ツール・ド・熊野2016 第1ステージジェシー・ケリソンが集団スプリントを制しリーダージャージを獲得 日本勢は鈴木龍が3位

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 和歌山、三重両県にまたがる熊野地域を舞台に開催されているツール・ド・熊野第1ステージが6月17日、和歌山県新宮市の赤木川清流コースで行われ、ジェシー・ケリソン(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ)が集団スプリントを制して優勝した。フィニッシュでのボーナスタイムと合わせ、個人総合時間賞の首位に立ちリーダージャージを獲得。日本勢は鈴木龍(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)が3位に入り、個人総合でも3位に位置している。

ツール・ド・熊野第1ステージをスプリントで制したジェシー・ケリソン(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ) Photo: Syunsuke FUKUMITSUツール・ド・熊野第1ステージをスプリントで制したジェシー・ケリソン(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ) Photo: Syunsuke FUKUMITSU

佐野、ルバら4人で最終周まで逃げ

スタートラインに並んだ各賞ライダー。左からヤングライダー賞のシュー・シャンピン、総合リーダの阿部嵩之、繰り上げでポイント賞ジャージを切る大久保陣 Photo: Syunsuke FUKUMITSUスタートラインに並んだ各賞ライダー。左からヤングライダー賞のシュー・シャンピン、総合リーダの阿部嵩之、繰り上げでポイント賞ジャージを切る大久保陣 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 前日に行われたプロローグ(0.7km個人タイムトライアル)の結果を受け、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)がイエローの総合リーダージャージで出走。大会最初のロードレースステージは、細かなアップダウンが続く16.3kmの周回コースを7周する114.1kmで争われた。

 道幅が急激に狭まるトンネルや、テクニカルなコーナーなどがあり、周回を追うごとに有力チームの選手たちが集団前方をキープするのが例年の流れ。展開としては、スピードに富んだものとなることが予想された。

メーン集団はキナンサイクリングチームが主にコントロール Photo: Syunsuke FUKUMITSUメーン集団はキナンサイクリングチームが主にコントロール Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 新宮駅前を出発した一行は、スタート・フィニッシュ地点の熊野川温泉さつき前までをパレード走行した後、リアルスタート。逃げ狙いのアタックがたびたび見られるも、レースリーダーの阿部が自ら加わる姿勢を見せたこともあり、それを嫌った選手たちがメイン集団に戻った。

 3周回目の後半にようやく逃げが決まり、佐野淳哉(マトリックスパワータグ)、トマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)が先行した。

 4周回目に入ると、アレックス・ウォーラー(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ)と堀孝明(宇都宮ブリッツェン)が先頭2人に合流。4人のリードは最大で2分程度で推移。メイン集団はキナンサイクリングチームが主にコントロールを担い、終盤へと突入した。

3周回目に逃げを決めた佐野(右)とトマ・ルバ Photo: Syunsuke FUKUMITSU3周回目に逃げを決めた佐野(右)とトマ・ルバ Photo: Syunsuke FUKUMITSU
4周回目に逃げグループに合流したウォーラー(右)と堀 Photo: Syunsuke FUKUMITSU4周回目に逃げグループに合流したウォーラー(右)と堀 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 強力メンバーによる逃げだったが、最終周回に入りメイン集団がキャッチ。スプリント狙いのチームによる主導権争いへと代わり、フィニッシュ勝負へと委ねられた。

 ここで強さを発揮したのは、ステイトオブマター/マープ。5人でのリードアウトで集団のスピードを上げると、上り基調のフィニッシュ前でも完璧な発射を見せた。最後はケリソンがしっかりと締め、ステージ優勝を決めた。

左からポイント賞のジョン・アベラストゥリ、総合首位のジェシー・ケリソン、山岳賞の佐野淳哉 Photo: Syunsuke FUKUMITSU左からポイント賞のジョン・アベラストゥリ、総合首位のジェシー・ケリソン、山岳賞の佐野淳哉 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

アベラストゥリが総合2位

 これにより、ケリソンが総合首位に浮上。この日ステージ2位のジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO)がタイム差なしの総合2位となっている。また各賞は、ポイント賞はアベラストゥリ、山岳賞は逃げでポイントを稼いだ佐野が手にしている。

表彰式後は恒例の餅投げで大盛り上がり Photo: Syunsuke FUKUMITSU表彰式後は恒例の餅投げで大盛り上がり Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 表彰式後のポディウムでは、この日各賞ジャージを獲得した選手、ホストチームのキナンサイクリングチームの選手らによる毎年恒例の餅まきが行われ、大勢の観客や子供たちが飛んでくる餅を手にしようと盛り上がる姿が見られた。

 18日の第2ステージは、今大会のクイーンステージといわれる109.3kmの本格山岳。大会の目玉でもある激坂「千枚田」を2回上り、最大の山岳ポイント札立峠を越える難関コース。総合争いを占ううえで、ハイライトとなることは間違いない。

第1ステージ(114.1km)結果
1 ジェシー・ケリソン(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ) 2時間36分59秒 
2 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO)
3 鈴⽊龍(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)
4 福田真平(愛三工業レーシングチーム)
5 ポール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ)
6 雨乞⻯⼰(シエルヴォ奈良)
7 ソフィアン・ナビル・モハド・バクリ(マレーシア、NSC・マイクロン)+3秒
8 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム)
9 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO)
10 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)

個人総合時間賞
1 ジェシー・ケリソン(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ) 2時間37分42秒
2 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO) +2秒
3 鈴⽊龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +6秒
4 福田真平(愛三工業レーシングチーム) +8秒
5 ポール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ) +9秒
6 雨乞⻯⼰(シエルヴォ奈良) +11秒
7 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)
8 吉田隼人(マトリックスパワータグ) +12秒
9 大塚航(シエルヴォ奈良) +13秒
10 下島将輝(那須ブラーゼン)

ポイント賞
1 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO) 28pts

山岳賞
1 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) 5pts

ヤングライダー賞
1 ジェシー・ケリソン(オーストラリア、ステイト・オブ・マター/マープ) 2時間37分42秒

チーム総合
1 ステイト・オブ・マター/マープ

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UCIアジアツアー ツール・ド・熊野2016

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