ツアー・オブ・ジャパン2016 第2ステージ(京都)ランプレ・メリダのチモライが得意のスプリントを制す 総合首位はデネグリヘ

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 日本最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)の第2ステージが5月30日、京都府京田辺市で開催され、ダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ)が集団スプリントを制して優勝した。個人総合首位はこのステージを2位でフィニッシュし、ボーナスタイムの6秒を獲得したピエールパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が獲得。ステージでの日本人最高位は3位の窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)だった。

得意のスプリントを制し、トップでゴールするダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO得意のスプリントを制し、トップでゴールするダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO

5万人が詰めかけたメーン会場

リアルスタートを切った集団 Photo: Shusaku MATSUOリアルスタートを切った集団 Photo: Shusaku MATSUO

 TOJ初開催となる京都ステージは16.8kmを6周半する計105km(パレード走行を除く)で争われた。車がすれ違うのも困難な狭い道幅の上りや、斜度がきつく、コーナーが連続する下りが登場し、難しいステージだと選手から声が聞こえていた。当日は雨が降らなかったものの、前日に降った影響で路面が濡れ、高いバイクコントロールが求められるステージとなった。ゴール地点は商業施設が軒を連ねる「けいはんなプラザ」前に設定され、詰めかけた5万人もの観客で賑わいをみせていた。

5万人の観客が詰めかけたゴール前の「けいはんなプラザ」Photo: Shusaku MATSUO5万人の観客が詰めかけたゴール前の「けいはんなプラザ」Photo: Shusaku MATSUO
パレード走行を先頭で牽引した同志社大学のトライアスロン部 Photo: Shusaku MATSUOパレード走行を先頭で牽引した同志社大学のトライアスロン部 Photo: Shusaku MATSUO

 同志社大学京田辺キャンパスをパレード走行し、普賢寺小学校からリアルスタートが切られたレースは周回路へと合流。ホームストレートでアタックを仕掛けた大久保陣(宇都宮ブリッツェン)に続く形で安原大貴(マトリックスパワータグ)、小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、ベナム・マレキ (イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム)の4人が逃げグループを形成した。

序盤で逃げをうった4人 Photo: Shusaku MATSUO序盤で逃げをうった4人 Photo: Shusaku MATSUO

 一方のメーン集団はすぐに逃げを容認。ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルCTが牽引する姿が多くみられ、総合リーダージャージを着るアンソニー・ジャコッポ(オーストラリア)擁するアヴァンティ・アイソウェイ スポーツが続いた。

2度の山岳ポイントをマレキが獲得

 今大会で初登場する山岳賞地点は京都ステージに2回用意されており、逃げ集団内でのポイントを争った。1回目の山岳賞をマレキが獲得。2回目は小石が緩い勾配でスプリントをし健闘するも、再びマレキが1位で通過し、山岳賞ジャージの着用を確定させた。

2度目の山岳賞へ向けて加速するベナム・マレキ (タブリーズ シャハルダリ チーム)と、追う小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)  Photo: Shusaku MATSUO2度目の山岳賞へ向けて加速するベナム・マレキ (タブリーズ シャハルダリ チーム)と、追う小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)  Photo: Shusaku MATSUO

 逃げグループとメーン集団との差は最大で3分半まで開くも、周回を重ねるごとにアヴァンティ・アイソウェイ スポーツの牽きにより詰まっていく。また、集団内ではパンクや落車が多発。厳しいコースと相まって徐々に人数を減らすサバイバルな様相を呈した。

 2回目の山岳賞を終え、ラスト2周回に入る前には小石達4人は全てメーン集団に吸収。ラスト周回直前ではアタック合戦の末に6人の逃げが形成された。中にはリーダージャージを着るジャコッポが含まれる動きだったが、ラスト10kmまでに吸収。その隙をついたオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO)がカウンターアタックを仕掛け、単独でゴールを目指した。

スプリンターの本領を発揮したチモライ

 プジョルはスピードを落とすことなく進むも、後方ではスプリントへ向けてランプレ・メリダが集団を強力に牽引。粘ったプジョルだったが残り500m地点で捕らえられた。スプリント体制に入ると、加速したチモライがデネグリとの距離を確認しつつ、余裕の表情でトップでゴールした。

初開催の京都ステージを制したダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO初開催の京都ステージを制したダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO

 ゴール後にチモライは会見で「明日(美濃)ステージを狙っていたが、今日のステージは勇気付けられる結果となった」と再びスプリントでの勝利を目指すと語った。また、総合リーダージャージを獲得したデネグリは「窪木が良い働きをした。チームでベストを尽くし、ジャージを守る」と攻めの姿勢をみせた。

個人総合リーダーに躍り出たピエールパオロ・デネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Shusaku MATSUO個人総合リーダーに躍り出たピエールパオロ・デネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Shusaku MATSUO
2度の山岳ポイントを先頭で通過し、山岳賞を手にしたベナム・マレキ (イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム) Photo: Shusaku MATSUO2度の山岳ポイントを先頭で通過し、山岳賞を手にしたベナム・マレキ (イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム) Photo: Shusaku MATSUO

 翌日に行われる第3ステージは岐阜県美濃市で開催される全長139.4kmで争われる。例年、大集団でのスプリントが行われるスピードコースで、昨年は今大会も参戦しているニコラス・マリーニ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が制している。スプリンターを擁するチームは、高い統率力やスピードを試されるステージとなるだろう。

会見で「美濃ステージを狙う」と宣言したダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO会見で「美濃ステージを狙う」と宣言したダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO
ゴール後、勝利の喜びを分かち合う新城幸也とダヴィデ・チモライ Photo: Shusaku MATSUOゴール後、勝利の喜びを分かち合う新城幸也とダヴィデ・チモライ Photo: Shusaku MATSUO

第2ステージ(京都)結果
1 ダヴィデ・チモライ (イタリア、ランプレ・メリダ) 2時間49分08秒
2 ピエール パオロ・デネグリ (イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +0秒
3 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
4 ジョン・アベラストゥリ イザガ (スペイン、Team UKYO)
5 アンソニー・ジャコッポ (オーストラリア、アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)
6 ロビー・ハッカー (オーストラリア、アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)
7 ジョナサン・クラーク (アメリカ、ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT)
8 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン)
9 ベンジャミン・プラデス (スペイン、チームUKYO)
10 メフディ・ソフラビ (イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム)

個人総合成績
1 ピエール パオロ・デネグリ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ/)2時間52分26秒
2 アンソニー・ジャコッポ (オーストラリア、アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +1秒
3 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1秒
4 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン)+3秒
5 ジョン・アベラストゥリ イザガ (スペイン、Team UKYO) +4秒
6 ロビー・ハッカー (オーストラリア、アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +5秒
7 クリス・ハミルトン(オーストラリア、アヴァンティ・アイソウェイ スポーツ)+5秒
8 オスカル・プジョル (スペイン、チームUKYO) +5秒
9 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタック・チームグスト)+6秒
10 ダニエルアレクサンデル・ハラミリョ(コロンビア、ユナイテット ヘルスケア プロフェッショナルCT)+6秒

ポイント賞
1 ダヴィデ・チモライ (イタリア、ランプレ・メリダ) 25pts
2 アンソニー・ジャコッポ (オーストラリア、アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 22pts
3 ピエールパオロ・デ ネグリ (イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 20pts

山岳賞
1 ベナム・マレキ (イラン、タブリーズ シャハルダリ チーム) 10pts
2 小石祐馬 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 6pts
3 安原大貴 (マトリックスパワータグ) 2pts

新人賞
1 クリス・ハミルトン(オーストラリア、アヴァンティ・アイソウェイ スポーツ) 2時間52分31秒
2 ダニエルアレクサンデル・ハラミリョ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルCT) +1秒
3 横山航太(シマノレーシング) +1秒

チーム総合
1 アヴァンティ アイソウェイ スポーツ 8時間37分29秒
2 チームUKYO +05秒
3 宇都宮ブリッツェン +05秒

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