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ジロ2016 チームNIPPOの挑戦<第12ステージ>起床から就寝まで、山本元喜のジロでの1日 ハードな2日連続の山岳ステージに挑む

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 ジロ・デ・イタリアに出場中の山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は、第12ステージを終えて181人中総合173位でレースを続けています。今回はレースの日の、1日の過ごし方を紹介します。

ジロ初出場ながら順調に走り進めている山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) ©NIPPO Vini Fantiniジロ初出場ながら順調に走り進めている山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) ©NIPPO Vini Fantini

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逃げにチャレンジも悔しい思い

 イタリアでの2週目も早くも3日が過ぎました。前回のレポート以降、体調を崩しもしましたが、無事に走ることができています。

 第10ステージでは21kmから始まる13kmの上りでメーン集団から遅れてしまいましたが、同じく遅れた40人とともにメーン集団に復活することができ、それ以降は集団に残る目標のラインとしていた186km地点まで無事に残り、完走することができました。このステージでクネゴが山岳ポイントを大量に稼ぎマリアアッズーラ(山岳リーダージャージ)の奪還に成功しました。

雨の中のステージとなった第12ステージ ©NIPPO Vini Fantini雨の中のステージとなった第12ステージ ©NIPPO Vini Fantini

 第11ステージは平坦基調のコースで、スタート後に逃げに挑戦するも上手くいきませんでした。レースの終盤、ラスト30kmで発生した大量落車により足止めを食らいましたが、こけることなく無事にゴールすることができました。

 第12ステージは完全に平坦のコースで、前日以上に気合いを入れて全力で逃げに挑戦しましたが、結果は乗れず。かなり悔しい思いをしました。雨に打たれて身体が冷えたレースでしたが、防寒対策をしっかりしていたことにより、体調への悪影響はなさそうです。

朝はドクターのチェックから

 今回はレース日の過ごし方について触れたいと思います。まずレース日です。219kmのレースだった第10ステージの日程です。

起床と同時に行われるチームドクターによる血圧、脈拍チェック ©NIPPO Vini Fantini起床と同時に行われるチームドクターによる血圧、脈拍チェック ©NIPPO Vini Fantini
毎朝、体重測定も行う ©NIPPO Vini Fantini毎朝、体重測定も行う ©NIPPO Vini Fantini
部屋割表をもって選手たちの部屋を回るチームドクター ©NIPPO Vini Fantini部屋割表をもって選手たちの部屋を回るチームドクター ©NIPPO Vini Fantini

 まず起床時間が7時半。この前後で部屋にチームのドクターがやって来てくれて、起床時の心拍数と最高最低血圧、体重を測定してくれます。体調に大きな異変が生じている際には起床時の体重や心拍数、血圧が前日と大幅に変化するため一つの指標になります。

 その後レースで使わない生活用の荷物やその日に使わないウェアを詰めた大きなスーツケースを部屋の前に出して朝食に向かいます。このスーツケースはマッサージャーの方がトラックに運び込んで次のホテルに運んでくれます。

選手が全員揃っての朝食。朝食を食べたあとにレース用のパスタやお米を食べる ©NIPPO Vini Fantini選手が全員揃っての朝食。朝食を食べたあとにレース用のパスタやお米を食べる ©NIPPO Vini Fantini
レース食であるシンプルな白米。これにオリーブオイルやチーズをかけて食べている ©NIPPO Vini Fantiniレース食であるシンプルな白米。これにオリーブオイルやチーズをかけて食べている ©NIPPO Vini Fantini
朝起きて30分も経たないが、しっかりと食べることも選手たちにはとても大切 ©NIPPO Vini Fantini朝起きて30分も経たないが、しっかりと食べることも選手たちにはとても大切 ©NIPPO Vini Fantini

 朝食後、部屋に帰り、残りの荷物をまとめ、レース用のウェアに着替えて部屋を出ます。寒い時はウェアの上にジャージを着ています。

 そして、バスに乗り込みホテルを出発するのが8時半。レースのスタート地点まで60km移動しました。移動中はそれぞれバスの中でレースのコースを確認したり、音楽を聴いたりしてリラックスしています。

 場合によってはここで監督のジュリアーニからのミーティングが始まる場合があります。会場に到着し、基本的にはここでミーティングを行います。

スタート地点までの移動時間を使って、コースプロフィールを頭に叩き込む ©NIPPO Vini Fantiniスタート地点までの移動時間を使って、コースプロフィールを頭に叩き込む ©NIPPO Vini Fantini
バスの中でのミーティング。その日の作戦は当日朝のこのミーティングで決まる ©NIPPO Vini Fantiniバスの中でのミーティング。その日の作戦は当日朝のこのミーティングで決まる ©NIPPO Vini Fantini

ウォームアップは一切なし

毎日、出走前には必ずスタートサインをする。ジロのサイン台はステージになっている ©NIPPO Vini Fantini毎日、出走前には必ずスタートサインをする。ジロのサイン台はステージになっている ©NIPPO Vini Fantini

 その後、レース用の補給食を背中に入れたり、無線の確認をし、レースを走れる装備を身に着けてからレースの出走サインに向かいます。意外なことにウォームアップなどは一切しません。

 サインを終え、レーススタートが午前10時55分。この日はレース距離が長く山岳ステージでもあったためスタートがかなり早くなっていました。レースのスタート時間はゴール時間が午後5時半ごろになるように想定して設定されます。テレビの放送時間が決まっているためです。

 そしてレースを終えバスの中でシャワーと着替えを済まして次のホテルに向かいます。この日はホテルまで60kmの移動でした。その移動の中でジャガイモやパン、プロテインを摂取します。

 ホテルに着いてからは即座にマッサージが始まります。マッサージャーは4人で選手が8人。1人あたり45分くらいでマッサージが終わります。夕食の時間はマッサージの進行具合から決められます。だいたいは午後8時半ごろになります。

第12ステージを走り終えて、まずは水分を補給する ©NIPPO Vini Fantini第12ステージを走り終えて、まずは水分を補給する ©NIPPO Vini Fantini
毎日、レース後はゆっくりとマッサージを受ける ©NIPPO Vini Fantini毎日、レース後はゆっくりとマッサージを受ける ©NIPPO Vini Fantini

ブログはホテルで毎日更新

 夕食後は部屋に帰りユックリしてから就寝します。就寝時間はだいたい午後11時前です。ちなみに自分はホテルに帰ってから就寝までの間に、ブログを書き上げてアップロードしています。1日の流れは毎日このような感じで進みます。

 第13ステージ以降、今大会でかなりの難所となる2日連続のハードな山岳コースが待ち構えていますが、目標とする完走目指して全力で乗り越えたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

山本元喜山本元喜(やまもと・げんき)

1991年11月19日生まれ、24歳。鹿屋体育大学出身で、2014年ヴィーニファンティーニ・NIPPOでプロデビュー。2015年からUCIコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニに所属。大学在籍時から2010年ツール・ド・北海道区間優勝、2011年U23全日本選手権優勝など活躍し、2016年は1月のツール・ド・サンルイス(アルゼンチン、UCI2.1)や2月にイタリアで開催されたGPコスタ・デリ・エトルスキ(UCI1.1)、トロフェオ・ライグエリア(1.HC)ではアタックを仕掛けて逃げに乗り、チームの成績に大きく貢献。身長/体重:163cm/62kg、脚質:パンチャー。ブログ「Genki一杯

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