ナイキ、トレック、ジロ…アームストロングのスポンサー解除相次ぐ 選手らに広がる波紋

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 ドーピング違反で自転車競技から追放されたランス・アームストロング(アメリカ)に対して10月17日、これまで彼をサポートしてきたスポーツ用品大手のナイキ、自転車メーカーのトレック、ヘルメットメーカーのジロ、家電量販店のレイディオシャックなど、企業のスポンサー契約解除が相次いだ。

かつてレース出走中のランス・アームストロング(アメリカ)。ドーピング違反を受け、バイク、ヘルメット、以前のチームのスポンサーであった企業からも契約解除が相次いだかつてレース出走中のランス・アームストロング(アメリカ)。ドーピング違反を受け、バイク、ヘルメット、以前のチームのスポンサーであった企業からも契約解除が相次いだ

 ナイキは「アームストロングがドーピングに関わってきた確固たる証拠や、10年以上もナイキをだましてきたことをかんがみ、大変残念ながら契約を解除した」と発表。「どのような理由にしろ、パフォーマンスを不法に増強する薬物の使用は、断固として許すことができない」と続けた。

 アームストロングは同日、自らが設立したがん撲滅基金「LIVESTRONG」の代表を辞任した。同基金を共に支えてきたナイキは、「率先してがん患者をつなぎ、元気づけてきたLIVESTRONGへのサポートは続ける予定」としている。ナイキは基金のテーマカラーであるイエローとブラックを使用した製品を数多く売り上げてきた。

 1998年から機材サポートなどを続けてきたトレックも、LIVESTRONGとともにがん患者のサポートを継続していく考えだ。

 アームストロングと同じレースを走ってきた選手らにも波紋が広がっている。イギリスの報道によると、今年、圧倒的なチームワークと実力でツール・ド・フランスを優勝したブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)は、自身の基金設立イベントで「誰がなんと言おうと、祝されるべきことがある。(自身やスカイの功績は)10年やそこらで砕かれるようなものではない」と発言。ドーピングとは無縁であることをアピールした。

 ウィギンスの所属するスカイでは、アームストロングのドーピング問題に関連して、「過去・今後において一切のドーピングを使用しない(してこなかった)」という誓約書への署名を徹底するとしている。

 また今季、ツール・ド・フランスのステージ3勝を含め、シーズン通算20勝を挙げたアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム)は17日、自身のウェブサイトで「近年、自転車のレースにおいて、マネジメントされた不正があることは知っている。最悪のことだ」とした上で、「だからこそ、欺瞞と不正から得た“成功”に対する戦いは続けなければいけないと思っている」と強い調子で発言している。

 ドイツではドーピング問題の続く自転車ロードレース界に対する批判が強く、現在、プロ・ロードレース界でドイツ籍のチームやドイツ企業のメーンスポンサーは存在していない。
ナイキ、アームストロングの契約解除

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