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2012 JAPAN CUP オープンレース新星・與那嶺恵理がジャパンカップでついに女王の座に 男子は岩島、黒枝が優勝

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 ジャパンカップ本戦の前日となる10月20日、宇都宮森林公園でホビーレーサーによるチャレンジレースと、登録アマチュア選手によるオープンレースが行われ、プロと同じコースを使って熱い戦いが繰り広げられた。

オープン男子のスタート。第1組は121人が出走したオープン男子のスタート。第1組は121人が出走した
未登録レーサーによるチャレンジレースは、2周28.2kmで行われた未登録レーサーによるチャレンジレースは、2周28.2kmで行われた
チャレンジレースの総合入賞者。優勝は15歳の石上優大(エカーズ)チャレンジレースの総合入賞者。優勝は15歳の石上優大(エカーズ)

新星・與那嶺、ついに大舞台で勝利

独走での優勝を飾った與那嶺恵理独走での優勝を飾った與那嶺恵理

 女子はプロレースが行われないため、14.1kmの周回コースを3周で争われたオープン女子が、国内トップ選手たちによる戦いとなる。厳しい上りのコースに序盤からじわじわ人数を減らす集団で、終始積極的な攻めを見せた與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)が最終周回の上りに入って独走態勢を築き、最後は2位に1分以上の大差を付けて優勝した。

 自転車競技を始めてわずか1年という與那嶺は、今年の全日本選手権ロードで女王・萩原麻由子に肉薄しての2位と鮮烈なデビューを飾った新星だ。今年は続く全日本選手権個人タイムトライアルでも2位、マウンテンバイクのJシリーズでも表彰台に上がるなど、目覚ましい活躍を見せている。シーズン終盤の大舞台で、ついに表彰台の頂上に立った。

女子の先頭を引く與那嶺。上りの速さは別格だった女子の先頭を引く與那嶺。上りの速さは別格だった
ゴール後の與那嶺。念願の初勝利に、師匠の武井きょうすけさんと涙を流すゴール後の與那嶺。念願の初勝利に、師匠の武井きょうすけさんと涙を流す

男子オープン優勝は実力者の岩島

優勝の岩島啓太(なるしまフレンド)優勝の岩島啓太(なるしまフレンド)

 男子オープンレースはプロへの登竜門とも言える大会。昨年まではジュニアからベテランまでが大人数で走っていたが、今年はU23・ジュニアとエリートが分けられ2組でのレースとなった。14.1kmの周回を5周と、最終周のみショートカットの10.3kmを走る、翌日のプロレースの約半分の距離で争われた。

 23歳以上のエリートライダーによる第1組は、1周目に40人程度に絞られたメーン集団が、周回ごとに人数を減らす展開。高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形)、原充弘(竹芝サイクルレーシング)らが上りで積極的に前に出る姿が見られた。レースは最終周回の上りでアタックして飛び出した高岡と、下ってからの平坦で追い付いた岩島啓太(なるしまフレンド)との一騎打ちとなり、ゴールスプリントを制した岩島が優勝した。

古賀志林道を登る男子1組の集団。優勝した岩島が中央に見える古賀志林道を登る男子1組の集団。優勝した岩島が中央に見える

 岩島はクラブチームの選手ながら、プロとのレースでも活躍する実力者。ジャパンカップのオープンレースでも入賞の常連だったが、優勝は今回が初めてだ。「上りの能力では負けているところがあったのが、上りでは耐えて平地でペースを上げて周囲の脚を減らすように走った。ずっと狙っていたタイトルなので嬉しい。次はツール・ド・おきなわの市民レース優勝が目標」と話した。

上りの男子オープン集団上りの男子オープン集団
最終周回に入るオープン第1組の先頭グループ最終周回に入るオープン第1組の先頭グループ

黒枝がスプリントを制して優勝 男子オープン2組

 U23(23歳未満)とジュニア混走による第2組は、常にアタックによる逃げグループが形成される展開に。3周目に黒枝士揮(鹿屋体育大学)、面手利輝(エカーズ)、岡篤志(cannondale spacezeropoint)による逃げ集団ができ、4周目に小石祐馬(チームユーラシア)が加わって4人の逃げとなる。しかし5周目にメーン集団からの追走がカウンターアタックを仕掛け、最終周回にはややメンバーを入れ替えて5人の先頭集団になった。最後はこの5人によるゴールスプリント争いとなり、黒枝がこれを制して優勝した。

男子2組のゴール。黒枝が危なげなくスプリントを制した男子2組のゴール。黒枝が危なげなくスプリントを制した
ゴール後、健闘を称え合う優勝の黒枝(左)と2位の岡(右)ゴール後、健闘を称え合う優勝の黒枝(左)と2位の岡(右)

 黒枝は今年のツール・ド・北海道でステージ優勝を飾るなど、「上れるスプリンター」として、すでにプロを相手のレースでも活躍している選手だ。今回も序盤から前のグループに乗る積極的な走りを見せ、最後はずば抜けたスプリント力で余裕を感じさせる勝利だった。

 2位に入った岡は17歳で、先頭グループでは唯一のジュニア選手。ジュニアのギア比制限を受けているため、最後のスプリント争いではやや不利だったようだが、それでも2位に入る非凡さを見せた。高校生だが高体連には所属せずにJプロツアーで走っており、今年9月のいわきクリテリウムでは2位に入る活躍を見せている。

◇       ◇

 例年、参加人数が多く混乱が見られていた男子オープンレースだが、今年は2組に分割したことで、レースとしては安定したものになったようだ。またエリートクラスと若手クラスに分けたことで、レースの性質もそれぞれの世代に合った展開となった。

オープン女子(42.3km)
1 與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!) 1:17:01
2 片山梨絵(スペシャライズド) +1:18
3 上野みなみ(鹿屋体育大学) +1:53
4 西加南子(LUMINARIA) +1:53
5 金子広美(イナーメ・アイランド信濃山形) +2:01
6 福本千佳(同志社大学) +2:10

オープン男子 第1組(80.8km)
1 岩島啓太(なるしまフレンド) 2:09:20
2 高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形) +9
3 青木峻二(エルドラード) +24
4 ノハレス・ニエト・エドガー(PEUGEOT CYCLES NIPPON) +24
5 西谷雅史(チームオーベスト) +24
6 原充弘(竹芝サイクルレーシング) +24

オープン男子 第2組(U23・ジュニア)(80.8km)
1 黒枝士揮(鹿屋体育大学) 2:12:15
2 岡篤志(cannondale spacezeropoint) +0
3 木村圭祐(京都産業大学) +0
4 山本隼(中央大学) +0
5 小石祐馬(チームユーラシア) +0
6 小橋勇利(ボンシャンス飯田) +51

(米山一輝)

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