東海地方のシリーズ戦ロードレースニールプライド勢が逃げ切ってデリアックが優勝 キナンAACAカップ第7戦

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 東海地方のロードレースシリーズ「KINAN COUPE DE AACA 」(キナンAACAカップ)の2016年シーズン第7戦が7月10日、三重県いなべ市のいなべ梅林公園で開催された。メインレースの1-1クラスは強い雨の中でのサバイバルレースとなり、ニールプライド・ナンシンスバル サイクリングチームのロイック・デリアック、ジェゾン・ヴァラドが最後まで力強い走りを見せワンツーフィニッシュ。全戦のポイントで争うシリーズ総合順位では、キナンサイクリングチームの野中竜馬が首位を守っている。

並んでフィニッシュするニールプライド勢。ロイック・デリアック(右)が優勝、ジェゾン・ヴァラドが2位 Photo: Syunsuke FUKUMITSU並んでフィニッシュするニールプライド勢。ロイック・デリアック(右)が優勝、ジェゾン・ヴァラドが2位 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

上りと強い雨で厳しいレースに

 ツアー・オブ・ジャパンいなべステージのメイン会場でもある、いなべ市梅林公園内に設定された1.5kmの周回コースを40周する60km。スタート直後は下りで、その後コースの半分以上が上りという難コースだ。4月に同会場で行われたキナンAACAカップ第4戦第3ステージでは、実力のある選手をもってしても攻略に苦しんだが、この日は強い雨が降り続いていたこともあり、より厳しいレースとなることが予想された。

メインレースの 1-1 クラスのスタート Photo: Syunsuke FUKUMITSUメインレースの 1-1 クラスのスタート Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 ホストチームであるキナンサイクリングチームは、阿曽圭佑、阿曽光佑、野中竜馬、中西重智の4選手が出場。前々週の全日本選手権ロードレース、前週のJBCF 西日本ロードクラシック広島大会から続くよい流れのまま、スタートラインへとついた。

 阿曽光佑の飛び出しで幕を開けたレースは、序盤から逃げを狙ってアタックの応酬が始まった。2周回目には中西健児(同志社大学)が下り区間を独走するなど、大学生の積極性も光る。4、5周回目には中西重智が逃げのチャンスをうかがうが、これはニールプライド勢のチェックにあい、成功には至らない。

4人の逃げグループが有利な展開に

 出入りの激しい展開から逃げが決まったのは5周回目の終わりから6周回目にかけて。阿曽圭佑、中西健児、水野貴行(ニールプライド・ナンシンスバル サイクリングチーム)が先行した。次の周回で中西重智、デリアック、ヴァラドの3人が合流。6人の逃げグループが形成された。

6周回目に逃げを決めた(左から)阿曽圭佑、水野貴行、中西健児の3人 Photo: Syunsuke FUKUMITSU6周回目に逃げを決めた(左から)阿曽圭佑、水野貴行、中西健児の3人 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
逃げグループを牽引する阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU逃げグループを牽引する阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 快調に飛ばす逃げグループに対し、メイン集団はペースが上がらず、タイム差は開く一方。やがて逃げグループは水野、中西重智が遅れ4人となるが、後続との差を開き続ける。その後メイン集団から野中、ブルーノ・ゲゼ(ニールプライド・ナンシンスバル サイクリングチーム)がアタックを決め、前を追いかける。

上り区間を進む逃げの4人 Photo: Syunsuke FUKUMITSU上り区間を進む逃げの4人 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 中盤に入ってメイン集団が崩れたこともあり、逃げる4人が俄然有利な展開となる。そんななか、ペースが緩んだ隙をついて中西健児がアタック。これはしばらくしてつかまってしまうが、逃げメンバーの動きが活性化するには十分な動きとなった。残り約10周回を残したところで今度は阿曽圭佑がアタック。中西健児が脱落し、ニールプライド勢のペースも上がらないこともあり、チャンスとばかりに飛ばす。

レース中盤にアタックした中西健児 Photo: Syunsuke FUKUMITSUレース中盤にアタックした中西健児 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
独走態勢に持ち込んだ阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU独走態勢に持ち込んだ阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

独走の阿曽圭佑が落車

先頭交代を繰り返しながら進むロイック・デリアック(左)とジェゾン・ヴァラド Photo: Syunsuke FUKUMITSU先頭交代を繰り返しながら進むロイック・デリアック(左)とジェゾン・ヴァラド Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 独走態勢に持ち込んだかに見えた阿曽圭佑だったが、雨に濡れた路面で落車。この間にニールプライド勢がトップに立ち、残り周回をこなしていった。一時はデリアックが独走したが、のちにヴァラドが再度合流し、2人で先頭交代を繰り返しながらフィニッシュを目指した。

 最後まで2人で走りきったデリアックらは、ともにガッツポーズをしながら並んでフィニッシュ。優勝はデリアックで、落車後も諦めずに前を追い続けた阿曽圭佑が3位、途中まで逃げグループでレースを進めた中西健児は4位だった。

今シーズンのシリーズ初勝利を挙げたロイック・デリアック Photo: Syunsuke FUKUMITSU今シーズンのシリーズ初勝利を挙げたロイック・デリアック Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 月1回のペースでレース開催されるキナンAACAカップの次戦は8月13日に国営木曽三川公園長良川サービスセンター前・特設コースで実施される。レーススキルや実力に合わせて出場できるよう、4つのカテゴリーに分かれており、メインの1-1クラスは国内トップチームが多く参戦するなどハイレベル。全国各地からのエントリーも増えており、今後もさらなる盛り上がりに期待がかかる。エントリーについては、レース公式ウェブや SNSで告知される。

■キナンAACAカップ2016第7戦1-1クラス結果(60km)
1 ロイック・デリアック(ニールプライド・ナンシンスバル サイクリングチーム)
2 ジェゾン・ヴァラド(ニールプライド・ナンシンスバル サイクリングチーム)
3 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム)
4 中西健児(同志社大学)
5 ブルーノ・ゲゼ(ニールプライド・ナンシンスバル サイクリングチーム)

■キナンAACAカップ2016ポイントランキング
1 野中竜馬(キナンサイクリングチーム) 976pts
2 ジェゾン・ヴァラド(ニールプライド・ナンシンスバル サイクリングチーム) 768pts
3 中村龍太郎(スネルシクロクロスチーム) 512pts
3 山本雅道(シエルヴォ奈良 ミヤタ・メリダ レーシングチーム) 512pts

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