ツール・ド・熊野2016 第2ステージオスカル・プジョルがクイーンステージ制覇 総合首位のリーダージャージも獲得

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
  • 一覧

 国際自転車競技連合(UCI)アジアツアー2.2クラスのステージレース、ツール・ド・熊野は6月18日、第2ステージが行われ、オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO)が優勝。フィニッシュでのボーナスタイム10秒を獲得し、個人総合時間賞でも首位に浮上。イエローのリーダージャージに袖を通した。

ツール・ド・熊野第2ステージを制し、個人総合時間賞でも首位に立ったオスカル・プジョル(チームUKYO) Photo: Syunsuke FUKUMITSUツール・ド・熊野第2ステージを制し、個人総合時間賞でも首位に立ったオスカル・プジョル(チームUKYO) Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 このステージは、三重県熊野市、紀和町、御浜町の三市町にまたがるルート。熊野倶楽部前をスタート・フィニッシュ地点とし、10kmのパレード区間を経て、109.3kmのレース距離で争われた。風光明媚な熊野名物の「千枚田」をレース前半と後半に1回ずつ上り、中盤には最大の山岳ポイントである札立峠を越える、今大会のクイーンステージ(最難関ステージ)。加えて、狭く急なダウンヒルも待ち受け、登板力と合わせてバイクテクニックも要求される。

1回目の千枚田を上る逃げグループ Photo: Syunsuke FUKUMITSU1回目の千枚田を上る逃げグループ Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 序盤からリードを得たのは、ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア、キナンサイクリングチーム)、マイケル・カミング(オーストラリア、ステイトオブマター/マープ)、平塚吉光(愛三工業レーシングチーム)、内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、入部正太朗(シマノレーシング)の5人。快調に飛ばし、スタートから約30kmで迎える1回目の千枚田の頂上へ。この山岳ポイントはサルツバーガーが獲得。

キナンサイクリングチームが牽引するメイン集団が1回目の千枚田を通過 Photo: Syunsuke FUKUMITSUキナンサイクリングチームが牽引するメイン集団が1回目の千枚田を通過 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 一方のメイン集団は、キナンサイクリングチームを中心にレースをコントロール。50km地点を超えて訪れる札立峠の頂上にかけて、少しずつ前との差を縮めていった。ペースが上がったことにより、集団の人数が減っていき、やがて4~5人の追走集団が2つ形成される。いずれも登板力に定評のある選手たちがそろい、そのままステージ優勝争いへとつながっていく可能性が高まる。

 札立峠の頂上に設けられた山岳ポイントもサルツバーガーが獲得。その後の下りを終えた直後に追走グループが次々と合流し、13人の先頭集団へ。キナンサイクリングチームが4人、チームUKYO、ブリヂストンアンカーサイクリングチーム、愛三工業レーシングチームがそれぞれ2人を送り込み、チーム力も試される展開となった。

熊野名物の「千枚田」を上る集団 Photo: Syunsuke FUKUMITSU熊野名物の「千枚田」を上る集団 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 そして迎えた2回目の千枚田。サルツバーガーの牽引によってペースが上がった集団から、マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)がアタック。これに対応できたのはプジョルただ1人。2人のマッチアップが始まると、後続との差を少しずつ広げていき、頂上を超えて下り終える頃には30秒近い差となった。

ステージ2位のマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) Photo: Syunsuke FUKUMITSUステージ2位のマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 約2週間前のツアー・オブ・ジャパンの再現となった両者の勝負は、フィニッシュ前の急坂で決着した。プジョルが力強いダンシングで前へ出ると、ガルシアに抜き返す隙を与えず、そのままフィニッシュライン通過。両手でガッツポーズを見せ、勝利の喜びを表した。

 プジョルとガルシアのフィニッシュでのタイム差は最終的に2秒に。プロローグでのタイム差3秒と、この日両者が得たボーナスタイムとを合わせ、プジョルがガルシアに9秒差をつけて個人総合時間賞の首位に立った。また、ポイント賞は前日に引き続きジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO)、山岳賞は千枚田と札立峠でポイントを稼いだサルツバーガー、ヤングライダー賞には個人総合で21位に位置する秋田拓磨(シマノレーシング)がそれぞれ首位となり、各賞ジャージを手にしている。加えて、チーム総合では複数メンバーをステージ上位に送り込んだキナンサイクリングチームがトップに立った。

各賞のジャージに袖を通した、(左から)山岳賞のウェズリー・サルツバーガー、個人総合首位のオスカル・プジョル、スプリント賞のジョン・アベラストゥリ、ヤングライダー賞の秋田拓磨 Photo: Syunsuke FUKUMITSU各賞のジャージに袖を通した、(左から)山岳賞のウェズリー・サルツバーガー、個人総合首位のオスカル・プジョル、スプリント賞のジョン・アベラストゥリ、ヤングライダー賞の秋田拓磨 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 19日は、最終の第3ステージが和歌山県太地町で行われる。1周10kmの周回コースを10周する100kmで争われ、アップダウンがありながらもハイスピードで展開されるコースだ。ステージ優勝の行方はもとより、プジョルが総合首位を守り抜くか、さらには混戦の総合上位争いにも注目をしていきたい。

第2ステージ(109.3km)結果
1 オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) 2時間47分38秒
2 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +2秒
3 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チームUKYO) +27秒
4 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム)
5 リカルド・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)
6 トマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)

個人総合時間賞
1 オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) 5時間25分25秒
2 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +9秒
3 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チームUKYO) +31秒
4 平塚吉光(愛三工業レーシングチーム) +33秒
5 トマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +35秒
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +37秒

ポイント賞
1 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO) 28pts

山岳賞
1 ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) 17pts

ヤングライダー賞
1 秋田拓磨(シマノレーシング) 5時間30分18秒

チーム総合
1 キナンサイクリングチーム 16時間17分40秒

この記事のタグ

UCIアジアツアー ツール・ド・熊野2016

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

サイクリストTV

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載