title banner

ジロ2016 チームNIPPOの挑戦<第15ステージ>山本元喜をイタリア人ファンの「ゲンキ!」「ジェンキ!」が後押し

  • 一覧

 ジロ・デ・イタリアに出場中の山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)の現地レポートは、“お祭り状態”な大会の雰囲気をお伝えします。観客の数や、選手と観客の距離感はコースによって違いが生まれるようです。

山岳タイムトライアルのウォーミングアップで心拍をあげるために追い込む  ©NIPPO Vini Fantini山岳タイムトライアルのウォーミングアップで心拍をあげるために追い込む  ©NIPPO Vini Fantini

熱狂のオランダスタート

 前回の記事掲載から1ステージしか終えていませんが、無事に生き残っています。昨日のタイムトライアルでは、走り始めこそ調子がイマイチでしたが、ラスト5kmあたりからかなり調子が上がってきて、結果として94位というなかなか良い順位で終えることができました。

 1週間ぶりの休息日は、前回の休息日と同様にリカバリーロードに出発したのですが、雨が降ってきたためかなり短めに切り上げて帰ってきました。

 今回はジロ・デ・イタリアの大会の雰囲気に付いてレポートしたいと思います。

 ジロ・デ・イタリアの雰囲気はハッキリ言ってしまって完全に「お祭り」といった感じです。今年はオランダで始まりましたが、最初のレポートでもふれたとおり、ものすごい人数の観客の方が見に来られていました。

 より多くの観客を呼び込むことを考えた結果だと思うのですが、タイムトライアルを含めた最初の3ステージともとても近い所で開催されました。こうすることでレースを見に来た人が日帰りでなく近場のホテルに泊まることにより3日間連続でジロ・デ・イタリアを観戦することができたのだと思います。

オランダでの最後のステージ。この日もスタート地点には幾重もの人垣ができた ©NIPPO Vini Fantiniオランダでの最後のステージ。この日もスタート地点には幾重もの人垣ができた ©NIPPO Vini Fantini
たくさんの観客が集まり大成功となったオランダでの開幕 ©NIPPO Vini Fantiniたくさんの観客が集まり大成功となったオランダでの開幕 ©NIPPO Vini Fantini
第2ステージのスタートシーン。狭い路地にところ狭しと観客が詰めかけた ©NIPPO Vini Fantini第2ステージのスタートシーン。狭い路地にところ狭しと観客が詰めかけた ©NIPPO Vini Fantini

 その結果すごい人数の観客が押しかけ、ラインレースの日にも常に沿道に人がいる状態でした。特に選手のペースが落ちるロータリーやコーナー、レストランや建物の上から選手を見下ろせる街中は溢れんばかりの観客と応援の声で凄いことになっていました。

 そしてもっとも観客の人数が多かったのがゴール地点周辺。完全にすし詰め状態で、走っている最中に見えた小さな丘は完全に人で埋まっていました。

今大会3回目のタイムトライアル、第15ステージのスタート地点に立つ山本元喜  ©NIPPO Vini Fantini今大会3回目のタイムトライアル、第15ステージのスタート地点に立つ山本元喜 ©NIPPO Vini Fantini
ピンク色の洋服を身につけた観客たちが声援を送る ©NIPPO Vini Fantiniピンク色の洋服を身につけた観客たちが声援を送る ©NIPPO Vini Fantini
第15ステージ、タイムトライアルのウォーミングアップをする選手たちを観客が見守る ©NIPPO Vini Fantini第15ステージ、タイムトライアルのウォーミングアップをする選手たちを観客が見守る ©NIPPO Vini Fantini

イタリアは近場の住民が応援

 その後、イタリアに入ると観客の人数はグッと減りました。というのもジロ・デ・イタリアという名前のとおり、イタリア各所をレースが通過するため、レースが通過する近場に住んでいる人のみが観戦に来るからだと思われます。

 1日のレースで200km移動することもザラなため、レースと一緒に移動して観戦するというのは現実的ではないのでしょう。その代わり山岳ポイントやスプリントポイントといったレースの盛り上がるポイントでは、多くの観客が大喜びしながら、自分のイチ押しの選手の名前を叫んで応援しています。

 特に山岳ポイントはペースが落ちていることもあり応援がより激しくなります。上り出しから始まる応援は、上って行けば行くほど増えていき山頂付近では完全に叫び合いの状態になっています。

 観客と選手の間に柵が無いこともあり、選手と接触しそうなギリギリの所まで道に出て来て応援しています。ヒートアップした観客がグルペットで苦しんでいる選手の背中を押しているような光景もチラホラ見られます。

ドロミテ渓谷にて開催された第15ステージ ©NIPPO Vini Fantiniドロミテ渓谷にて開催された第15ステージ ©NIPPO Vini Fantini

 山岳やスプリントポイント、そしてゴール地点の1km手前からは危険防止のために柵が現れるため、観客の人数が少し減ります。

 お馴染みの光景だとは思いますが山岳ポイントでは道路に選手の名前が書いてあります。書かれている選手の名前はイチ押しの選手や地元の選手が多いです。そこまで有名でないハズなのに地面に名前が書かれている選手は「ここが地元なんだなぁ」と思って観戦してもらえるとより楽しめると思います。

うれしい日本人ファン

熱狂的な観客が山本元喜のあとを追って応援する  ©NIPPO Vini Fantini熱狂的な観客が山本元喜のあとを追って応援する  ©NIPPO Vini Fantini

 そしてほとんどの観客の人がジロのイメージカラーであるピンクのグッズを身に着けています。たいていはピンクのシャツですが、ピンクのカツラのような変わったグッズを身に着けている人もいます。

 イタリアに入ってからは現地のイタリア人観客から、ゲンキやジェンキ(イタリアではGEがジェの発音となるため)、ヤマモト、ジャポネーゼなどと応援してもらい、とても力になっています。また日本から応援に来てくださっている方もたくさんおられ、とても感謝しています。

 明日から癖のあるコースが続く最終週が始まります。ダミアーノ・クネゴの山岳リーダージャージ死守と完走を目標に全力で走りきりたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします!

山本元喜山本元喜(やまもと・げんき)

1991年11月19日生まれ、24歳。鹿屋体育大学出身で、2014年ヴィーニファンティーニ・NIPPOでプロデビュー。2015年からUCIコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニに所属。大学在籍時から2010年ツール・ド・北海道区間優勝、2011年U23全日本選手権優勝など活躍し、2016年は1月のツール・ド・サンルイス(アルゼンチン、UCI2.1)や2月にイタリアで開催されたGPコスタ・デリ・エトルスキ(UCI1.1)、トロフェオ・ライグエリア(1.HC)ではアタックを仕掛けて逃げに乗り、チームの成績に大きく貢献。身長/体重:163cm/62kg、脚質:パンチャー。ブログ「Genki一杯

関連記事

この記事のタグ

ジロ・デ・イタリア2016 ジロ2016 チームNIPPOの挑戦 チームNIPPO

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載