まさみんのゆるゆる自転車女子旅<16>おもてなし文化が根付いた“お遍路の地”香川でうどんライド 金比羅山で幸せ祈願
今回の旅は「うどん」「こんぴらさん」をテーマに、早朝の高松東港からスタート。関西に立ち寄ったため、神戸から出港しているフェリーを利用して香川県の高松市に入りました。
まずは温泉で体を温め、移動で疲れた体をリセット。最初に向かったお店は高松駅からも比較的近いところにある「手打十段 うどんバカ一代」さん。休日の朝8時という時間にもかかわらず、すでに大行列でした。


こちらのお店は先ほど温泉を利用したホテルの方から教えていただいたお店です。フロントで「どちらからいらしたんですか~?」と声をかけてくださり、こちらから聞かずとも「近くに早朝からやっているおいしいうどん屋さんがあるんですよ」と教えてくださいました。


さすがお遍路文化。旅人のニーズをよくご存じでした。さっそくサービス精神たっぷりのおもてなしがいただけました。他にも香川県民はみんな知っている(?)うどん雑学や、香川県のうどん事情などもお話しいただき、温泉に入りにきたのも忘れて盛り上がってしまいました。温泉後は歯ごたえしっかりでつるんとおいしい朝うどん。お手頃価格ゆえ、ついつい2杯目も食べたくなってしまうのも我慢して次へ進みます。
うどん県パスポートを発行しています
朝うどんの後は栗林公園に向かいました。敷地内にある観光案内所では「うどんパスポート」がもらえます!「かわいい女の子にだけあげてるの(笑)」とスタッフの方が入県スタンプを押してくれました。おもてなしだけではなく女性への特別扱いも上手な香川の県民性、ステキです。「かがわ物産館 栗林庵」ではオリーブで有名な小豆島のグルメやうどんグッズなどお土産にぴったりなものが充実。冷たいスイーツもあって、夏のライドにはうれしいエイドスポットになりそうです。

立ち寄りスポットも充実

スタートの高松市街からゴールにしているこんぴらさんまでは約40km。その道のりのちょうど真ん中あたりにあるのが「KITOKURASU」。香川県内の材木屋「山一木材」さんが「木と暮らす」ことをテーマに運営されている複合施設です。
木で作られた日用品の販売だけではなく、図書館やカフェ、子どもが木のおもちゃで遊べるスペースもあります。ここはホントにステキ! 足を踏み入れた瞬間に木の香りが優しく漂って、お店やフリースペースのある建物と図書館との間には、陽が注いで開放的な印象。周囲が木に囲まれているためか、ひんやりとした空気が流れていて最高のオアシスです。


カフェを覗くと、スイーツを発見。スティック状の焼き菓子がちょうど3種類あったので3人でシェアして、昼うどん前の小腹も満足、満足♡ 図書館では、「この本はねっ…」とテンション急上昇の本好きまさみんによるプレゼンショーがスタート! その横で、雑誌を片手にゴロゴロする旅友さおりんとちえりん。き、聞いてない…。みんな自由にクールダウンできたようです。



二軒目のうどん屋さんは「小縣家」さん。なんとこちらのお店では大根が丸ごと出てきます!名物の「しょうゆうどん」は自分で好きなだけ大根をすりおろしてトッピングできるシステムなんです。予想通り、白熱する大根おろし大会(笑)。でも後から辛みが増してくるので、やりすぎ要注意ですよ(←みんなやりすぎて後悔した辛い思い出…)。


幸せ願う「こんぴらさん」

初めての金刀比羅宮。実は前日まで、1300段以上もの石段を登らなければいけないということを知りませんでした(いい大人が世間知らずですみません…)。簡単に怖気づく3人なので、今回は785段登ったところにある本宮までお参りをしてきました。女子だからでしょうか。段数は知らずとも幸せになれるという嫁入り「おいりソフト」についての情報は入手していましたので、自転車降りるなりさっそく購入! 観光も楽しみつつ、御朱印もいただいて、今回も安全ライドを見守っていただいたお礼をしてきました。


今までで一番!女子におススメの理由
荷物を背負って走らなければならなかったこと、自転車旅ビギナーの女子がいたことや深夜フェリーでの移動などがあったので、体への負担が少なくなるようにルート設定したい考えがありました。高松~琴平間はこれといった上り坂もなく、利用した国道32号は交通量も少なく、ちょうどよい距離&わかりやすい場所に立ち寄りスポットがあってとても快適なライドになりました。


また、高松という地方都市から田舎の田園風景、こんぴらさんという観光名所へと景色が移っていくのは、自転車で走る楽しさが実感できると思います。ゴールの琴平駅は特急も停車するのでアクセスも便利です。香川に行く際は、ぜひ自転車でうどん巡りをお楽しみください。

1984年生まれ、埼玉県在住。平日はふつうの働き女子(アラサー女子)、休日は自転車、ときどきライター。2010年に初参加した四国一周サイクリングイベント「コグウェイ四国」がきっかけで自転車旅に夢中に。以来、日本各地へ自転車とともにでかけ、そろそろ海外での自転車旅も…と夢見ている。自転車の楽しみ方と埼玉の魅力を発信する「ポタガール」としても活動し、ポタガールらが登場するウェブサイト「ポタ日和」で情報発信をしている。ワールドサイクルブログ「ポタガール まさみんです!」でも執筆中。
フォトギャラリー
- 自分ですりおろす大根おろしを乗せてたべるしょうゆうどんで有名な小縣家 Photo: Masami TATSUNO
- ホテルの方が教えてくれた「うどんバカ一代」。朝8時でこの行列!でも進むのは早いので15分くらいでお店に入れました Photo: Masami TATSUNO
- 「うどんバカ一代」でいただいたうどん Photo: Masami TATSUNO
- 早朝、高松東港に到着。ちょっと一休みしてからスタート Photo: Masami TATSUNO
- 高松東港から10分ほど走ったところにあるホテル「ニューグランデみまつ」でまずは温泉で目を覚まします。(タオル付き、500円) Photo: Masami TATSUNO
- 栗林公園(りつりんこうえん)の観光案内所で「うどんパスポート」がもらえました!入県スタンプも押してもらいましたよ♪うどんパスポートはアンケートに答えれば、どなたでもいただけます Photo: Masami TATSUNO
- まさみんのオススメ本のプレゼンショー!ちなみにさおりんは「けっこう住宅系の雑誌が好きなのよね」だそうです。そうね、5台もの自転車がちゃんとおける家、しっかり研究しないとね… Photo: Masami TATSUNO
- 雑誌を読むさおりん Photo: Masami TATSUNO
- 木と暮らすカフェでほっと一息。木陰のひんやりした空気とキラキラと差し込む陽でのんびりできました Photo: Masami TATSUNO
- お店で作られているスイーツ。昼うどん前に、小腹を満たしてくれるちょうどよいサイズがうれしい Photo: Masami TATSUNO
- お土産にこんなうどんはいかがでしょう? Photo: Masami TATSUNO
- 公園内にある「かがわ物産館 栗林庵」では県内の美味しい食べ物や工芸品などが購入できます。小豆島のオリーブを扱った商品も多くありました。冷たいスイーツも、ちょうどよいエネルギー補給になりそう♡ Photo: Masami TATSUNO
- 図書館にはカフェコーナーの他にも、靴を脱いでくつろげるスペースがあります。ちょうどよい自然光が気持ちよくて、ついウトウトと長居してしまう Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
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- アンパンマン電車に遭遇! Photo: Masami TATSUNO
- いまだかつてない量の大根おろしをのせていただきました。ゴマ、ネギ、すだち、しょうゆをかけて出来上がり Photo: Masami TATSUNO
- 名物「しょうゆうどん」。好きなだけ大根おろしがトッピングできます。が、ぜんぶ自分おろします! Photo: Masami TATSUNO
- 小縣家。ちょうどお昼時だったのもあって大行列。でもこちらも20分ほどで入れました Photo: Masami TATSUNO
- お店を教えてくれたホテルの方のオススメは冷ぶっかけ。釜あげや温玉肉うどんも人気のようでした Photo: Masami TATSUNO
- 高松東港からこんぴらさんまでは約40キロ。うどんを食べつつ、寄り道しながら14時ころ到着できてちょうどよい距離です Photo: Masami TATSUNO
- お守りの御朱印をもらって、今回も安全ライドができました。うれしい報告をもらったばかりだったので、かわいいお守りも購入 Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- 山の方から鳥居に光が差し込む姿がすごく神々しくて、たくさんの人が思わず足をとめてたたずんでいました Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- チケットを購入したら待合室へ。待合室では整理券がもらえます Photo: Masami TATSUNO
- 整理番号順に入船できたので、3人並んでコンセントのある場所で休むことができました。でもドアが近かったので、開閉するたびに冷たい空気が入ってきてちょっと失敗… Photo: Masami TATSUNO
- フェリーには自転車をそのまま載せることもできます。ですが、輪行バッグにまとめると手荷物として無料で持ち込むこともできます Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- 高松駅から目的地の琴平までは県道32号走りました。駅から離れると、こんなのどかな風景の中を走れます Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- 子どもの日が近かったため、何度も大きなこいのぼりが空を泳いでいるのを見ることができました Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- 26段目にあるお店「○○」でこんぴらさん限定デザインの御朱印帳を発見。裏面は水玉になっていてかわい!色使いもオシャレです Photo: Masami TATSUNO
- Photo: Masami TATSUNO
- ○○段登ったよ!うむ、明日は筋肉痛(笑) Photo: Masami TATSUNO
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- 途中にもうどん屋さんがちらほらと。中西うどんさんも地元の方からオススメと聞いています。でも、まだお腹に隙間が足りない… Photo: Masami TATSUNO
- 高松から琴平のちょうど真ん中あたりにある「KITOKURASU」カフェのほかにギャラリーやショップ、図書館などもあります Photo: Masami TATSUNO
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- Photo: Masami TATSUNO
- 幸せになれるという「おいりソフト」。ふわふわの食感にかわいいパステルカラーで女子力あがりそう!ソフトも和三盆やしょうゆ味などいろいろな種類がありましたよ Photo: Masami TATSUNO
- ゴールの琴平駅 Photo: Masami TATSUNO