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“ジロで”つれづれイタリア~ノ<8>緊迫しているのは選手たちだけ? 毎日がお祭りのジロ・ディタリア

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 みなさん、ジロからBuongiorno(こんにちは)! 第18ステージが終わり、第1~4位までイタリア人選手が独占しました。NIPPOヴィーニ・ファンティーニの山本元喜選手も23位でゴール。イタリア人選手と日本人選手を応援している私としては、とても嬉しいことです。本日の第19ステージでは総合優勝を狙っている上位4選手の白熱バトルが見られるに違いありません。宿泊しているホテルでも張りつめた空気が伝わってきます。しかし、緊張しているのは選手たち、関係者とファンだけです。ジロを見に来る人にとってはお祭りそのものです。

アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム)のファンたち Photo: Marco FAVAROアンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム)のファンたち Photo: Marco FAVARO

平日でも応援で賑わう沿道

年配の方もジロ観戦に夢中 Photo: Marco FAVARO年配の方もジロ観戦に夢中 Photo: Marco FAVARO

 ジロ・ディタリアではスタートとゴールだけでなく、沿道におびただしい数の人が応援にやってきます。

 時期は5月中旬~下旬。学校もあれば仕事している人も多いはずです。それでも人々が選手たちにエールを送るために、グルッポ(集団)の通過を待ち続けます。

ベルギーからの観戦者 Photo: Marco FAVAROベルギーからの観戦者 Photo: Marco FAVARO
怖そうな(?)お兄さんたちもジロを観るために、見通しの良い場所を確保 Photo: Marco FAVARO怖そうな(?)お兄さんたちもジロを観るために、見通しの良い場所を確保 Photo: Marco FAVARO

 一方、日本の場合は平日開催の大会は閑散とし、週末でも人は多くありません。唯一ヨーロッパ並みに盛り上がる大会は10月末、栃木県宇都宮で行われる「ジャパンカップサイクルロードレース」だけでしょう。また、日本の会場ではサイクリングウエアを着ている人が圧倒的に多いですが、イタリアでは普段着を着ている人がほとんどです。その中でおしゃれをしている人も。

友達と3人で。女性の観戦者が多い! Photo: Marco FAVARO友達と3人で。女性の観戦者が多い! Photo: Marco FAVARO
ピンクを着てジロを応援する美人2人 Photo: Marco FAVAROピンクを着てジロを応援する美人2人 Photo: Marco FAVARO
おしゃれに着飾ったおばあさんたちも観戦に夢中 Photo: Marco FAVAROおしゃれに着飾ったおばあさんたちも観戦に夢中 Photo: Marco FAVARO

通過時間は授業が中止!

 イタリア政府はジロ・ディタリアが行われる5月を「自転車の月」として定めています。国中の学校で自転車の乗り方教室、シンポジウムなどが行われ、子どもたちに自転車の重要性や危険性を教えます。授業の一環としてジロ観戦体験もあります。選手たちの通過の時間に合わせて、ジロのコース上にある地域では授業が中止となり、子どもたちが応援に行きます。

家族で観戦 Photo: Marco FAVARO家族で観戦 Photo: Marco FAVARO
ヒッピーな家族もジロの観戦にやってきた Photo: Marco FAVAROヒッピーな家族もジロの観戦にやってきた Photo: Marco FAVARO
若いお母さんも子どもたちにジロを見せます Photo: Marco FAVARO若いお母さんも子どもたちにジロを見せます Photo: Marco FAVARO

一瞬の非現実空間にわきたつイタリア人

お祭りムード一色の街 Photo: Marco FAVAROお祭りムード一色の街 Photo: Marco FAVARO

 ジロは数時間にわたり、街の機能をマヒさせます。幹線道路が通行止めになり、車の姿が消えます。普段の生活ではめったに見られない光景です。目の前を猛スピードでパトカーとサポートカーが駆け抜けます。やがて空からヘリコプターの音がすると、ライダーたちが現れます。この非現実的空間は人々に期待感を与え、興奮させます。

 やはりジロは大会として魅力的ですし、お祭りとしても魅力的。だから自転車に興味がないイタリア人でも、この競技の雰囲気が好きなのだと思います。

 さて、今日はチマ・コッピに突進します。そしてフランスへと越境します。明日はフランスからお伝えします。

 Au revoir!(また会いましょう!)

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

東京都在住のサイクリスト。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会や一般社団法人国際自転車交流協会の理事を務め、サイクルウエアブランド「カペルミュール」のモデルや、欧州プロチームの来日時は通訳も行う。日本国内でのサイクリングイベントも企画している。ウェブサイト「チクリスタインジャッポーネ

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