クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2016 第6ステージピノーがバルデとの対決を制して区間優勝と山岳賞 フルームが首位キープ、別府はリタイア

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
  • 一覧

 7月のツール・ド・フランス前哨戦として注目を集める「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ」(UCIワールドツアー)は6月11日、第6ステージが行われ、逃げ集団から抜け出した2人のゴール争いを制したティボ・ピノー(フランス、エフデジ)がステージ優勝した。総合首位はクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がキープ。日本人選手として唯一出場している別府史之(トレック・セガフレード)はこの日リタイアした。

ティボ・ピノー(フランス、エフデジ)がロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)とのマッチスプリントを制してステージ優勝 Photo: Yuzuru SUNADAティボ・ピノー(フランス、エフデジ)がロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)とのマッチスプリントを制してステージ優勝 Photo: Yuzuru SUNADA
総合首位のフルームを、ポート、コンタドール、ローランらがマークする Photo: Yuzuru SUNADA総合首位のフルームを、ポート、コンタドール、ローランらがマークする Photo: Yuzuru SUNADA

 アルプスの山々に挑むクリテリウム・ドゥ・ドーフィネは最難関のステージを迎えた。この日は5つのカテゴリー山岳が設定され、序盤から1級山岳と2級山岳を連続してこなし、中盤はツール・ド・フランスでもおなじみの超級山岳マドレーヌ峠、さらに後半も1級山岳を2つ越えて山頂ゴールする141kmのレースだ。

 序盤から27人の逃げ集団が形成された。ここに入ったのはピノーをはじめ、山岳賞ジャージを着るダニエル・テクレハイマノット(エリトリア、ディメンションデータ)、さらにトニー・マルティン(ドイツ、エティックス・クイップステップ)、トマ・ヴォクレール(フランス、ディレクトエネルジー)ら。序盤の2つの峠はテクレハイマノットが先頭通過して山岳ポイントを重ねた。

アールのアタック Photo: Yuzuru SUNADAアールのアタック Photo: Yuzuru SUNADA

 中盤のマドレーヌ峠ではメイン集団から、約20km続く上りの序盤でアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)、ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)ら実力者がアタック。首位のフルームに対して攻撃を仕掛けるが、フルームを擁するスカイのアシスト勢が鉄壁のペースメイクでアタックを潰した。逃げ集団ではテクレハイマノット、ヴォクレールらが遅れ、ピノーが先頭でメイン集団から約1分半先行して山頂を通過した。

 マドレーヌ峠からのダウンヒルで、アールとロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)がメイン集団から逃げ集団へとジャンプに成功。総合エースのバルデが先頭に合流したことで、アージェードゥーゼールのアシスト2人が強力に先頭を引き、アールは逃げ集団から脱落。逃げとメイン集団の差は約3分となり、タイム差からバルデがバーチャルリーダーに立った状態で、最後の1級山岳へと突入した。

終盤はバルデ、ピノーという、フランス人ライダー2人の勝負となった Photo: Yuzuru SUNADA終盤はバルデ、ピノーという、フランス人ライダー2人の勝負となった Photo: Yuzuru SUNADA

 先頭では残り10kmを切ったところでバルデが単独アタック。これに反応できたのはピノーだけだった。一方メイン集団ではミケル・ランダ(イタリア)らスカイ勢が徐々にタイム差を削っていく。先頭で幾度かペースアップを見せるバルデだったが、ピノーは離れずにゴール勝負へ。スプリントを仕掛けるバルデをピノーが落ち着いてかわしてステージ優勝を挙げた。ピノーは後半の3つの峠で先頭を取ったことで、山岳賞ジャージも奪取した。バルデは勝利を逃したものの、個人総合順位を3位へとジャンプアップさせた。

 メイン集団ではフルームが、スカイのアシストが力尽きたあとは自ら先頭を牽引。残り500mからアタックしたダニエル・マーティン(イギリス、エティックス・クイックステップ)にも唯一反応し、フルームは首位を守るとともにライバルの多くからタイム差を奪うことに成功した。

 残すは最終第7ステージ。序盤から終盤まで6つのカテゴリー山岳が待ち受け、最終盤には1級山岳から立て続けの3級山岳山頂ゴールとなる。まだ総合順位の行方は予断を許さない。

第6ステージ結果
1 ティボ・ピノー(フランス、エフデジ) 4時間24分16秒
2 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +0秒
3 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ) +1分04秒
4 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +1分07秒
5 ルイ・メインティス(南アフリカ、ランプレ・メリダ) +1分15秒
6 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
DNF 別府史之(トレック・セガフレード)

個人総合
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 25時間50分22秒
2 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +21秒
3 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)
4 ダニエル・マーティン(アイルランド、エティックス・クイックステップ) +30秒
5 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ) +35秒
6 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ) +56秒

ポイント賞
1 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)

山岳賞
1 ティボ・ピノー(フランス、エフデジ)

新人賞
1 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)

チーム総合
1 チーム スカイ

この記事のタグ

UCIワールドツアー クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2016

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

サイクリストTV

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載