リアルレーシングの「F8」と双璧ピナレロからエンデュランス系「ドグマK8」登場 リアサス付き「K8-S」にディスク仕様も

by 上野嘉之 / Yoshiyuki KOZUKE
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 イタリアのバイクブランド「ピナレロ」が、2017年モデルとして新しいハイエンドロードバイク「ドグマK8」を日本国内で発表した。長距離を走る快適性を高めたグランフォンド・シリーズのフラッグシップモデルで、レースからロングライド、ヒルクライムまで幅広く対応する。また、リアに小さなサスペンションを備えた「ドグマK8-S」のディスクブレーキ仕様も新登場。いずれも今夏以降に正式発売される。

ピナレロが新たに投入する「ドグマK8」。グランフォンド・シリーズのスーパーハイエンドに位置づけられる =堺市のカワシマサイクルサプライ本社 Photo: Yoshiyuki KOZUKEピナレロが新たに投入する「ドグマK8」。グランフォンド・シリーズのスーパーハイエンドに位置づけられる =堺市のカワシマサイクルサプライ本社 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

グランフォンド・シリーズの頂点

 ドグマK8は、昨年発売されたリア・サスペンション搭載の「ドグマK8-S」から複雑なリアサス機構を省き、ナチュラルな操縦性と扱いやすさを高めたモデルだ。UCIワールドツアーなど世界の頂点のレースで戦うロードレーシング・シリーズのハイエンド「ドグマF8」と双璧を成す位置づけで、素材には同じ東レ トレカT1100 1K カーボン繊維を採用し、デザインのコンセプトも共通する。

トップチューブやダウンチューブに「K8」のロゴが踊る Photo: Yoshiyuki KOZUKEトップチューブやダウンチューブに「K8」のロゴが踊る Photo: Yoshiyuki KOZUKE
「K8」はチェーンステーに扁平チューブ「フレックスステー」を採用。振動吸収性を高め、滑らかな乗り心地を実現している Photo: Yoshiyuki KOZUKE「K8」はチェーンステーに扁平チューブ「フレックスステー」を採用。振動吸収性を高め、滑らかな乗り心地を実現している Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 しかしK8はF8と異なり、乗りやすさや安定性を高めたジオメトリーを採用。またカーボン素材の衝撃・振動吸収性も高めるよう工夫された。さらにシートステーには、横方向に扁平された「フレックスステー」を採用し、しなやかな走りと路面追随性能を実現した。

「ドグマK8」のヘッド付近 Photo: Yoshiyuki KOZUKE「ドグマK8」のヘッド付近 Photo: Yoshiyuki KOZUKE
トップチューブには、東レのトレカT1100 1Kカーボンを使用していることが示されている Photo: Yoshiyuki KOZUKEトップチューブには、東レのトレカT1100 1Kカーボンを使用していることが示されている Photo: Yoshiyuki KOZUKE
「ドグマK8」のヘッドチューブ。デザインは「F8」に似ているが、エンデュランス仕様として乗りやすさが高められている Photo: Yoshiyuki KOZUKE「ドグマK8」のヘッドチューブ。デザインは「F8」に似ているが、エンデュランス仕様として乗りやすさが高められている Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 グランフォンド・シリーズとされ、ロングライドなどの本格的サイクリングやホビーレースに適した走行特性を備えている。一方で、ピナレロが機材を供給するUCIワールドチーム「チーム スカイ」の選手たちが、悪路や山岳系の実戦で使用するなど、ハイレベルなレースにも対応する。

左右非対称のロゴ。左は「DOGMA」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE左右非対称のロゴ。左は「DOGMA」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE
右は「PINARELLO」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE右は「PINARELLO」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 ドグマK8はフレームセット販売で、定価は61万5000円(税抜)。ドグマF8と同水準で、走り方や乗り味の好みで選ぶことができる。

悪コンディションに対応するディスク仕様

 「ドグマK8-S ディスク」は、シートステーの上部にリア・サスペンション機構を備え、前後ディスクブレーキを採用。雨や悪路など厳しいコンディションにも対応するオールラウンドなロードバイクだ。

ディスクブレーキを搭載した「ドグマK8-S ディスク」 Photo: Yoshiyuki KOZUKEディスクブレーキを搭載した「ドグマK8-S ディスク」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE
「ドグマK8-S ディスク」もチェーンステーにフレックスステーを採用 Photo: Yoshiyuki KOZUKE「ドグマK8-S ディスク」もチェーンステーにフレックスステーを採用 Photo: Yoshiyuki KOZUKE
シートステーの上部に小さなサスペンション機構が備えられている Photo: Yoshiyuki KOZUKEシートステーの上部に小さなサスペンション機構が備えられている Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 ベースとなったドグマK8-Sは、でこぼこの石畳で競われるレース「パリ~ルーベ」でチーム スカイが実戦投入するなど、その悪路踏破性能や快適性は折り紙付き。新たに登場したディスクブレーキ仕様は、さらに制動性能や安心感を高めた。レースやロングライドのほか、超長距離を走り、天候の変化に影響されやすいブルベなどにも適している。

 フロントエンドは12×100mm、リアエンドは12×142mmのスルーアクスル。ディスクブレーキはフラットマウント規格に対応する。ドグマK8と同様に東レ トレカT1100 1K のカーボン素材を採用する。フレームセット販売で、定価は79万円(税抜)。

「ラ・ピナ」記念モデルは無線コンポ「eタップ」搭載

 またピナレロは、自社で主催するイタリアのグランフォンド大会「ラ・ピナ サイクリングマラソン」が今年、20周年を迎えるのを記念した限定デザインのドグマF8完成車を発売する。

限定販売される「ドグマF8 ラ・ピナ サイクリングマラソン20周年記念モデル」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE限定販売される「ドグマF8 ラ・ピナ サイクリングマラソン20周年記念モデル」 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 ラ・ピナ サイクリングマラソンは、ピナレロの生まれ故郷であるイタリア・トレヴィーゾを舞台に毎年7月に開催される、グランフォンドの本場イタリアでも屈指の人気大会だ。

→「ラ・ピナ サイクリングマラソン」2014年大会レポート 

 20周年記念限定モデルは、さわやかなホワイトをベースに、イタリア国旗の3色と、各種スポーツのイタリア代表チームを象徴するブルーがあしらわれている。また、スラムの無線電動コンポーネント「レッド eタップ」を装備。操作の快適性とメンテナンス性を飛躍的に高めている。前後ホイールは、グランフォンド走行時の耐久性や制動性能を考慮し、アルミ製のハイエンドモデル「フルクラム レーシングゼロ」を採用。ハンドルやステムなどはピナレロのパーツブランド、モストのカーボンパーツを採用している。価格は120万円(税抜)。国内入荷は10月頃の予定。

「ドグマF8 ラ・ピナサイクリングマラソン20周年記念モデル」にはイタリア国旗の3色と、イタリア代表チームのシンボルカラーの青があしらわれている Photo: Yoshiyuki KOZUKE「ドグマF8 ラ・ピナサイクリングマラソン20周年記念モデル」にはイタリア国旗の3色と、イタリア代表チームのシンボルカラーの青があしらわれている Photo: Yoshiyuki KOZUKE
スラムの無線電動コンポーネント「レッド eタップ」を装備 Photo: Yoshiyuki KOZUKEスラムの無線電動コンポーネント「レッド eタップ」を装備 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 このほか、ドグマF8で人気の高い「チーム ウィギンス」「チーム スカイ」のカラーが、ともに受注販売ではなく国内在庫販売となり、納期短縮などでより買い求めやすくなる。いずれもフレームセット販売で、定価は61万5000円(税抜)。

「ドグマF8」のチーム ウィギンスカラー Photo: Yoshiyuki KOZUKE「ドグマF8」のチーム ウィギンスカラー Photo: Yoshiyuki KOZUKE
「ドグマF8」のチーム スカイカラー Photo: Yoshiyuki KOZUKE「ドグマF8」のチーム スカイカラー Photo: Yoshiyuki KOZUKE

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