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ジロ・デ・イタリア2016 第6ステージウェレンスが逃げ切りで頂上ゴールを制す 総合首位のデュムランがリード拡大

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 ジロ・デ・イタリア第6ステージが5月12日、ポンテからロッカラーゾ(アモレニャ)までの157kmで争われ、ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)が独走し、今大会最初の山頂ゴールを制した。マリアローザを着るトム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)は、攻撃的な走りでステージ4位に入り、総合首位を守った。NIPPO・ヴィーニファンティーニの山本元喜は、171位でゴールしている。

自転車を頭上に掲げて勝利を喜ぶティム・ウェレンス Photo: Yuzuru SUNADA自転車を頭上に掲げて勝利を喜ぶティム・ウェレンス Photo: Yuzuru SUNADA

勝利を狙い逃げに合流

 2つの2級山岳が登場する山岳ステージ。頂上ゴールとなるロッカラーゾは約17kmにわたる長い上りで、最大勾配12%におよぶ厳しい区間もある。

 序盤に形成された逃げ集団は、アレッサンドロ・ビソルティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、エウゲルト・ズパ(アルバニア、ウィリエール・サウスイースト)、アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)の3人。第1山岳はビソルティが1位通過し、山岳ポイント争いの上位に浮上した。

第1山岳で逃げたアレクサンドル・コロブネフ(先頭)ら Photo: Yuzuru SUNADA第1山岳で逃げたアレクサンドル・コロブネフ(先頭)ら Photo: Yuzuru SUNADA
激しい雨の峠を下るトム・デュムラン Photo: Yuzuru SUNADA激しい雨の峠を下るトム・デュムラン Photo: Yuzuru SUNADA

 第1山岳を下りきると、コロブネフが脱落し2人になった逃げに対し、メーン集団は40秒台までタイム差を縮めたが、平坦区間でペースを落としたため再び差が広がっていった。3分ほどにまで差が開くと、ロット・ソウダルのウェレンスが、ピム・リヒトハルト(オランダ)、ローラン・ディディエ(ルクセンブルク、トレック・セガフレード)を引き連れてメーン集団から飛び出した。すぐに先頭2人に合流し、リードを大きく広げていった。

 5人の逃げ集団は、約7分という逃げ切りが狙えるリードをもって第2山岳のロッカラーゾに入った。まずはディディエがアタックするも不発に終わり、ウェレンスがカウンターアタック。これが決まり、ウェレンスの14km以上にわたる独走が始まった。

終盤に逃げたティム・ウェレンス(先頭)ら Photo: Yuzuru SUNADA終盤に逃げたティム・ウェレンス(先頭)ら Photo: Yuzuru SUNADA

バイクを掲げて喜んだグランツール初勝利

ステージ2位となり、総合でも2位に浮上したヤコブ・フルサング Photo: Yuzuru SUNADAステージ2位となり、総合でも2位に浮上したヤコブ・フルサング Photo: Yuzuru SUNADA

 メーン集団ではアスタナ プロチームがペースを上げ、ヤコブ・フルサング(デンマーク)を発射。さらにカンスタンティン・シウツォウ(ベラルーシ、ディメンションデータ)が合流し、登坂力のあるコンビで前を追った。ウェレンスとの差を少しずつ詰めていき、メーン集団も30秒ほどの間隔で続いた。

 アスタナはさらに積極的な策を見せ、総合エースのヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)が単独で飛び出した。このままフルサングに合流できれば有利な展開に持ち込めるが、ペースが上がりきらず集団に吸収されてしまう。そのタイミングで、マリアローザを着るデュムランが自らアタック。イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ)とドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル)が反応し、3人はその他の総合上位勢を突き放した。

 集団のペースが争いによって上がるなか、ウェレンスは最後までリードを守ったまま頂上に迫った。急勾配になる最後の1kmは、勝利をかみしめるようにゆっくり走りながらゴールラインへ。エースナンバーをつけて走る25歳のウェレンスだが、グランツールでは初勝利。ゴールするとすぐにバイクを降り、バイクを高く掲げて勝利を喜んだ。

 デュムランらが追いつき5人になった2位集団では、ボーナスポイントをかけた着順争いでフルサングが2位、ザカリンが3位に入った。デュムランはわずかに離されフルサングから3秒差でのゴールになったが、ニバリやアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)をはじめ総合争いのライバルたちへのリードをさらに広げた。

第6ステージ結果
1 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) 4時40分05秒
2 ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム) +1分19秒
3 イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ) +1分19秒
4 トム・デュムラン(カナダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +1分22秒
5 カンスタンティン・シウツォウ(ベラルーシ、ディメンションデータ) +1分24秒
6 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +1分24秒
7 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +1分29秒
8 リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +1分33秒
9 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ) +1分33秒
10 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +1分36秒
172 山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +17分30秒

個人総合(マリアローザ)
1 トム・デュムラン(カナダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 24時22分15秒
2 ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム) +26秒
3 イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ) +28秒
4 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ) +35秒
5 スティーフェン・クルイシュウィック(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) +38秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +41秒
7 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +41秒
8 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +44秒
9 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +47秒
10 カンスタンティン・シウツォウ(ベラルーシ、ディメンションデータ) +49秒
183 山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +45分17秒

ポイント賞(マリアロッサ)
1 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) 106pts
2 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) 88pts
3 マールテン・チャリンギ(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) 80pts

山岳賞(マリアアッズーラ)
1 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 18pts
2 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) 17pts
3 アレッサンドロ・ビソルティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 16pts

新人賞(マリアビアンカ)
1 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ) 24時間22分50秒
2 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +1分16秒
3 カルロス・ベロナ(スペイン、エティックス・クイックステップ) +1分43秒

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 73時間08分53秒
2 エティックス・クイックステップ +1分14秒
3 チーム スカイ +1分23秒

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