クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2016 第7ステージカミングスが後半独走で優勝 フルームがツールに向けて幸先の良い3度目のドーフィネ制覇

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 7月のツール・ド・フランス前哨戦として注目を集める「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ」(UCIワールドツアー)は6月12日、最終の第7ステージが行われ、スティーヴン・カミングス(イギリス、ディメンションデータ)が後半57kmを独走して区間優勝を飾った。個人総合ではクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)が自身3度目のドーフィネ制覇を決め、7月のツール・ド・フランスに向けて好調をアピールした。

今シーズン3勝目をいずれもワールドツアーでの勝利で飾ったスティーヴン・カミングス(イギリス、ディメンションデータ) Photo: Yuzuru SUNADA今シーズン3勝目をいずれもワールドツアーでの勝利で飾ったスティーヴン・カミングス(イギリス、ディメンションデータ) Photo: Yuzuru SUNADA

 最終日となる151kmのステージは、序盤から終盤まで6つのカテゴリー山岳が、ノコギリの刃のように続くアップダウンコース。後半に1級山岳が2つあり、2つ目の1級山岳からほぼ連続して3級山岳を上ってゴールとなる。個人総合成績の上位陣は1分差以内にひしめいており、最後まで予断を許さない状況だ。

山岳賞逆転を狙って逃げに乗ったテクレハイマノット Photo: Yuzuru SUNADA山岳賞逆転を狙って逃げに乗ったテクレハイマノット Photo: Yuzuru SUNADA

 レースはスタート直後の2級山岳を終えたところから激しいアタック合戦となり、20人の逃げ集団が形成された。このなかにはカミングスのほか、山岳賞上位を争うダニエル・テクレハイマノット(エリトリア、ディメンションデータ)、ツガブ・ゲブレマリアム・グルマイ(エチオピア、ランプレ・メリダ)らが入った。一方後方では、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)、バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)らが補給所でリタイアした。

 逃げ集団では山岳賞をめぐる争いのさなか、1つ目の1級山岳の上り口でカミングスがアタックして単独先頭に立った。メイン集団はリーダーチームのスカイではなく、総合4位のダニエル・マーティン(アイルランド)と6位で新人賞のジュリアン・アラフィリップ(フランス)を擁するエティックス・クイックステップがペースを作った。一方カミングスのスピードは終盤まで衰えることはなく、集団に大差を保ったまま50km以上を走り抜け、ティレノ〜アドリアティコ第4ステージ、バスク一周第3ステージに続く、今シーズン3勝目を挙げた。

 メイン集団は2つ目の1級山岳までに、カミングス以外の逃げを全員吸収。上りではアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)がアタックを見せ、スカイのアシスト勢を粉砕し、フルーム、コンタドール、リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)、ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)の有力4選手が先行する形で頂上を通過した。しかし下りでペースの上がらない4人に遅れた選手が合流し、15人ほどの集団で最後の上りに突入した。

個人総合の上位3人。(左から)2位のバルデ、優勝のフルーム、3位のマーティン Photo: Yuzuru SUNADA個人総合の上位3人。(左から)2位のバルデ、優勝のフルーム、3位のマーティン Photo: Yuzuru SUNADA

 上りでは追いついたスカイのアシスト勢3人が先頭を固め、鉄壁のペースメイクを見せた。残り400mからマーティンがロングスパートを仕掛け、マーティンとこれに追随したバルデらが、フルームやポート、コンタドールから5秒先着することに成功した。この結果バルデとマーティンが総合成績で2位のポートを逆転し、総合表彰台の2位、3位を占めることになった。

 フルームは自身3度目のドーフィネ制覇を決めた。過去に優勝した2013年、2015年はともにツール・ド・フランスでも総合優勝しており、ツール3勝目に向けて幸先の良い前哨戦となった。

ポイント賞のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) Photo: Yuzuru SUNADAポイント賞のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) Photo: Yuzuru SUNADA
最終日に逆転で山岳賞を獲得したテクレハイマノット Photo: Yuzuru SUNADA最終日に逆転で山岳賞を獲得したテクレハイマノット Photo: Yuzuru SUNADA

第7ステージ結果
1 スティーヴン・カミングス(イギリス、ディメンションデータ) 4時間05分06秒
2 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ) +3分58秒
3 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)
4 ヴァウテル・プールス(オランダ、チーム スカイ)
5 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
6 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)

個人総合(最終)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 29時間59分31秒
3 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +12秒
4 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ) +19秒
4 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +21秒
5 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ) +35秒
6 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ) +51秒

ポイント賞
1 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)

山岳賞
1 ダニエル・テクレハイマノット(エリトリア、ディメンションデータ)

新人賞
1 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)

チーム総合
1 チーム スカイ

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UCIワールドツアー クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2016

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