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ジロ・デ・イタリア2016 第8ステージブランビッラ、逃げ切り勝利で首位浮上 デュムランは未舗装路区間で脱落

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ジロ・デ・イタリア第8ステージが5月14日、フォリーニョからアレッツォまでの186kmで争われ、ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)が独走で逃げ切り、優勝を飾った。また、総合首位はマリアローザを着るトム・デュムラン(カナダ、チーム ジャイアント・アルペシン)が遅れたため、ブランビッラへと移った。NIPPO・ヴィーニファンティーニの山本元喜は21分17秒差の186位でレースを終えている。

13人で逃げ、最後は独走してフィニッシュしたジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA13人で逃げ、最後は独走してフィニッシュしたジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA

砂煙を上げた未舗装路区間

186位で完走した山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Yuzuru SUNADA186位で完走した山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Yuzuru SUNADA

 コースは3級山岳と2級山岳を含み、今ステージの難易度は主催者発表で星3つ。注目されたのは160km地点から始まる2級山岳に含まれる未舗装区間で、途中には最大勾配が14%の上りが登場する。

 レースは序盤、メーングループが容認した13人の逃げグループがリードして展開した。マッテーオ・モンタグーティ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル)やブランビッラ、マッテーオ・トレンティン(イタリア、エティックス・クイックステップ)らが含まれた。

未舗装路区間でアタックを仕掛けたジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA未舗装路区間でアタックを仕掛けたジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA

 残り80kmを切った時点で、逃げグループとメーン集団のタイム差は4分30秒ほど。首位から1分56秒遅れで22位のブランビッラや、3分22秒遅れのモンタグーティは総合成績を上げる可能性があった。したがって、逃げグループではトレンティンやブレル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)が牽引する姿が目立つ。

 2級山岳に逃げグループが入るとモンタグーティがアタックを仕掛け、ブランビッラが続いた。ブランビッラはモンタグーティをかわして独走。モンタグーティが数十秒差で追った。

アンギアーリの坂を上るメーン集団 Photo: Yuzuru SUNADAアンギアーリの坂を上るメーン集団 Photo: Yuzuru SUNADA

 メーングループは総合上位選手を擁するチームが前方に固まった状態で2級山岳へ突入した。未舗装路区間が始まるとアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)のアタックを皮切りに、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)やラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ)らがスピードを上げ、抜け出だすことに成功した。

2級山岳で形成された総合上位選手中心のグループ Photo: Yuzuru SUNADA2級山岳で形成された総合上位選手中心のグループ Photo: Yuzuru SUNADA
山岳賞ジャージを守ったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) Photo: Yuzuru SUNADA山岳賞ジャージを守ったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) Photo: Yuzuru SUNADA

デュムランは上りで脱落

 この動きに対応できなかったのが、総合成績1位でマリアローザを着るデュムランだ。徐々にバルベルデらのグループから遅れ、1分ほどのアドバンテージを許してしまう。一方、イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ)はメーン集団に留まることができ、マリアローザ獲得の可能性が生まれた。

2級山岳で遅れるマリアローザを着たトム・デュムラン Photo: Yuzuru SUNADA2級山岳で遅れるマリアローザを着たトム・デュムラン Photo: Yuzuru SUNADA

 先頭で2級山岳を通過したブランビッラは、砂が浮きテクニカルなコーナーが続く下りを快調に飛ばした。ザカリンを含むメーングループは総合上位選手を多く含むため、スピードを落とすことはないが、牽制も入り前を追うに至らない。

マリアローザを獲得したジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADAマリアローザを獲得したジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA

 ブランビッラはゴールが近づいても脚を緩めることなく、最後までペダルを踏み切り独走で優勝を果たした。その後、1分41秒差でメーン集団がフィニッシュ。デュムランは2分51秒遅れでレースを終えた。また、ブランビッラが総合でザカリンに23秒差をつけて1位に浮上し、マリアローザに袖を通した。

 ブランビッラはレース後、「本当にアメイジングだ。ジロが始まる前はステージ勝利を狙っていたが、マリアローザを獲得できるなんて思わなかった。アシストしてくれたトレンティンに感謝したい」とコメントした。

第8ステージ結果
1 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) 4時14分05秒
2 マッテーオ・モンタグーティ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +1分06秒
3 モレーノ・モゼール(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +1分27秒
4 ヤコブス・フェンター(南アフリカ、ディメンションデータ) +1分28秒
5 アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシングチーム) +1分33秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +1分41秒
7 スティーフェン・クルイシュウィック(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) +1分41秒
8 ミケル・ランダ(スペイン、チーム スカイ) +1分41秒
9 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +1分41秒
10 イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ) +1分41秒
186 山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +21分17秒

個人総合(マリアローザ)
1 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) 33時39分14秒
2 イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ) +23秒
3 スティーフェン・クルイシュウィック(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) +33秒
4 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +36秒
5 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +45秒
6 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +48秒
7 リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +49秒
8 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ) +54秒
9 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +54秒
10 ミケル・ランダ(スペイン、チーム スカイ) +1分03秒
183 山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1時間10分27秒

ポイント賞(マリアロッサ)
1 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) 119pts
2 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) 106pts
3 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) 91pts

山岳賞(マリアアッズーラ)
1 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) 21pts
2 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 20pts
3 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) 16pts

新人賞(マリアビアンカ)
1 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ) 33時間40分35秒
2 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +1分28秒
3 カルロス・ベロナ(スペイン、エティックス・クイックステップ) +2分03秒

チーム総合
1 エティックス・クイックステップ 101時間01分10秒
2 アスタナ プロチーム +13秒
3 キャノンデール プロサイクリングチーム +44秒

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