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ジロ2016 チームNIPPOの挑戦<第14ステージ>レースがなければジャージ姿でカフェへ…山本元喜のつかの間の「休息日」

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 ジロ・デ・イタリアに出場中の山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は、最難関の山岳区間を含む第14ステージを終えて181人中総合163位。前回のレポートではレースの1日の様子を紹介してもらいましたが、今回はレースがない「休息日」の過ごし方です。

スタート前にステファノ・ジュリアーニ監督と話をする山本元喜 ©NIPPO Vini Fantiniスタート前にステファノ・ジュリアーニ監督と話をする山本元喜 ©NIPPO Vini Fantini

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1日の4分の1が自転車の上

第14ステージは今大会のクイーンステージ、獲得標高5000mを越える厳しいステージだった ©NIPPO Vini Fantini第14ステージは今大会のクイーンステージ、獲得標高5000mを越える厳しいステージだった ©NIPPO Vini Fantini

 前回のレポート以降2日しかたっていませんが、強烈な2日間を送りました。第13ステージでは、170kmあったにも関わらず、49kmから始まる山岳ですぐさまグルペット送りになり、超高速での下りに恐怖を抱えながらも無事にゴールすることができました。

 第14ステージでは、レースの前半からクネゴの山岳リーダージャージを守るために動き、100km過ぎで集団から遅れてグルペット送りになりました。

 遅れてからも標高2000m近い高地でのレースにより、相当疲労し途中で諦めそうになりながらも頑張ってゴールしました。この日の獲得標高は5050m! 過去最高に登りました。そしてレース時間も6時間45分ほど、1日の4分の1が自転車の上でした。

登坂区間をいく山本元喜 ©NIPPO Vini Fantini登坂区間をいく山本元喜 ©NIPPO Vini Fantini
第14、第15ステージと厳しい山岳が続く ©NIPPO Vini Fantini第14、第15ステージと厳しい山岳が続く ©NIPPO Vini Fantini
グルペットで山本元喜が1級山岳ジャウ峠を越える ©NIPPO Vini Fantiniグルペットで山本元喜が1級山岳ジャウ峠を越える ©NIPPO Vini Fantini

「休息日」の軽い練習、その行き先は…

 今回は休息日の過ごし方について触れたいと思います。休息日の起床時間は基本的にフリー。朝食の終了時間だけが告げられその時間には朝食を終わらせておくように伝えられます。

 朝食後は練習に出発するまで部屋でゆっくりします。練習の出発時間と練習時間は前日の夜に決めるのですが、だいたいが10時すぎ出発で1時間ほどです。

休息日の朝、ゆっくりと準備をして軽いトレーニングに出かける ©NIPPO Vini Fantini休息日の朝、ゆっくりと準備をして軽いトレーニングに出かける ©NIPPO Vini Fantini

 1時間と言っても完全に流して走るサイクリング状態で、筋肉をほぐすこととカフェに行ってコーヒーを飲むことが目的になっています。

カフェから戻れば部屋でゴロゴロ

 練習後は部屋でシャワーを浴びてから昼食です。昼食はだいたい1時ごろから。普段のレースで常に食事をとり続け弱っている内臓を回復させるために、少量の食事で済ませます。

休息日の楽しみ、カプチーノ。近くの街へ行き、カフェでのんびりと過ごす ©NIPPO Vini Fantini休息日の楽しみ、カプチーノ。近くの街へ行き、カフェでのんびりと過ごす ©NIPPO Vini Fantini

 その後は再び部屋に戻りゴロゴロしています。この部屋に関してですが、基本的に2人部屋です。人数が奇数の際にのみ1人部屋ができます。スタッフの方と選手が一緒の部屋に入ることはありません。選手とスタッフでは行動の時間が全く違うからです。

 また2人部屋の選手の組み合わせは固定されています。今回の組み合わせはクネゴとベルラート、グレガとビソルティ、自分とジリオーリ、グロスとスタキオッティとなっています。この組み合わせは選手同士の相性や性格からスタッフの方が決めています。

マッサージは普段より入念に

 本筋の話に戻りますと、部屋でのゴロゴロに関しては選手によって様々です。映画を見ている選手や昼寝している選手、部屋で爆音の音楽を鳴らしている選手もいます。

 ゴロゴロしつつ、順番にマッサージを受けます。練習量がほとんどない休息日ですが、普段以上にしっかりとマッサージを受けます。レース後のマッサージでは取り切れていない疲れを取るためです。

ステファノ・ジュリアーニ監督も休息日は自転車に乗って、選手たちと一緒にコーヒーライドを楽しむ ©NIPPO Vini Fantiniステファノ・ジュリアーニ監督も休息日は自転車に乗って、選手たちと一緒にコーヒーライドを楽しむ ©NIPPO Vini Fantini
ゆっくりと流すだけ、山本元喜がチームメートらと走る ©NIPPO Vini Fantiniゆっくりと流すだけ、山本元喜がチームメートらと走る ©NIPPO Vini Fantini

 マッサージ以外にもチームのドクターによる体調の検査や整体師による体の痛みや歪みのチェックも入ります。

 このタイミングで取材やインタビューを受けることも多いです。ちなみに自分は前回の休息日にJSPORTSの生電話に出演しました。

翌日のレースへの備えは夕食から

ドロミテ山脈をゆく山本元喜ら選手たち ©NIPPO Vini Fantiniドロミテ山脈をゆく山本元喜ら選手たち ©NIPPO Vini Fantini

 昼からの時間が存分にあることもあり、全員のマッサージが終わるのも早く、夕食も7時半ごろになります。夕食は昼食と違い翌日のレースに向けてエネルギーを蓄えるためにレース日同様にかなりの量を食べます。そして夕食が終われば次の日のレースに向けて部屋で帰って就寝します。

 第15ステージの山岳タイムトライアルを終えることができれば、ジロ・デ・イタリアの最終週に突入します。タイムトライアルに全力で挑んで最終週に挑みたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

山本元喜山本元喜(やまもと・げんき)

1991年11月19日生まれ、24歳。鹿屋体育大学出身で、2014年ヴィーニファンティーニ・NIPPOでプロデビュー。2015年からUCIコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニに所属。大学在籍時から2010年ツール・ド・北海道区間優勝、2011年U23全日本選手権優勝など活躍し、2016年は1月のツール・ド・サンルイス(アルゼンチン、UCI2.1)や2月にイタリアで開催されたGPコスタ・デリ・エトルスキ(UCI1.1)、トロフェオ・ライグエリア(1.HC)ではアタックを仕掛けて逃げに乗り、チームの成績に大きく貢献。身長/体重:163cm/62kg、脚質:パンチャー。ブログ「Genki一杯

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