位で終えている。

ツール・ド・フランス2016台13ステージを制したトム・デュムラン Photo: Yuzuru SUNADAツール・ド・フランス2016台13ステージを制したトム・デュムラン Photo: Yuzuru SUNADA

デュムランが狙い通りのステージ勝利

 今大会最初の個人タイムトライアルステージは、第2週が中盤に差し掛かったタイミングで登場。スタートから7km上り、その後は平坦と下りが続くが、ラスト3kmからフィニッシュにかけては急坂が待ち受ける。37.5kmの長距離個人TTであることから、一定ペースで攻められると同時に、登板力も必要とされる難しい1日だ。

新城幸也は167位で第13ステージを終えた Photo: Yuzuru SUNADA新城幸也は167位で第13ステージを終えた Photo: Yuzuru SUNADA

 総合成績の下位選手から順に、時間差でスタートしていく。まずトップに立ったのは、ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター チーム)の51分46秒。後にスタートしたトニー・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)がトップタイムを更新できないなど、オリヴェイラのタイムが長い時間、1番時計となり続けた。

 その均衡を打ち破ったのは、TTスペシャリストのデュムラン。持ち前の独走力はもとより、進化している上りでの強さもこのステージで発揮。7km地点に設けられた第1計測ポイントでオリヴェイラを10秒上回ると、28km地点の第3計測ポイントでは54秒のリードに拡大。終盤の上りもグイグイと進み、最後は1分31秒上回る50分15秒でフィニッシュ。この時点でトップに立った。

ステージ6位とまずまずの走りを見せたバウケ・モレマ Photo: Yuzuru SUNADAステージ6位とまずまずの走りを見せたバウケ・モレマ Photo: Yuzuru SUNADA

 以降、デュムランのタイムを脅かす選手は現れず。総合上位陣では、3位につけるバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)がスタートから飛ばし、第3計測ポイントでは8番目となるタイムで通過すると、最後までしっかりとまとめて52分9秒の暫定5位フィニッシュ。

 総合2位で、新人賞のマイヨブランを着用するアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ)は、モレマよりは遅れたものの、こちらも53分16秒でまずまずの走り。残すはマイヨジョーヌのフルームだけとなる。

マイヨジョーヌのクリストファー・フルームはステージ2位。ジャージを守り、総合争いのライバルからもリードを奪った Photo: Yuzuru SUNADAマイヨジョーヌのクリストファー・フルームはステージ2位。ジャージを守り、総合争いのライバルからもリードを奪った Photo: Yuzuru SUNADA

 そのフルームも、得意の個人TTとあってスタートから全開。終始デュムランに続くタイムで続き、第3計測ポイントでは47秒差。最後はトップタイムから離されたものの、それでも51分18秒で2位に食い込んだ。

 これにより、デュムランのステージ優勝が決定。今大会は、8月に控えるリオデジャネイロ五輪に向けた調整として参戦しており、総合争いからは早々と撤退したが、狙ったステージでしっかりと結果を残してみせた。このステージは早くから勝利を狙うと公言して臨んだこともあり、見事に有限実行の勝利となった。レース後のインタビューでは、「このステージがツールにおける最大の目標だった」と述べ、さらに「フルームの第1計測ポイントのタイムを見た段階で勝利を確信した。私は中盤以降ペースを上げたので、それを上回るのは難しいだろうと思った」と続け、手ごたえ十分の走りだったことを挙げた。

総合上位陣に変動

 フルームはステージ優勝こそ逃したが、総合上位陣ではトップとなる上々の走りでリードを広げることに成功。2位との差を1分47秒差とした。

 その総合2位には、連日の好走が光るモレマが浮上。フルームから2分45秒差の3位にはイェーツが続く。ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)が2分59秒差の4位に位置する。

 また、第2ステージ終盤でのパンクトラブルで、総合順位を大きく落としていたリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)がトップ10圏外から総合8位へ浮上。同6位にはチームメートのティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)も控える。

 ここでのタイム差をもって、各選手たちが今後どのような戦い方に出るのかが改めて注目される。

ステージ優勝のトム・デュムラン(右から3人目)をはじめ、4賞ジャージ着用者がポディウムに並ぶ Photo: Yuzuru SUNADAステージ優勝のトム・デュムラン(右から3人目)をはじめ、4賞ジャージ着用者がポディウムに並ぶ Photo: Yuzuru SUNADA

第13ステージ結果
1 トム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 50分15秒
2 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +1分3秒
3 ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター チーム) +1分31秒
4 ジェローム・コッペル(フランス、イアム サイクリング) +1分35秒
5 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +1分41秒
6 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) +1分54秒
7 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) +2分0秒
8 ヨン・イサギレ(スペイン、モビスター チーム) +2分2秒
9 トニー・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ) +2分5秒
10 スティーヴン・カミングス(イギリス、ディメンションデータ) +2分24秒
167 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +8分59秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 58時間2分51秒
2 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) +1分47秒
3 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ) +2分45秒
4 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +2分59秒
5 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +3分17秒
6 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +3分19秒
7 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +4分4秒
8 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +4分27秒
9 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ) +5分3秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +5分16秒
140 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +2時間14分40秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ) 309pts
2 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) 219pts
3 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) 202pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 89pts
2 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ) 77pts
3 ダニエル・ナバロ(スペイン、コフィディス ソリュシオンクレディ) 68pts

新人賞(マイヨブラン)
1 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ) 58時間5分36秒
2 ルイ・メインティス(南アフリカ、ランプレ・メリダ) +3分3秒
3 ワレン・バルギル(フランス、チーム ジャイアント・アルペシン) +5分38秒

チーム総合
1 BMCレーシングチーム 174時間7分1秒
2 モビスター チーム +2分30秒
3 チーム スカイ +8分10秒

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