最新レースバイクを紹介アンカー、ヨネックスなど国内ブランドも健闘 TOJ2016バイクチェック<後編>

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 ツアー・オブ・ジャパンの伊豆ステージでチェックした国内外各チームの使用バイク、後編ではブリヂストンアンカーなど8チームを紹介する。海外ブランド優勢のロードバイク市場だが、アンカーやヨネックスといった国内ブランドも、積極的なレース向け開発を行い健闘している。

バイクチェック<前編> 新城幸也は昨年モデルを使用

ブリヂストンアンカー サイクリングチーム

トマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)のアンカー・RS9 Photo: Ikki YONEYAMAトマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)のアンカー・RS9 Photo: Ikki YONEYAMA

 リオ五輪代表が決まった内間康平が所属するブリヂストンアンカー。内間が2ステージで優勝に迫る走りを見せたほか、総合エースのトマ・ルバ(フランス)が総合9位に入った。選手が使用するのは最新モデルのRS9で、ブリヂストン中央研究所との共同研究による最新解析システムを使用して設計されている。ゼッケン82番のダミアン・モニエ(フランス)のみ旧モデルのRIS9を使用するが、水谷壮宏監督によると「選手の好みで」だそう。

愛三工業レーシングチーム

平塚吉光(愛三工業レーシングチーム)のスコット・フォイル チームイシュー Photo: Ikki YONEYAMA平塚吉光(愛三工業レーシングチーム)のスコット・フォイル チームイシュー Photo: Ikki YONEYAMA

 伊豆ステージが地元となる平塚吉光(愛三工業レーシングチーム)は、会場近くの伊豆総合高校の出身。使用するのはスコットの最新エアロロード、フォイルのチームイシュー。愛三工業はフォイルとアディクトを使用する選手がほぼ半々だった。身長163cmと小柄な平塚のバイクは、ハンドルをしゃくり気味に取り付け、指が届きやすいスプリンタースイッチを普段の変速用に付けるなどの工夫が見られる。

ピシュガマン サイクリング チーム

アルヴィン・モアゼミ (イラン、ピシュガマン サイクリング チーム)のジャイアント・TCRアドバンスドSL Photo: Ikki YONEYAMAアルヴィン・モアゼミ (イラン、ピシュガマン サイクリング チーム)のジャイアント・TCRアドバンスドSL Photo: Ikki YONEYAMA

 いなべステージをモハンマド・ラジャブルー(イラン)が制したピシュガマンはジャイアントのTCR SLを使用するが、よく見るとモデルチェンジ前の2015年モデル。ちなみに昨シーズンまではチーム名にジャイアントが入っていた。現行のTCRシリーズはエアロロードのプロペルの登場を受け、より山岳にフォーカスした軽量モデルに進化しているが、旧モデルは改めて見ると太めのマッチョな印象だ。

キナンサイクリングチーム

ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム)のヨネックス・カーボネックスHR Photo: Ikki YONEYAMAジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム)のヨネックス・カーボネックスHR Photo: Ikki YONEYAMA

 マルコス・ガルシア(スペイン)が個人総合2位に入ったキナンサイクリングチームは、ヨネックスのカーボネックスHRを使用。2014年よりロードバイクに新規参入したヨネックスの第2世代で、リアルレーサー向けに高剛性化されている。メインコンポは国内チームとしては珍しいカンパニョーロ。パーツ類はオーソドックスだが、フレームが非常に軽いためあまり凝った軽量パーツを使用すると、すぐに規定最低重量の6.8kgを下回ってしまうためだという。

アタッキ チームグスト

キャメロン・バイリー(オーストラリア、アタッキ チームグスト)のグスト・RCRチームリミテッド Photo: Ikki YONEYAMAキャメロン・バイリー(オーストラリア、アタッキ チームグスト)のグスト・RCRチームリミテッド Photo: Ikki YONEYAMA

 グストは台湾の自社工場で高品質かつ低価格のフレームを生産するアタッキ社のブランド。設立当初はOEMで多くのバイクブランドの製品を製造してきたが、現在はオランダで設計とテストを行いながら、自社ブランドのコストパフォーマンスに優れたバイクを生産している。選手が使用するのは東レT-800カーボンを使用したRCRチームリミテッドだ。コンポはスラム。

アヴァンティ・アイソウェイ スポーツ

アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アヴァンティ・アイソウェイ スポーツ)のアヴァンティ・コルサSL Photo: Ikki YONEYAMAアンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アヴァンティ・アイソウェイ スポーツ)のアヴァンティ・コルサSL Photo: Ikki YONEYAMA

 堺ステージと美濃ステージを制し、最終ステージのゴールまでポイント賞を争ったアンソニー・ジャコッポ (オーストラリア)を擁するアヴァンティ。チーム名にも冠されるアヴァンティのバイクは、日本やヨーロッパではなじみが薄いが、ニュージーランドやオーストラリアといったオセアニア地区で大きなシェアを持つブランドだ。軽量なフラッグシップロード、コルサSLチームを使用する。

マトリックスパワータグ

アイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)のフォーカス・イザルコマックス Photo: Ikki YONEYAMAアイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)のフォーカス・イザルコマックス Photo: Ikki YONEYAMA

 マトリックスは近年フォーカスのバイクを継続して使用。選手が乗るのはイザルコマックスのDi2バージョン。ヘッド周りの剛性を上げる「ブーストボックス」と呼ばれる強化構造を採用。またサイズに応じてトップチューブとダウンチューブの外径を変え、剛性が最適化されている。ホイールはマヴィックを使用。

宇都宮ブリッツェン

堀孝明(宇都宮ブリッツェン)のメリダ・スクルトゥーラ チーム Photo: Ikki YONEYAMA堀孝明(宇都宮ブリッツェン)のメリダ・スクルトゥーラ チーム Photo: Ikki YONEYAMA

 増田成幸が日本人最上位となる個人総合10位に入った宇都宮ブリッツェン。バイクはメリダで、スプリンターの大久保陣がエアロモデルのリアクトを使うが、他の5選手はオールラウンドモデルのスクルトゥーラを使用する。メカはシマノDi2で、増田のバイク以外は外付けバッテリーを採用。メンテナンス性と突然のトラブルへの対応を重視したものだという。写真の堀孝明のバイクはクライマーらしく、6人のうち唯一フラットハンドル部にサテライトスイッチを付けていた。

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