ジロ・ローザ2016 第9ステージ萩原麻由子が最終ステージで逃げ切り6位 今大会の自身最高位

  • 一覧

 7月1日から10日間にわたって熱戦を繰り広げた「ジロ・デ・イタリア・インターナショナーレ・フェミニーレ」(女子ワールドツアー)、通称ジロ・ローザの最終日、7月10日に開催された第9ステージで、9人の逃げに乗った萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)が6位でゴールした。與那嶺恵理(ハーゲンスベルマン・スーパーミント プロサイクリングチーム)は33位だった。

悔しさをにじませながら6位でゴールした萩原麻由子 Photo: Sonoko TANAKA悔しさをにじませながら6位でゴールした萩原麻由子 Photo: Sonoko TANAKA

1周目から上りで先行

 第9ステージは、イタリア北部マッジョーレ湖畔のヴェルバニアをスタート、ゴールとする104.8kmで開催され、1周30kmの周回コースを3周回、そして最終周回にだけ3級山岳ポイントを含む14.8kmのコースが組み込まれるという変則的な周回コースが使用されました。比較的アップダウンに富んでおり、気温も35度に達する厳しい条件下でのレースとなった。

最後の3級山岳へと向かう、萩原麻由子を含む先頭集団 Photo: Sonoko TANAKA最後の3級山岳へと向かう、萩原麻由子を含む先頭集団 Photo: Sonoko TANAKA

 1周目の登坂区間で萩原を含む9選手が先行し、最大で集団まで5分以上のタイム差を稼いだ。先頭集団は3分以上のリードをもって最終周回に入ったが、3級山岳の上りで萩原を含む6人に減り、集団とのタイム差は2分、1分半と縮まっていった。

 そしてシクロクロスの世界チャンピオン、タリタ・デヨング(オランダ、ラボバンク・リブ ウーマンサイクリングチーム)が山頂に向けて単独でアタックを仕掛けて先行し、そのまま優勝を飾った。萩原は追走集団の5番手、ステージ6位でゴールした。

 アシストとしてチームを支えた萩原の総合成績は36位で、区間最高位は最終ステージの6位という結果になった。ウィグル・ハイファイブは第1、3、5、8ステージで優勝し、全10ステージで4勝。またエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)は山岳賞を獲得する活躍を見せた。

「大好きなジロで自分らしい走り」萩原麻由子のコメント

 萩原は自身のウェブサイトのレポートで、「例年のように快走できず、苦しい日々となりましたが、どんなに駄目でも諦めずに毎日できることをやっていこうと思い、走っていました」と、10日間のレースを振り返った。チームとしてはステージ4勝を挙げたが、途中に獲得したリーダージャージを1日で失うなど、萩原自身の調子も上がらず、落ち込むことも多かったという。

最終ステージのスタートに並んだ萩原。最後まで気の抜けない厳しいステージが続いた Photo: Sonoko TANAKA最終ステージのスタートに並んだ萩原。最後まで気の抜けない厳しいステージが続いた Photo: Sonoko TANAKA

 最終日は今大会初めて逃げに乗り、また今大会全体としても初めて逃げが最後まで決まった1日となった。「最終的に逃げ切った集団内で表彰台にも乗れず、成功とは言える日ではありませんでした」と6位の順位も悔しがるが、決して好調でなかった今大会の最後で「大好きなジロで、久々に自分らしい走りができたことは良かった」と、チームからも評価は得られたという。

 萩原はファンに向け、「今回はなんと遠方日本より現地イタリアまで応援に駆けつけて下さった方がいらっしゃいました。また現地に激励にいらした方や地元イタリアの人々による応援を頂き10日戦うことができました。そして素晴らしい環境で働けている自分の職場=チーム、仲間たちに改めて感謝を実感したジロでもありました。戦いはこれからも続くので、レースへの情熱のある限り、どんなことがあっても力一杯ペダルを踏み続けようと思います」と今後の意気込みをつづった。

 萩原は短い休息のあと、来週金曜からまた1週間のステージレースへの出場が決まっているという。

「もう一度挑戦したい」與那嶺恵理のコメント

最後の山岳で集団から遅れた與那嶺恵理 Photo: Hiroyuki AZUMA最後の山岳で集団から遅れた與那嶺恵理 Photo: Hiroyuki AZUMA

 大会を通じてコンディションが上がったという與那嶺恵理は、Facebookページのレポートで「もう終わっちゃうのかというより、今日でやっと終わるというのが正直な感想」と初めてのヨーロッパサーキットへの挑戦を振り返った。最終日は終始メイン集団でレースを進めたものの、最後の山岳賞の上りで遅れ、後方集団でゴールした。

 與那嶺は大会を通じて「映像やニュースだけでは全くわからない現実がそこにはありました。そして、今度はそのイメージを持ってトレーニングをして、もう一度挑戦したいと心から思いました」とコメント。今年から本格的に海外のロードレースに参戦している與那嶺にとって、大きな刺激になる大会だったという。

 リオデジャネイロ五輪の女子ロードレース代表の與那嶺は一度帰国したあと、アメリカ・コロラド州で高地合宿トレーニングを行い、五輪のレースに臨むという。

■第9ステージ結果
1 タリタ・デヨング(オランダ、ラボバンク・リブ ウーマンサイクリングチーム) 2時間44分24秒
2 Riejanneリジャンネ・マルクス(イタリア、チーム リブ・プラントゥール) +1分5秒
3 マリアジウリア・コンファロニエリ(イタリア、レンズワールド・ザンナタ) +1分5秒
6 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ) +1分5秒
33 與那嶺恵理(ハーゲンスベルマン・スーパーミント プロサイクリングチーム) +4分22秒

■個人総合成績
1 メーガン・ガルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス サイクリングチーム) 22時間42分40秒
2 エヴリン・スティーヴンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス サイクリングチーム) +34秒
3 アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ラボバンク・リブ ウーマンサイクリングチーム) +1分53秒
25 與那嶺恵理(ハーゲンスベルマン・スーパーミント プロサイクリングチーム) +40分8秒
36 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ) +48分33秒

関連記事

この記事のタグ

ジロ・ローザ2016 與那嶺恵理 萩原麻由子

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載