世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」いよいよ30日開幕

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パリ・シャンゼリゼを目指す長い旅が始まるパリ・シャンゼリゼを目指す長い旅が始まる

 6月30日、いよいよ今年のツール・ド・フランスが開幕する。「ツール・ド・フランス」とは「フランス一周」の意味で、文字通りフランスを3週間かけて一周するレース。単に「ツール」の愛称でも親しまれている。第99回を迎える今年は総走行距離3496.9kmで争われる。フランス国内のみならず、日本を含め全世界が注目する「世界最高峰の自転車レース」だ。

 レースには各チーム9人、全22チーム198人の選手が出場する。出場するのは皆、世界のトッププロ。200名近い選手の大集団が、肩が触れ合うほど密集して駆け抜けていく様は圧巻だ。

 今年のツールは、初日にプロローグと呼ばれる短い距離の個人タイムトライアルが行われ、その後はステージと呼ばれる毎日のレースが20ステージの、合計21レースで争われる。選手達は毎日、百数十キロから200キロ程度のレースを走り続け、時には2000メートル超級の山岳をも越えていく。一度リタイアすると、次の日はもう走れない。日々のレースを戦い、また少なからず発生するアクシデントを乗り越えながら、3週間のレースを走り抜くことは非常に過酷だ。ツールを完走するという事は、それだけでも大変な名誉とされている。

標高2000m超の山岳を幾つも越えていく標高2000m超の山岳を幾つも越えていく

 レースは各ステージで優勝や順位を競う一方、全レースの合計による総合成績が争われる。総合時間が最も少ない選手が、総合優勝という最高の栄誉を手にする。各ステージの時点で総合トップの選手は「マイヨ・ジョーヌ」と呼ばれる黄色いジャージを着用する。ステージ毎に移り変わるマイヨ・ジョーヌを巡る戦いは、非常にドラマチックだ。ステージ優勝を狙う選手と総合優勝を狙う選手との思惑の違いが複雑な駆け引きを生むこともあり、レース観戦の醍醐味となっている。

 コースはバラエティに富み、平坦基調のコース、風の強いコース、アップダウンが続くコース、10km以上の上り坂が続く山岳コースなど、さまざまだ。出場選手はそれぞれの得意分野での活躍を目指す。もちろん総合優勝を狙う選手は、これら全てを高いレベルでクリアーしていく必要がある。また、山岳を得意とする選手のために総合山岳賞、スプリントを得意とする選手のためにはポイント賞、そして25歳以下の選手で争われる新人賞が設けられており、こちらの争いにも注目が集まる。

昨年の総合表彰台。カデル・エヴァンス(中央)が初優勝を飾った昨年の総合表彰台。カデル・エヴァンス(中央)が初優勝を飾った

 注目選手の筆頭は、ディフェンディングチャンピオンとなるカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)だろう。昨年は最終日前日の個人タイムトライアルで大逆転。豪州初のツール覇者となった。今年も直前のフランスのレースで優勝するなど好調ぶりをアピールしている。その一方で、最近5年間ツールの主役として君臨してきたアルベルト・コンタドール(スペイン)がドーピング違反を認定され出場停止、またそれに続く有力候補だったアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン・トレック)が直前のレースで落車骨折してツール欠場に追い込まれ、総合争いの顔ぶれは大きく入れ替わった。今年も最終日前日に個人タイムトライアルが設定されており、逆転劇などの悲喜こもごもが見られそうだ。

 記念すべき100回を目前とした今年のツールでは、どんなドラマが待ち受けているか? オリンピックを前に、サイクルロードレースファンは一足早く寝不足の日々を迎えることになりそうだ。
ツール・ド・フランス2012、J SPORTSで毎日生中継!!

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