宇都宮ブリッツェンがレースを制圧ピュアホワイトジャージの小野寺玲がJプロツアー初優勝 初開催の「奈良クリテリウム」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 国内最高峰のロードレースシリーズ「Jプロツアー」(JPT)の第7戦で、今季から初開催となった「奈良クリテリウム」が6月12日、奈良県奈良市の奈良県浄化センターで行われ、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)がスプリントで優勝した。ポイントリーダーのジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO)は不参加だったが「ルビーレッドジャージ」を守り、小野寺はU23(23歳未満)ポイントリーダーの証「ピュアホワイトジャージ」をキープした。

勝利した小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)と、チームメートで手を挙げる大久保陣 Photo: Shusaku MATSUO勝利した小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)と、チームメートで手を挙げる大久保陣 Photo: Shusaku MATSUO

地元のシエルヴォ奈良がホスト

ホストチームを務めたシエルヴォ奈良 Photo: Shusaku MATSUOホストチームを務めたシエルヴォ奈良 Photo: Shusaku MATSUO

 今レースはJPTチーム「シエルヴォ奈良」がホストチームを務め、コース上には同チームを応援する地元ファンや旗が並び大会を盛り上げた。JPTチームでレースのホストを務めるのは、宇都宮ブリッツェンが開催する「宇都宮クリテリウム」と並び2例目で、シエルヴォ奈良の横山光太郎ジェネラルマネージャーは「継続的に開催し、チームと共に発展させたい」と意欲を見せた。

 午前中は3つの組に分けられた予選が行われ、各組約45人から上位18人のみが午後からの決勝に挑むことができる。奈良県浄化センター内に設けられた1周2.8kmを4周するコースで、直角コーナーや、抜きどころが少ない狭い全長11.2kmを選手は駆け抜けた。

前週まで開催されたツアー・オブ・ジャパンを制したオスカル・プジョル(チームUKYO)は余裕の表情で予選を突破 Photo: Shusaku MATSUO前週まで開催されたツアー・オブ・ジャパンを制したオスカル・プジョル(チームUKYO)は余裕の表情で予選を突破 Photo: Shusaku MATSUO
予選3組目は小橋勇利と横山航太らシマノレーシング勢が先頭でフィニッシュ Photo: Shusaku MATSUO予選3組目は小橋勇利と横山航太らシマノレーシング勢が先頭でフィニッシュ Photo: Shusaku MATSUO

 決勝のスタートラインに立ったのは54人の選手たちで、予選と同じコースを12周する全33.6kmによって争われた。

ブリッツェンがレースを掌握

小野寺を先頭に決勝をスタートする集団 Photo: Shusaku MATSUO小野寺を先頭に決勝をスタートする集団 Photo: Shusaku MATSUO

 レースは1周目からアタックがかかり、地元チームのシエルヴォ奈良に所属する小渡健悟が積極的な走りを見せた。2周目にはキャプテンの山下貴宏が逃げグループを形成し、ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)とブルノ・ゲゼ(フランス、ニールプライド・南信スバル)の3人でレースをリードした。

 一方、メイン集団は宇都宮ブリッツェンが前方に位置しコントロール。逃げ集団とのタイム差を10秒程度にとどめ、スプリントに備えた。ラスト3周まで粘った逃げグループだったが、集団へと吸収。ゴールスプリントへ向けて宇都宮ブリッツェンがペースを上げた。

先頭グループはメイン集団から10秒前後の差で逃げ続けた Photo: Shusaku MATSUO先頭グループはメイン集団から10秒前後の差で逃げ続けた Photo: Shusaku MATSUO

 狭いコースで“トレイン”が完璧に機能した宇都宮ブリッツェンは、ラスト1周回で数人の選手を切り離しながらメインストレートに突入。ピュアホワイトジャージを着用する小野寺がチームのエース、大久保陣のためにスプリントを開始した。大久保の勝利かと思われたが、小野寺が先頭でゴールラインを切り、自身JPT初勝利となった。

 小野寺は「本当は陣さんが勝つ予定だったが自分が1位になってちょっと恐縮。ピュアホワイトジャージを着て勝利した選手は未だかつていないはず。最高のチームで勝利できた。チームメイトのおかげ」と喜んだ。

レースを終始コントロールした宇都宮ブリッツェン Photo: Shusaku MATSUOレースを終始コントロールした宇都宮ブリッツェン Photo: Shusaku MATSUO

 同日に開催されていたツール・ド・コリアに参加していたアベラストゥリは、スタートラインに立たなかったがポイントランキングは変わらずトップで、ルビーレッドジャージを堅守。ピュアホワイトジャージは優勝した小野寺がキープし、2位以下との差を広げた。

左から3位のホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、優勝した小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、2位の大久保陣(宇都宮ブリッツェン) Photo: Shusaku MATSUO左から3位のホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、優勝した小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、2位の大久保陣(宇都宮ブリッツェン) Photo: Shusaku MATSUO
優勝した小野寺はピュアホワイトジャージを保持し、2位以下との差を広げた Photo: Shusaku MATSUO優勝した小野寺はピュアホワイトジャージを保持し、2位以下との差を広げた Photo: Shusaku MATSUO

 JPTの第8戦と9戦は7月2、3日、広島県三原市の広島中央森林公園で2日間に渡って行われる。

「第1回 JBCF 奈良クリテリウム」リザルト
1 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 48分14秒
2 大久保陣(宇都宮ブリッツェン) +0秒
3 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
4 アイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)
5 小橋勇利(シマノレーシング) +1秒
6 横山航太(シマノレーシング)
7 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チームUKYO)
8 ハビエル・サラダ・ペレス(スペイン、ヴィクトワール広島) +4秒
9 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO)
10 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)

この記事のタグ

JPT2016・レース Jプロツアー2016

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