ブリッツェンからイタリアの強豪チームへ「“テレビの中”に自分が行って走れる。大きなチャンス」 増田成幸の加入をキャノンデールが正式発表

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「キャノンデール・プロサイクリングチーム」の監督やチームメイトとなる選手らと肩を組む増田成幸(左から2人目)「キャノンデール・プロサイクリングチーム」の監督やチームメイトとなる選手らと肩を組む増田成幸(左から2人目)

 イタリアのプロサイクリングチーム「リクイガス・キャノンデール」は20日夜、宇都宮市のオリオンスクエアで来季のチーム体制についてプレゼンテーションを行い、宇都宮ブリッツェンの増田成幸の加入を正式発表した。

 プレゼンテーションは、ジャパンカップ・クリテリウムの表彰式に引き続き行われ、大勢の聴衆が見守った。キャノンデールジャパンのマリオ・スタイン社長が「日本でもキャノンデールのファンを増やしていきたい。それには“日本のヒーロー”が必要だ」と話すと、すでに「Cyclist」の速報記事などで今回の移籍を伝え聞いていた観客の期待は最高潮に。そこへ増田が登場し、会場は割れんばかりの拍手や歓声に包まれた。

意気込みを語る増田成幸意気込みを語る増田成幸

 増田は「国内レースだけで活動してきたにもかかわらず、夢見ていたチームに声をかけてもらってうれしい。チャンスをもらったからには挑戦する」と意気込みを語った。

 また、チーム内で必要なイタリア語のコミュニケーションが難しいことに触れ、「別府、宮澤、土井、新城らに比べ、(海外での活動の)出足が遅い。今まで以上に自分に厳しく、早くチームに認めてもらえるようになりたい」と積極性をアピールした。

 現在のチーム名は「リクイガス・キャノンデール」だが、来季は自転車メーカーのキャノンデールがメインスポンサーとなり、チーム名も「キャノンデール・プロサイクリングチーム」へと変わる。チームを全面的にバックアップしていくことについて、スタイン社長は「世界ナンバーワンの自転車を作りたい。そのためには、世界最高のアスリートに乗ってもらい、フィードバックを受けることが大切だ」と述べた。

 またチームのパオロ・スロンゴ監督は、活動の場を欧州からアメリカのツアーなどに広げるほか、ロードレースが盛んでない国にも普及させたいという考えを示した。そのために、世界各国から優秀な選手を集めていくとし、選手の人数も現在の24人から28人程度に増やすという。

 最後に増田が、チームメイトとなるイヴァン・バッソ、ペテル・サガン、ユライ・サガン、ダミアーノ・カルーゾらと並んで記念撮影に臨むと、会場に「増田」コールが沸き起こり、スロンゴ監督やサガンがいっしょに手拍子を打つ場面も。チームに温かく迎え入れられた増田の、新たなステージでの挑戦が始まる。

左からパオロ・スロンゴ監督、増田成幸、イヴァン・バッソ、ペテル・サガン、ユライ・サガン、ダミアーノ・カルーゾ左からパオロ・スロンゴ監督、増田成幸、イヴァン・バッソ、ペテル・サガン、ユライ・サガン、ダミアーノ・カルーゾ

◇           ◇

 プレゼンテーション終了後、増田に改めて現在の気持ちを語ってもらった。「不安も多いが、楽しいことを考えるようにしている」という増田。その“楽しいこと”をただすと、「さっき舞台裏でバッソと話した時の興奮のような…」とお茶目に笑った。ただ、すぐに真剣な表情に戻り、まっすぐな視線でこう続けた。

 「“テレビの中の出来事”だと思っていたような場所に、自分が行って走れる機会なんて、ふつうに生きていたらなかなかない。これは、いろいろなことを学べる大きなチャンス。頑張ってきます」


文 柄沢亜希、写真 早坂洋祐

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