スマホなどとワイヤレス接続耳を塞がずに通話や音楽鑑賞 骨伝導ヘッドフォン「コデオ」をインプレッション

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 2015年の6月から改正道路交通法が施行され、あわせてイヤホンを使用しての自転車運転が厳しく取り締まられるようになった。これに対して、“耳を塞がないヘッドフォン”として、骨伝導タイプのスピーカーに注目が集まっている。日本コンピューター・ダイナミクス(NCD)が販売する骨伝導ワイヤレスヘッドフォン「CODEO」(コデオ)もその1つだ。スマートフォンなどとブルートゥースで無線接続し、ハンズフリー通話や、音楽を聴くなどの使い方ができる。

CODEO本体と付属品 Photo: Kenta SAWANOCODEO本体と付属品 Photo: Kenta SAWANO

アウトドアでもクリアな音質

 コデオの本体は一見して耳掛け型のヘッドフォンだが、スピーカー部のパッドを耳の前の骨の部分に当てて音を鳴らし、骨からの振動で耳の中に音を伝えている。本体には背面の電源ボタンと、電話を取ったり、音楽をスキップしたり音量を操作したりするための、左右計3個の操作ボタンが付いている。

 動作は充電式で、マイクロUSB端子から2.5時間充電すると、5〜7時間使用可能。使用前にスマホなどと無線通信のペアリングを行う必要があるが、難しい操作は不要で、直感的に行うことができた。

スピーカー部を耳の前に当てて使用。テンプルが浮いたデザインのため、メガネとの併用も可能だ Photo: Ikki YONEYAMAスピーカー部を耳の前に当てて使用。テンプルが浮いたデザインのため、メガネとの併用も可能だ Photo: Ikki YONEYAMA

 静かな室内で実際に音楽を聴いてみての印象は「まあまあ」といったところ。純粋な音質で言えば2000円くらいのイヤホン相当だろうか。音漏れは結構あるので、混雑した電車内での使用にはあまり適さないだろう。

 アウトドアでの使用はどうか。サイクリングで使ってみたところ、イヤホンに比べて音量を上げなくても聴こえやすいという、骨伝導タイプのメリットを感じることができた。外からの音もしっかり聞こえる。感覚としては「海水浴場やスキー場でBGMが流れている状態」が近いのではないだろうか。外部からのノイズが多いほど、音質は相対的にクリアに感じるのが面白い。

 ワイヤレスなので、コードがこすれるタッチノイズもない。サイクリングに限らず、アウトドアで使うのが合うだろう。イヤホンを使うのに比べ、耳が疲れる感じがしないのも良い点だ。また、電話のハンズフリー通話にも使用可能。遠くとの通話だけでなく、サイクリング中の集団内の会話でも、コデオを通じて通話することで、風切り音などに邪魔されないクリアーな音質で会話でき便利だという。

本当に使ってもいいの?

 使うにあたって今一度気になるのは、「本当にサイクリングで使って適法なのか?」という点だろう。販売元によると、展示出展の現場では警察関係者からも好意的に受け止められているというが、現時点では正式にお墨付きを与える制度がないため、「たぶん大丈夫だろう」というのが実際のところだ。

 自転車走行時のイヤホン使用禁止は各都道府県の「道路交通規則」などに定められており、東京都では第8条の(5)に「高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと」とある。

複雑なカーブを描く美しいデザイン Photo: Kenta SAWANO複雑なカーブを描く美しいデザイン Photo: Kenta SAWANO

 コデオのような骨伝導スピーカーは、耳の穴も耳全体もふさがないため、「イヤホーン」そのものには当たらない。問題は「イヤホーン等」の「等」に当たるかどうかだ。

 実際のところ、音楽を聴きながら走れば、何もしないときに比べて、外からの音による情報精度が落ちることは間違いない。だがこれも程度問題で、コデオを禁止とするのであれば、カーステレオや運転席のハンズフリー通話といったものも、一切禁止としなくてはならないだろう。逆に、カーステレオが許容されるのであれば、同じ範囲でコデオの使用も許容されるだろうというのが、現時点での筆者の考えだ。

 ただし、安全を一番に守ってくれるのは規則や法律ではなく、自分の運転であることを忘れてはならない。ライド中は音楽に没頭するのではなく、あくまで楽しいスポーツのお供として使うことを忘れず、まずは安全運転を心がけたい。

■CODEO(コデオ) BTL-G001
カラー: ブラック
重量: 70g
対応機種: Android4.3 以上 iOS7.0 以上
通信方式: Bluetooth Ver.4.1+EDR
伝送距離: Class2 最大半径 10m(障害物なきこと)
防水性能: IP4(防沫)
充電時間: 約2.5時間
動作時間: 約5~7時間
販売価格: 12,960円(税別12,000円)

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