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自転車乗りの集う店借りて、走って、飲んで、食べるー自転車“なんでも屋” 東京・浅草「BIKE CITY TRIPPER & CAFE」

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 観光客でにぎわう東京・浅草から上野方面へ少し進んだ場所に建つ「BIKE CITY TRIPPER & CAFE」(バイク・シティ・トリッパー)。昨年6月のオープン以来、たびたび雑誌などで紹介されてきたユニークな“カフェ兼レンタサイクル店”だ。

カラフルな自転車がズラリ

「BIKE CITY TRIPPER & CAFE」入り口「BIKE CITY TRIPPER & CAFE」入り口

 店内に一歩入ると、右奥にずらりと並んだカラフルな自転車が目に飛び込んでくる。「レンタサイクル用のスポーツ車です。一部、購入可能な自転車もあります」と、店主の奥田肇さん(49)が説明してくれた。

 ポールに吊ってある高級ロードバイクは奥田さんの私物。「ヒルクライムやロングライドのイベントにはよく出ました。ホノルル・センチュリーライドも5、6回経験しています」と奥田さん。この日も、コーヒーを飲みに来ていた男性客から「トライアスロンを始めたい」と相談され、熱心に説明をしていた。

店を経営する奥田肇さん店を経営する奥田肇さん
自転車を前に、話に花が咲く自転車を前に、話に花が咲く

 実は、バイク・シティ・トリッパーは開店時からこのようなカフェスタイルだったわけではない。当初は、海外からの観光客が自転車で楽しく安全に東京観光ができるよう、いっしょに走行する“プライベート・サイクリング”を実施していた。

レンタサイクルにも安全説明

 奥田さんは墨田区向島の出身で、浅草界隈の見どころや道路事情にも詳しい。「左側通行や日本語の道路標識など、日本の交通ルールがわからない観光客にもレンタサイクルを楽しんでらいたかった。震災後、親しみのある浅草エリアから観光客の姿が減ってしまったのも寂しかったですし、どうにかして盛り上げたかった」と開店時を振り返る。

 また、東京都の「自転車安全教育指導員」の資格を持つ奥田さんは、レンタサイクルの利用者に対し、交通安全の啓発や、街での自転車の乗り方について説明を怠らない。客が街へ繰り出す前に、しっかりと説明する時間を割く。

 「例えば、信号で停止するときに、地面に左足を付くことは、万が一倒れてしまうようなことがあっても歩道側へ倒れ込むため、危険を回避するための大切なポイントです。これまで500台くらい自転車を貸し出してきましたが、事故は起こっていません」

“自転車の店”から“自転車もあるカフェ”へ

大きなマグカップのカプチーノ。スタッフとのおしゃべりを楽しみながらゆったり過ごせる大きなマグカップのカプチーノ。スタッフとのおしゃべりを楽しみながらゆったり過ごせる

 店の知名度が高まって来客が増えると、カフェや食事のリクエストも増えてきた。そこで、カフェ専任の新しいスタッフを迎えることに。11月半ばにはメニューも刷新する。

 現在展開中のメニューは、ホットコーヒーやカプチーノなど飲み物のほか、炭水化物を多く摂れるパスタランチといった、サイクリストにも愛される料理。今後は、気軽につまめるスペイン風の惣菜「タパス」などを充実させていくという。

 話をうかがっていた時、レンタサイクルを楽しんできた女性2人が帰ってきた。東京都葛飾区の森田安由美さん(25)と武田梨香さん(25)は元同僚で、レンタサイクルを利用するのは今回が2度目。「東京駅、銀座、東京タワーを回ってきました」と話し、「でも、もし初めての利用ならば、東京スカイツリーがお勧めですよ」と笑顔でアドバイスしてくれた。

 自転車に乗って疲れた体を、温かいコーヒーで癒すこともできるバイク・シティ・トリッパー。サイクリングの拠点や、東京観光の合間の休憩所として利用したい。

奥に広い店内。ソファやカウンター席のほか、レンタサイクルが並ぶ奥に広い店内。ソファやカウンター席のほか、レンタサイクルが並ぶ

BIKE CITY TRIPPER & CAFE
住所: 東京都台東区西浅草2-17-13 1F
電話: 03-3845-1545
定休日: 火曜日
営業時間:
 -カフェ 月~金/10:00~20:00(金曜のみ~22:00)、土日祝/9:00~18:00
 -自転車レンタル 10:00~17:30
 ※営業時間は11月中旬以降変更予定。変更内容は、HPにて随時更新
HP: http://bikecity-tripper.net/index.html


文・写真 柄沢亜希

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