2012 JAPAN CUP 会場レポート7万8000人が宇都宮森林公園へ集結 ジャパンカップ観戦のハイライトは古賀志林道の山頂

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 国内外から68人のトッププロ選手が熱戦を繰り広げたジャパンカップ・サイクルロードレース。会場となった宇都宮森林公園には10月21日のレース中、7万8000人の観客で沸き返った。

古賀志林道の頂上へ上ってきた選手に声援を送る観客古賀志林道の頂上へ上ってきた選手に声援を送る観客

 午前7時半、レースのメーン会場では早くも観戦の場所取りが始まり、スタート・ゴール地点の沿道には観客が続々と集まってきた。前日はまばらだった観戦者用の自転車置き場も、まるで都市部の駐輪場のような混雑となった。

キャリーバックを引きながら登場したダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)。ゴール結果は2着キャリーバックを引きながら登場したダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)。ゴール結果は2着

 出走サインの時間が近づくと、選手らが相次いで到着。中には手荷物を入れたキャリーケースを引いてきた選手も。

 レースが始まると、観客は思い思いの場所へ移動し、周回を重ねる選手を応援する。1周14.1kmのコースのハイライトは、およそ1kmの上りが続く古賀志林道。山頂で山岳ポイントが与えられ、選手たちの勝負どころとなるため、最も盛り上がる観戦ポイントのひとつだ。

 林道には、本場ヨーロッパのレースさながらに、選手を応援するメッセージが路面に描かれた。レース前、チョークで選手の似顔絵を描いている観客の姿も見られた。

古賀志山頂へ向け、歩いて移動する観客古賀志山頂へ向け、歩いて移動する観客
ペテル・サガン(リクイガス・キャノンデール)の似顔絵を描く観客ペテル・サガン(リクイガス・キャノンデール)の似顔絵を描く観客
自転車で山頂付近に走ってきた男の子が大声援を受けた自転車で山頂付近に走ってきた男の子が大声援を受けた

 選手が通過するのは20数分に1回。待ちわびていた観客は、選手を大歓声で迎える。山頂付近で観戦していても、山のふもとから徐々に聞こえてくる歓声で、選手らが近づいてきたことが感じられる。

 たまに自転車で上ってくる一般サイクリストにも、賞賛の声がかかった。もっとも大きな声援を受けていたのは、小学生くらいの男の子だった。

 山頂付近で「NIPPO」の旗を振って応援していた沼尻理さん(53)は、実は株式会社NIPPO栃木事業所に勤めている。「先頭で逃げている3人を見られた」とうれしそう。NIPPOではジャパンカップだけでなく、「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」「ツール・ド・熊野」といった国際大会にも、近隣の事業所で応援団を編成し、沿道を盛り上げているという。

 「Cyclist」で以前ご紹介した『くるくる自転車ライフ』の著者、こやまけいこさんも、山頂付近でレース観戦を楽しんでいた。傾斜の厳しい林道のお伴は、お気に入りの8インチタイヤの超小径車「CARRY ME」。これで古賀志林道を上ってきたのだという。

チームNIPPOの応援団。旗を持つのは沼尻理さんチームNIPPOの応援団。旗を持つのは沼尻理さん
『くるくる自転車ライフ』の著者、こやまけいこさん。お伴は超小径車の「CARRY ME」『くるくる自転車ライフ』の著者、こやまけいこさん。お伴は超小径車の「CARRY ME」
自作した“ユニフォーム”で応援する田中智さん自作した“ユニフォーム”で応援する田中智さん
ジェリーベリーサイクリングを応援する坂井翼さんジェリーベリーサイクリングを応援する坂井翼さん

 静岡県から来た坂井翼さん(31)は、アメリカのチーム「ジェリーベリーサイクリング」を応援。日ごろロードバイクで山道を走っているが、プロ選手の走りをジャパンカップで初めて目の当たりにして、「全然スピードが違いますね」と驚きの表情だ。また、林業に携わっている観点から、「ゴール付近は斜面の下草が刈られ、きれいに手入れされていますね」と、レースを支える宇都宮市の努力に感心していた。

 応援するチームのジャージに身を包んだファンの姿も目立った。特に、宇都宮ブリッツェンのジャージは、会場のあちこちで見かけられた。岐阜県から駆けつけた田中智さん(35)のウェアは、なんとお手製。白地のTシャツの前面を油性ペンでペイントした力作だ。田中さんは、ブリッツェンの増田成幸選手が来季、イタリアの強豪「キャノンデール・プロサイクリングチーム」に移籍することを喜び、「思い切り世界へ羽ばたいてください」とエールを送った。

◇      ◇

MAVICブースでは絹代さんのトークショーが開催されたMAVICブースでは絹代さんのトークショーが開催された
“MAVICカー”で親しまれるサポートカー“MAVICカー”で親しまれるサポートカー
オリカ・グリーンエッジが採用する「SCOTT」車オリカ・グリーンエッジが採用する「SCOTT」車

 スタート・ゴール付近では、飲食ブースや、自転車やウェア、アクセサリーなどの販売ブースが広がった。大会メインスポンサーのスバルとともにニュートラルサービスカーを提供したMAVICは、大規模なブースを展開。イエローがまぶしいMAVICカーをバックにサイクルライフナビゲーターの絹代さんらがトークショーを行ない、多くのファンでにぎわった。

 またゴールドウィンのブースでは、別府史之選手が所属するオリカ・グリーンエッジが使用している「SCOTT」車を展示。別府選手らが取り組むチャリティ運動と連携し、チームTシャツのチャリティ販売も行なわれた。

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