114kmで2位の“いくみん”直球レポートレースに絶景にグルメに水着? ポタガールが堪能した「ツール・ド・宮古島」の魅力

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 6月11、12日に開かれた「ツール・ド・宮古島」は、大会の楽しみ方の幅広さも魅力のひとつだ。レースで記録を競うのはもちろん、サイクリングで美しい景色を楽しんだり、人気の観光スポットを巡ったりと、参加者は思い思いのスタイルで島の週末を満喫した。大会には自転車の魅力を発信する埼玉県の女性グループ、ポタガールメンバーも参加しており、その一人「いくみん」こと栗原育美さんが自転車三昧の宮古島をレポートしてくれた。

「ツール・ド・宮古島」に出場して宮古島を満喫したポタガールの栗原育美さん(左)と橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWA「ツール・ド・宮古島」に出場して宮古島を満喫したポタガールの栗原育美さん(左)と橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWA

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埼玉県民、海に感動

サイクリングが開かれた「ツール・ド・宮古島」初日に、ポタガールの2人は翌日の試走へ Photo: Ikumi KURIHARAサイクリングが開かれた「ツール・ド・宮古島」初日に、ポタガールの2人は翌日の試走へ Photo: Ikumi KURIHARA

 ポタガールの橋本弘子さんと一緒に6月11、12日開催のツール・ド・宮古島に参加してきました。わたしたちが出場した12日は、宮古島一周の114kmか、さらにもう1周近い距離を走る184kmのロードレースが行われました。

 とはいっても、2人とも気分は南国へのバカンスです。

 10日、飛行機輪行でいざ宮古島へ。宿についてから自転車を組み立てましたが、さっそく橋本さんに「チェーンが汚い!」と怒られました。バカンスといっても橋本さんの自転車愛は強く、橋本さんの自転車はがっつり梱包。ハンドルは外し、フレームもタオルで巻いて保護され台座に固定。…見習いたいと思います。

 11日はレースではなくサイクリングイベントが開催されていましたが、私たちは同じコースを試走。スタート会場から時計回りで宮古島を走りました。

 コース付近にある人気スポット「砂山ビーチ」に寄り道。自転車を押して砂浜に向かいました。ロードバイクなのに、まるでシクロクロスのようです。砂浜にたどり着いて「海だー!」と喜ぶ私たち。埼玉県民、海を見ると感動します。

「砂山ビーチ」の景色に感動しました Photo: Ikumi KURIHARA「砂山ビーチ」の景色に感動しました Photo: Ikumi KURIHARA
自転車を押してビーチへ Photo: Ikumi KURIHARA自転車を押してビーチへ Photo: Ikumi KURIHARA
海にテンションが上がってジャンプ! Photo: Ikumi KURIHARA海にテンションが上がってジャンプ! Photo: Ikumi KURIHARA

次々に現れる「島名物」

 コース上に戻って試走を再開。「あっ、これは!」と、宮古島のいたるところで交通安全を見守る人形「宮古まもる君」を発見しました。記念にパチリ。そしてこの後、まもる君を見つけるたびに写真を撮った橋本さん。何枚撮っただろう。いくみんは途中で飽きちゃいました。(笑)

 島の北の方へ走っていくと、「雪塩ソフトクリーム」と書かれた看板がありました。その誘惑に抗えず、雪塩製塩所へ寄り道。宮古島のお土産で有名な雪塩はここで作られています。雪塩ソフトクリームは、しょっぱいようであまーいおいしさでした。

宮古まもる君と何枚も写真を撮る橋本さん Photo: Ikumi KURIHARA宮古まもる君と何枚も写真を撮る橋本さん Photo: Ikumi KURIHARA
雪塩ソフトクリームを販売している雪塩製塩所 Photo: Ikumi KURIHARA雪塩ソフトクリームを販売している雪塩製塩所 Photo: Ikumi KURIHARA

 島の北端にある池間大橋を渡って、池間島の先端にある灯台へ。旅する者は先端を攻めたくなるのです。ところが、梅雨の宮古島。雨が降ってきました。雨に打たれながら2人は試走(苦行)を続け、南端の東平安名崎まで来ました。ここでも、とりあえず先端の灯台をチェック。

 そろそろ小腹がすいてきたところに、カフェの看板が登場。カフェを目指してまた寄り道し、こんどはマンゴーパフェをいただきました。南国気分を味わえますね。

東平安名崎の灯台 Photo: Ikumi KURIHARA東平安名崎の灯台 Photo: Ikumi KURIHARA
マンゴーパフェで南国気分 Photo: Ikumi KURIHARAマンゴーパフェで南国気分 Photo: Ikumi KURIHARA
雨に打たれながら試走する栗原育美さん(左)と橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWA雨に打たれながら試走する栗原育美さん(左)と橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWA

 走り始めた後も雨は降り続けます。どんどん激しくなり、最後はスコールとなりました。さすが南国、宮古島です。

 宮古島を一周して会場に戻った私たちは、前日受付を済ませ、スコールのなか宿泊先まで自転車を走らせたのです。

ゆっくりなペース…どうしたら?

ロードレースに出場した栗原育美、橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWAロードレースに出場した栗原育美、橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWA

 そして迎えたレース当日、この日の天気は晴れ。よかった!スタート時間は184kmが朝7時で、いくみんと橋本さんの出る114kmは7時10分。114kmには400人ほどエントリーしていました。集団の後方に並び、レーススタートです。

 最初の8kmはパレード走行。伊良部島へ向かう長い長い伊良部大橋で、だいぶ列が長くなっていました。先頭は結構先にいます。伊良部島で折り返し、宮古島に戻るあたりでパレードが終了。本格的なレースが開始しました。

集団後方から追い上げを図る赤い水玉ジャージの栗原育美さん Photo: Naoi HIRASAWA集団後方から追い上げを図る赤い水玉ジャージの栗原育美さん Photo: Naoi HIRASAWA

 遅れを取り戻すためにペースの合いそうな人を探して、前へ前へ。だんだんと集団っぽくなってきた感じです。前方を走る人を少しずつ吸収して、集団が膨れていきました。

 ところが、意外と…ゆっくり?まるでサイクリングです。この集団を抜けたいところだけど、一人で前に出てもどうせこの集団に追いつかれて、無駄に体力を消費するだけになりそうな気配。きっとまわりもそう考えているのでしょう。まだまだ序盤で単独で突っ走れる力もないし…。どうしたらいいんだろう?

栗原育美さんより後方を走った橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWA栗原育美さんより後方を走った橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWA

 もっと前方に集団があって、いいペースで走っているとしたら、どんどん差は開いていっちゃうよー、と不安が募ります。最後までこのままでいたら、最後はスプリント勝負になるのだろうか。

 ここにいるのは楽だけど、前方の未知の集団を諦めることになってしまう。それもいや。だれかペースの合う仲間がいたら、一緒にこの集団を抜けられるのに…。ロードレースは個人プレーではなくて、チームプレーなのだと身をもって感じました。とても考えさせられる時間でした。

 ちなみに結果から言うと、女子の2~6位はみんなこの集団にいました。ああ、これがロードレースの難しいところなのかな。

「私も入りたい」全力で集団に合流

 長い間この状態が続くので適当な位置でぼうっとしていたら、4、5人が少し前を走っていて、集団がちぎれ始めました。「ちょっと待ったー! ちぎれないでー」と、あわてて前を走る人たちに混ざろうと、自分もいよいよ走り出します。ここでちぎれたら、ずっとこの集団のままかも。

自分に合うペースの集団を探しながら走った栗原育美さん Photo: Naoi HIRASAWA自分に合うペースの集団を探しながら走った栗原育美さん Photo: Naoi HIRASAWA

 前方の4、5人のなかから「このまま逃げましょう!」との声が聞こえました。その中に私も入りたい。ここから全力。私が追いつくと、後ろの集団に追いつかれまいとさらに加速した感じでした。必死について行ったり前に出たり。なんとか集団を抜け出せた模様です。

ボトルを受け取って救われた気分に Photo: Naoi HIRASAWAボトルを受け取って救われた気分に Photo: Naoi HIRASAWA

 そうこうしていると、だんだんいいペースでの走行となってきました。暑い宮古島。ボトルは2本持ちましたが、そろそろ不安な残量に。み…水がほしい。今回初めて知ったことですが、ロードレースって、給水はボトルでされるんです。

 自分の持っている空ボトルは決められた区間内で投げ捨て、給水ポイントでは水の入った新たなボトルが手渡されます。給水ポイントで手をのばして「お水くださーい」の猛アピール。ボトルを受け取り、救われた気分でした。

そのあとは一人で走ったり、くっつかせていただいたり、なんとなくの即席ローテーションになったりを繰り返し、最後の数kmは単独で走ってゴール。3時間38分36秒でした。やっとの快晴で、ゴール付近の海もきれい。「走り切ったぞー!うおー!」とバイクを掲げました。

ガッツポーズでゴールする栗原育美さん Photo: Naoi HIRASAWAガッツポーズでゴールする栗原育美さん Photo: Naoi HIRASAWA
ゴールする橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWAゴールする橋本弘子さん Photo: Naoi HIRASAWA
完走した達成感で、海に向かってバイクを掲げる栗原育美さん Photo: Naoi HIRASAWA完走した達成感で、海に向かってバイクを掲げる栗原育美さん Photo: Naoi HIRASAWA
114km女子の2位に入った栗原育美さん(中央) Photo: Naoi HIRASAWA114km女子の2位に入った栗原育美さん(中央) Photo: Naoi HIRASAWA

 ツール・ド・宮古島は大会後に近くのホテルで完走&表彰パーティーがあります。それぞれの距離で、男女上位1~6位と、その選手を除いた年代別の3位までが表彰されます。

 橋本さんは見事年代別2位で、初メダルゲット。いくみんは114km女子総合2位。1位の方とは40秒差でした。入賞カップと琉球王朝のお酒、パワーバーセットをいただきました。

橋本弘子さん(右)は年代別2位 Photo: Naoi HIRASAWA橋本弘子さん(右)は年代別2位 Photo: Naoi HIRASAWA
パーティーでグルメも楽しんだポタガールの2人 Photo: Naoi HIRASAWAパーティーでグルメも楽しんだポタガールの2人 Photo: Naoi HIRASAWA

フライトまで景色とグルメ三昧

 レース翌日は、まだ周っていない伊良部島を1周しました。伊良部大橋はこの日も強風。風は強いですが、右も左も海が見える長い橋、景色は抜群です。さらに、島内は一面のサトウキビ畑が広がっています。

長くて曲がりくねった伊良部大橋 Photo: Ikumi KURIHARA長くて曲がりくねった伊良部大橋 Photo: Ikumi KURIHARA
伊良部島に広がるサトウキビ畑 Photo: Ikumi KURIHARA伊良部島に広がるサトウキビ畑 Photo: Ikumi KURIHARA

 ふと道端に目をやると、ロードバイクと脱ぎ捨てられたシューズが。海を見るとレーパンをはいた人たちが泳いでいました。いかにも昨日レースに出た人たちといった様子で、気持ちよさそう。

 伊良部島に接する下地島の空港へ。右手には空港が見えて、左手の海が美しい。一周して伊良部大橋に戻ってきました。復路もやはり強風。見よ、この木の傾きっぷり。お昼は宮古そばとマンゴーにしました。

強風で木が大きくなびいていました Photo: Ikumi KURIHARA強風で木が大きくなびいていました Photo: Ikumi KURIHARA
お昼に食べた宮古そば Photo: Ikumi KURIHARAお昼に食べた宮古そば Photo: Ikumi KURIHARA

 午後はせっかく宮古島に来たので水着を着て海へ。移動はやっぱり自転車。与那覇前浜というビーチで泳いできました。ここは宮古島トライアスロンのスイム会場でもあります。そこで、スイムにトライ(笑)

 滞在最終日の14日、フライトの時間まで何しよう?ということで、イムギャーマリンガーデンへ行ってきました。今日も自転車。もう自転車三昧です。上から眺める海はなかなかの絶景です。

与那覇前浜の海で“スイム”にトライ Photo: Ikumi KURIHARA与那覇前浜の海で“スイム”にトライ Photo: Ikumi KURIHARA
海を眺める橋本弘子さん Photo: Ikumi KURIHARA海を眺める橋本弘子さん Photo: Ikumi KURIHARA

 そして来間島へ。ここではドラゴンフルーツパフェを注文。見た瞬間に「すごーい!」と叫んでしまうほどボリューム満点、大満足の甘酸っぱいパフェでした。おなかも満たされて、竜宮城展望台から最後の海を堪能しました。

 午後は急いで梱包して空港へ向かいに、帰路につきました。参加したのはロードレースですが、美ら海に癒される自転車旅になりました。(文、写真/ポタガール・栗原育美)

ボリューム満点のドラゴンフルーツパフェ Photo: Ikumi KURIHARAボリューム満点のドラゴンフルーツパフェ Photo: Ikumi KURIHARA
展望台からの景色を眺めて、帰路につきました Photo: Ikumi KURIHARA展望台からの景色を眺めて、帰路につきました Photo: Ikumi KURIHARA

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