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ジロでつれづれイタリア~ノ<10>街中がヒーローたちを迎える、そして新しいステージへ

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 みなさん、ジロから最後のブオンジョルノです。とうとう第99回ジロ・ディタリアが世界遺産の街、トリノで幕を閉じました。逆転劇を演じたイタリアナショナルチャンピオン、ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ プロチーム)が第20ステージでマリアローザを獲得し、第21ステージを危なげなく走り念願の2回目の総合優勝を果たしました。

Photo: Marco FAVAROPhoto: Marco FAVARO

ジロを祝福するグランフィナーレ

Photo: Marco FAVAROPhoto: Marco FAVARO

 グランフィナーレに相応しい2つの大きな舞台が用意されました。スタートの街、クネオ市にて「ノッテ・ローザ(ピンクの夜)」という大きな催しが開催されました。5月26~28日の夜にかけて街中のショップは深夜まで営業し、音楽イベントなど、ジロ・ディタリアにちなんだ多くのイベントが開催されました。街の噴水もピンク色に染まりました。

 そしてゴールの都市、トリノ市では数十万人の観客が道を埋め尽くし、選手たちを迎えました。最終ステージは選手たちの偉業を称えるステージでもあり、イタリア人だろうが、外国人だろうが、関係はありません。チャンピオンを称えます。

 大会のスタートもお祭りムードでした。

 グルッポ(集団)がトリノ市内の周回コースに入る前まで、平均時速35kmというゆっくりした走行でした。道の途中でおいしいお菓子を食べたり、おしゃべりをしたりワインを飲んだりしながら、大会に挑みました。スタッフも御馳走になりました。

Photo: Marco FAVAROPhoto: Marco FAVARO
Photo: Marco FAVAROPhoto: Marco FAVARO

 しかし、トリノに入ったグルッポは、本気で戦いました。予定通り、8kmの周回コースを8回走り、スプリンター向けのレースになりました。

 残り1周で思いがけない感動的な場面がありました。スプリンターのグルッポを先行する先頭車のスピーカーから「みなさま、残り1周です」と告げた瞬間、観戦者は選手たちに温かい拍手やハイタッチを送り、感動のあまり涙ぐむ選手もいました。

Photo: Marco FAVAROPhoto: Marco FAVARO

ジロが終わると、選手たちはどうする?

 大会を終えた選手達がそれぞれの故郷に向かい、3週間以上続いたレース生活からしばらくの間は解放されます。実際、バスエリアに向かうと、チームバスの前で選手達の荷物がきれいに整頓され、チームカーで帰宅する人もいれば、自家用車、または電車で帰る選手もいました。

 しかし、スタッフはまだ帰れません。各チームのメカニックはトラックを運転してチーム倉庫に戻り、自転車の整備を始めます。まだ続くレースシーズンの次のステージに向けて、機材を用意しなければならないからです。結局、朝7時から深夜までずっと働いたスタッフは、まだ休みがありません。

Photo: Marco FAVAROPhoto: Marco FAVARO
Photo: Marco FAVAROPhoto: Marco FAVARO

ジロの現場で学んだこと

Photo: Marco FAVAROPhoto: Marco FAVARO

 スポーツ大会は開催地で見るべきだと思います。臨場感もありますし、やはりアスリートも応援してもらいたいものです。そしてテレビ画面には映らない選手の汗と苦しい表情、スタッフの努力…。やはり体で感じることが大事です。せっかくですので、始まったばかりのツアー・オブ・ジャパンを見に行ってほしいです。

 さて、第21ステージをもって「ジロでつれづれイタリア~ノ」は終わります。次回からは、普段から連載している「つれづれイタリア~ノ」の内容に戻って、幅広くイタリアの面白ニュースをお伝えします。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

東京都在住のサイクリスト。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会や一般社団法人国際自転車交流協会の理事を務め、サイクルウエアブランド「カペルミュール」のモデルや、欧州プロチームの来日時は通訳も行う。日本国内でのサイクリングイベントも企画している。ウェブサイト「チクリスタインジャッポーネ

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