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“ジロで”つれづれイタリア~ノ<4>謎の本「ガリバルディ」でジロ観戦をもっと楽しく!

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 みなさん、Buongiorno(こんにちは)。昨日の移動は長すぎて、「“ジロで”つれづれイタリア~ノ」は休みになりました。申し訳ありません。ご存知の通り、日本とイタリアのプロコンチネンタルチームNIPPOヴィーニ・ファンティーニと一緒に行動していますので、チームのスケジュールを最優先にしなくてはいけません。今日はちゃんと書きます。テーマは謎の本「ガリバルディ」。

レース中に「ガリバルディ」を読む関係者。その実態は? Photo:Marco FAVAROレース中に「ガリバルディ」を読む関係者。その実態は? Photo:Marco FAVARO

「ガリバルディを見なかった?」

「ガリバルディ」の表紙 ©RCS Sport「ガリバルディ」の表紙 ©RCS Sport

 ジロ中によく耳にする言葉があります。

 「Hai visto il Garibaldi?(ガリバルディを見てないか?)」

 その次の瞬間、スタッフが慌てて「ガリバルディ」と呼ばれる本を探し出します。一般のイタリア人からすれば、「ガリバルディ」という言葉が19世紀の英雄、ジュゼッペ・ガリバルディを連想させてしまいます。イタリア統一に大きく貢献した軍人として崇められ、国中に彼の名前に因んだ広場や大通りがあります。しかし100年以上前に亡くなったのでおかしな話です。

 自転車競技では「ガリバルディ」とはジロの公式ロードブックの呼び名です。「RCS Sport」発行で、全カラー。チームや関係者のみに配布されます。ジロが誕生した当時は数ページの簡素なものでしたが、現在は400ページを超える電話帳のような物になりました。1961年、イタリア統一100周年記念を機に表紙にはジュゼッペ・ガリバルディのイラストが飾られました。それがきっかけで「ガリバルディ」と呼ばれるようになりました。

「ガリバルディ」に掲載されたジロ第14ステージの立体図 ©RCS Sport「ガリバルディ」に掲載されたジロ第14ステージの立体図 ©RCS Sport
チマコッピ(最高峰の山岳賞) ©RCS Sportチマコッピ(最高峰の山岳賞) ©RCS Sport

「ガリバルディ」のここがスゴイ!

 ガリバルディは大会に欠かせない存在です。レース作戦やコースの研究に欠かせません。各ステージが16ページ以上にわたって解説されていますし、レースに関する、ありとあらゆる情報が掲載されています。

・各ステージの開始時刻、予定終了時刻
・コースマップ
・山岳コースの3Dマップ
・傾斜マップ
・バスとサポートカーの待機場所
・各ステージの観光、グルメ情報などなど

「ガリバルディ」に掲載されたジロ・デ・イタリアの全体図 ©RCS Sport「ガリバルディ」に掲載されたジロ・デ・イタリアの全体図 ©RCS Sport

 まるで自転車競技のバイブルみたいですね。

 あまりにも人気が高すぎて、2011年からRCS Sportがデジタル版を無料で公開し、誰でもダウンロードできます。見るだけでも勉強になります。解説はイタリア語と英語です。ぜひダウロードして、ジロを見てください。ステージはぐんと楽しくなります。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

東京都在住のサイクリスト。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会や一般社団法人国際自転車交流協会の理事を務め、サイクルウエアブランド「カペルミュール」のモデルや、欧州プロチームの来日時は通訳も行う。日本国内でのサイクリングイベントも企画している。ウェブサイト「チクリスタインジャッポーネ

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