交通ルールの早期教育に注力へ静岡県内での危険行為摘発の4割は中高生 自転車運転者講習制度施行から1年

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 危険な運転を繰り返す自転車の運転者に対し安全講習を義務づける自転車運転者講習制度がスタートし、6月で1年が経過した。複数回摘発を受け、講習の対象となったケースはなかったものの、同制度に基づき静岡県内で摘発された危険行為の件数は499件に上る。このうち4割強を中高生が占めており、静岡県警では同制度の対象とはならない小学生にも交通教室を実施するなど、子供たちへの早期教育に力を入れ始めている。(産経新聞静岡支局 吉沢智美)

違反が事故に直結

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 14歳以上を対象とする自転車運転者講習制度は、重大な事故につながる恐れのある14項目の危険行為(信号無視・車道の右側通行・一時不停止など)で3年以内に2回以上摘発された場合に、安全講習の受講が義務づけられる。受講には5700円の手数料がかかる上、講習も約3時間と長時間に及ぶ。拒否すれば5万円以下の罰金が科される。

 昨年6月1日から今年5月31日までに県内で摘発された危険行為は499件で、交差点など指定場所での一時不停止が247件と全体の約半数を占めた。摘発の対象となったのは、実際に事故を起こしていたケースが大半で、交差点で出合い頭に車と衝突する事故が383件(約77%)と最多。県警交通企画課の西川清一交通管理調査官は違反が事故に直結している現状を指摘した上で、「違反を起こすことで自分が被害者になるだけでなく、加害者にもなり得ることを自覚してほしい」と注意を呼びかけている。

小学校から交通教育を

違反の約半数を占めた交差点での一時停止など、自転車の交通ルールを学ぶ小学生ら(吉沢智美撮影)違反の約半数を占めた交差点での一時停止など、自転車の交通ルールを学ぶ小学生ら(吉沢智美撮影)

 年齢別では、中高生の危険行為が217件と約43%を占めており、そのうち151件が通学中のものだった。県内では自転車通学の中高生が多いことを踏まえ、県警は中学生になる前からの教育にも力を入れている。

 6月7日に静岡市清水区の市立清水小学校で行われた交通教室では、清水署員や交通安全協会員らが4年生48人に正しい自転車の乗り方を指導した。児童らは「自転車も左側通行が原則」と基本的なルールの講義を受けた上で、校庭で実際に自分の自転車に乗り、一時停止の標識のある交差点の通行方法を実践。自転車そのものに不慣れな児童も多く、停止線で止まれない児童の姿も目立った。

 同署の須藤兼美交通課長は「自転車の運転技術やルールは早くから身につけることが重要。自分の身を自分で守れるようになってほしい」と話している。

産経ニュースより)

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