ツアー・オブ・ジャパン2016ツアー・オブ・ジャパンに挑む日本勢 有力チーム主力ライダーが語る戦いの展望

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 5月29日に大阪・堺で開幕したステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)。日本国内で開催される国際自転車競技連合(UCI)公認レースとしては、上位カテゴリーとなるUCI2.1クラスとあって、ヨーロッパやアメリカ大陸から強豪チームが集まった。そんな中、国内有力チームの主力ライダーがどのようなスタンスで戦いに挑もうとしているのか、堺国際クリテリウム、TOJ第1ステージの個人タイムトライアル(2.65km)を終えた段階で話を聞いた。

愛三工業レーシングチーム 中根英登

●第1ステージで日本人2番手となる4位

第1ステージで日本人2番手となる4位となった中根英登 Photo: Syunsuke FUKUMITSU第1ステージで日本人2番手となる4位となった中根英登 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 コーナーをクリアするたびに体が重たい感覚で、いまひとつキレを感じられずにいたが、思っていた以上にペダルを踏めていたのが好リザルトにつながったのだと思う。調子のよさを確認できたので、その点はポジティブに捉えたい。

 チームとしては、個人総合時間賞での上位進出を狙っている。山岳ステージでの勝利も視野に入れている。勝負は第2ステージ(京都)から本格化するので、ライバル選手やチームに遅れをとらないよう、注意しながら走る必要がある。誰で総合を狙うかなどは、この後メンバー間で話し合いながら決めていくことになるだろう。

シマノレーシング 小橋勇利

●堺国際クリテリウムで日本人最上位の7位

第1ステージ個人TT、フィニッシュに向けてペダルに力を込める小橋勇利 Photo: Syunsuke FUKUMITSU第1ステージ個人TT、フィニッシュに向けてペダルに力を込める小橋勇利 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 TOJに向けて2週間のチームキャンプを行い、しっかりと調子を整えられている。今大会では、UCIロード世界選手権でアンダー23(23歳未満)カテゴリー出場に必要なUCIポイントが少しでも確保できたらと考えている。京都、美濃、いなべのステージは、適度に上りがあって、人数が絞られやすい。そこで集団に残って、UCIポイントが獲得できるステージ3位以内を狙いたい。

 チームとして目指すのは、UCIポイントが獲得できる総合25位以内。一方で、ゴールスプリントに臨むチャンスがあれば、チームメートのアシストを受けながら僕が上位を狙うことになる。スプリント要員としてメンバー入りしたので、ある程度自由に走ることやゴール勝負に集中ができると思う。

日本ナショナルチーム 中村龍太郎

●スタート直後のメカトラブルでステージ最下位に終わる

個人タイムトライアルのスタートを切る中村龍太郎 Photo: Syunsuke FUKUMITSU個人タイムトライアルのスタートを切る中村龍太郎 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 スタート台を降りてすぐに激しくギアを動かしてしまい、イン側にチェーンが落ちてしまった。直すのに止まらざるを得ず、再び走り出してからは攻めて走ったつもりだが、やはりどこか気持ちが切れてしまっていたと思う。TTの日本チャンピオンジャージを着て走るのは、ひとまずこれで最後になる予定なのでとても悔しい。

 TOJはまだまだ続くので、気持ちを切り替えて次のステージから戦う。個人では初日から残念な結果になってしまったが、今度はチームのために走りたい。チーム内では、黒枝(咲哉)の調子がよいので、美濃や東京などスプリントチャンスのあるステージで彼を前に送り込みたいと考えている。

 今大会の出場選手で、フルタイムで働きながら競技をしている選手は僕を含め数少ないと思う。今後のステージでの僕の走り次第では、同じような境遇で活躍を目指すライダーたちの指標になるのではないか。「社会人でもやればできるんだ」というものを見せて、多くの人たちの励みになりたい。

キナンサイクリングチーム 野中竜馬

●堺国際クリテリウム9位、TOJ第1ステージは35位

個人TTのスタートを切る野中竜馬。好調なチームのアシストとして期待がかかる Photo: Syunsuke FUKUMITSU個人TTのスタートを切る野中竜馬。好調なチームのアシストとして期待がかかる Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 個人TTのタイムが思ったより伸びなかった。午前のクリテリウムではよい感触が得られていて、午後の個人TTでも上手く走れると手ごたえがあっただけに残念な結果だった。

 今後のステージは、チームとしてどのようにレースを組み立てられるかが重要。インドネシアでのUCIアジアツアーで総合優勝したジャイ(・クロフォード)やリカルド(・ガルシア)が控えているので、彼らを上手くアシストしたい。TOJ初開催の京都ステージは、ライバルチームからアドバンテージを奪うことが可能なコースだと感じている。

◇      ◇

 大会2日目の京都ステージは、午前9時25分にセレモニーランのスタートが切られる。

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