変速機セットは19万7000円スラムの電動無線コンポーネント「レッド eタップ」が国内初披露 販売は7月から

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 アメリカのコンポーネントブランド「SRAM」(スラム)から、ワイヤーを介さない無線での変速を実現した「レッド eタップ」の国内向け発表会が5月25日、東京都渋谷区で行われた。プレゼンテーションではレッド eタップの機能ほか、組み付け方法を説明。展示された実物を集まった関係者は興味深く触り、変速性能を確かめていた。

3本の指が入り、しっかりと握ることができるレバー Photo: Shusaku MATSUO3本の指が入り、しっかりと握ることができるレバー Photo: Shusaku MATSUO

専用の電波で混線を防ぐ

フロントディレーラーと共通のバッテリー Photo: Shusaku MATSUOフロントディレーラーと共通のバッテリー Photo: Shusaku MATSUO

 レッド eタップの変速は無線電波によって行われる。右のシフトレバーをクリックするとリアディレーラーが右に移動し(トップ側)、左のシフトレバーをクリックするとリアディレーラーが左に動く(ロー側)。また、両方のシフトレバーを同じタイミングでクリックすることでフロントディレーラーがアウター側、また、インナー側へクリックごとに動作する。

 無線は混線を防止するため128ビットの暗号通信を採用しており、干渉を防ぐという。また、電波を発する機材に必要な総務省が定める技術基準適合証明をクリアし、専用の電波帯がレッド eタップに当てられている。

レバー部のポートにブリップを差込み、ハンドル上の好みの位置に変速ボタンを追加できる Photo: Shusaku MATSUOレバー部のポートにブリップを差込み、ハンドル上の好みの位置に変速ボタンを追加できる Photo: Shusaku MATSUO

 また、シフトレバー内には片方に2つずつポートがあり、「Blip」(ブリップ)と呼ばれる変速ボタンを追加することができる。上ハンドルや、スプリント中の変速に便利なドロップ部分の好みの位置に取り付けることが可能だ。

 フロントディレーラーとリアディレーラーのバッテリーは共通で、充電時間は約45分。1回の充電でフロントディレーラーは最大約90時間、リアディレーラーは最大約60時間稼動すると発表された。なお、シフトレバーにはCR2032のボタン電池を使用し、2年間の電池寿命があるという。各変速機と変速レバーの電波の同期(ペアリング)は各ディレーラーのボタンを押すことで短時間で完了する。なお、バッテリーや電池の残量はLEDインジケーターの色で把握することが可能となっている。

左右のシフトレバーを同じタイミングでクリックすると動作するフロントディレーラー Photo: Shusaku MATSUO左右のシフトレバーを同じタイミングでクリックすると動作するフロントディレーラー Photo: Shusaku MATSUO
変速レバーの裏側のボタンで変速機とのペアリングほか、ディレーラー位置の微調整を行うことが可能 Photo: Shusaku MATSUO変速レバーの裏側のボタンで変速機とのペアリングほか、ディレーラー位置の微調整を行うことが可能 Photo: Shusaku MATSUO

組付け時間はワイヤーの半分以下

多くのテスト開発期間を設けたと説明したアジアマーケットマネージャーのイアン・ワンさん Photo: Shusaku MATSUO多くのテスト開発期間を設けたと説明したアジアマーケットマネージャーのイアン・ワンさん Photo: Shusaku MATSUO

 来場したアジアマーケットマネージャーのイアン・ワンさんは「2010年から5年間の開発期間をかけ、50万kmに及ぶテストを行ってきた」と自信を見せた。フォース以下のグレードの無線化について訊ねると「現在、開発を進めている」とコメントした。場内で組み付けについて説明したインターマックスの神馬有貴さんは「セットアップの時間はシフトワイヤーのバイクを組む時間と比べて半分以下になります」と組み付けを行った体験を元に説明した。

 実際に変速を行うと、スラムらしい乾いたクリック感が手元に伝わった。リアディレーラーの変速はワンアクションで直感的だった。また、フロントの変速は今までにない方法で慣れが必要だろうが、誤作動は少ないだろうと感じた。

ソフトウェアのアップデートはパソコンに接続した端末から無線で行う Photo: Shusaku MATSUOソフトウェアのアップデートはパソコンに接続した端末から無線で行う Photo: Shusaku MATSUO
バッテリーは前後ディレーラー共通で、専用充電器でチャージする Photo: Shusaku MATSUOバッテリーは前後ディレーラー共通で、専用充電器でチャージする Photo: Shusaku MATSUO

 日本でのスラム eタップの変速機セット(レバー、フロントディレーラー、リアディレーラー)の価格は19万7000円と発表され、デリバリーは7月から順次開始されるという。

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