2012 JAPAN CUPサクソバンクのマリチャが優勝 競り合った別府が2位、3位はマキュアン ジャパンカップ・クリテリウム

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 10月20日、宇都宮市中心街の特設コースでジャパンカップ・クリテリウムが開催された。翌日のロードレースに出場する、海外トッププロを含む73人が出走。レースは大集団でのゴールスプリントとなり、ヤロスラフ・マリチャ(サクソバンク・ティンコフバンク)が優勝した。2位には日本の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)が、あわや優勝かと思わせる好走で入賞。3位にはロビー・マキュアン(クリテリウム・スペシャルチーム)が入った。

ゴールスプリントを制したマリチャ(右)が優勝。別府史之(中央)は惜しくも2位ゴールスプリントを制したマリチャ(右)が優勝。別府史之(中央)は惜しくも2位

 1周1.55kmの周回を20周するレース。大通りを行って帰るだけのシンプルなコースだが、それだけにあらゆる攻め方が考えられる難しいコースだ。スタート直後からアタックが繰り返される激しい展開となった。

市の中心部がレース会場となった市の中心部がレース会場となった
市街地をプロ選手の集団が高速で駆け抜ける市街地をプロ選手の集団が高速で駆け抜ける

 5周ごとに設定されたスプリント賞争いでは、日本人が活躍。1回目のスプリント賞は宮澤崇史(サクソバンク・ティンコフバンク)がチームメイトのアシストを得て獲得。2回目は8人の逃げ集団から単独で飛び出した窪木一茂(日本ナショナルチーム)が、3回目は4人の逃げ集団の中での争いを制した初山翔(宇都宮ブリッツェン)がそれぞれ獲得し、会場を沸かせた。

コースの折り返し地点コースの折り返し地点

 どの逃げも決定打とはならないまま、レースは終盤戦に入る。大ベテラン福島晋一のアタックをきっかけに作られた逃げグループには、昨年のジャパンカップ優勝者のネイサン・ハース(ガーミン・シャープ)が入り、ゴールまでの逃げ切りを狙う。しかし後方のメーン集団は、今年ツール3勝のペテル・サガンを擁するリクイガス・キャノンデール勢が強力に追走。その差はじわじわと縮まっていく。

集団内のサガン。後ろにはバッソがつける集団内のサガン。後ろにはバッソがつける
終盤、逃げグループを追走するメーン集団。落車して動けない選手を避けながら走る終盤、逃げグループを追走するメーン集団。落車して動けない選手を避けながら走る

 最終周回に入り、ゴールまで約1kmの地点で逃げグループが吸収され、再び集団は一つに戻った。しかしゴールスプリントを目前に控えた最後の折り返しコーナーで、ハースほか数人が落車するアクシデントが発生。集団先頭はやや混沌とした状態となってしまう。

1位でゴールしたマリチャ1位でゴールしたマリチャ

 牽引するチームがないままのゴールスプリントは、先頭に何と別府史之の姿が見える。そのまま力強くスプリントをする別府の勇姿に、あわやクリテリウム日本人初優勝かと大歓声が起こるが、最後はマリチャが別府に競り勝って栄光をもぎ取った。

 優勝したマリチャは25歳のポーランド人。「レースはとても速かったが、沢山の人達の応援を受けて走れたので楽しかった。また来年も来たい」と感想を語った。

 惜しくも敗れた別府だが、地元日本のレースで堂々の2位。もちろん日曜のロードレースを本番と見据えての参戦だが、クリテリウムで沿道からの大歓声を受け、予定外に頑張ってしまったという。「最後は自然に前に出られた」と好調さをうかがわせた。

日曜の"本番”に向けて好調さをアピールした別府。報道陣に囲まれる日曜の"本番”に向けて好調さをアピールした別府。報道陣に囲まれる
今季限りでの引退を表明している廣瀬佳正(宇都宮ブリッツェン)は9位でゴール。レース後は沿道の観客一人一人と感謝の握手今季限りでの引退を表明している廣瀬佳正(宇都宮ブリッツェン)は9位でゴール。レース後は沿道の観客一人一人と感謝の握手

 また別府はスプリントに入る前に、マキュアンに「行け!」と言われたことを明かした。これについてマキュアンは「今はグリーンエッジの戦術アドバイザーをしているから、レースの中でアドバイスをしたのさ」とおどけてみせた。マキュアンは今年5月に現役を引退しており、この日が“一日限定復帰”。その脚とレース勘がまだ衰えていないところを日本のファンに示した。

 ジャパンカップ本戦となるロードレースは翌10月21日午前10時、宇都宮市森林公園でスタートを切る。

表彰式。左より3位の別府、優勝のマリチャ、3位のマキュアン表彰式。左より3位の別府、優勝のマリチャ、3位のマキュアン
スプリント賞の表彰。左より宮澤、窪木、初山スプリント賞の表彰。左より宮澤、窪木、初山

クリテリウム結果(1.55km×20周=31.0km)
1 ヤロスラフ・マリチャ(サクソバンク・ティンコフバンク) 41:51
2 別府史之(オリカ・グリーンエッジ) +0
3 ロビー・マキュアン(クリテリウム・スペシャルチーム) +0
4 スティール・ヴォン・フォフ(ガーミン・シャープ) +0
5 ルーク・デーヴィソン(バジェットフォークリフツ) +0
6 ブラッド・ハフ(ジェリーベリーサイクリング) +0
7 ペテル・サガン(リクイガス・キャノンデール)
8 ライアン・アンダーソン(スパイダーテック・パワードバイC10) +0
9 廣瀬佳正(宇都宮ブリッツェン) +0
10 窪木一茂(日本ナショナルチーム) +0

周回賞
5周目 宮澤崇史(サクソバンク・ティンコフバンク)
10周目 窪木一茂(日本ナショナルチーム)
15周目 初山翔(宇都宮ブリッツェン)

【会場レポート】中心街を駆け抜けた風のプロトン クリテリウムに3万8000人が熱狂

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