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ジロ・デ・イタリア2016 第5ステージグライペルが上りスプリントで圧勝 マリアローザはデュムランが守る

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 ジロ・デ・イタリア第5ステージが5月11日、イタリアのプラーイア・ア・マーレからベネヴェントまでの233kmで行われ、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)がゴール前の上りスプリントで圧倒的な力を見せつけ、ジロ・デ・イタリアのステージ4勝目を上げた。総合首位ジャージのマリアローザはトム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)が守った。日本の山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は区間154位で完走した。

第5ステージで区間優勝しガッツポーズするアンドレ・グライペル Photo: Yuzuru SUNADA第5ステージで区間優勝しガッツポーズするアンドレ・グライペル Photo: Yuzuru SUNADA

オスら4人の逃げ集団

 この日は今大会2番目に長い233km。海沿いの町・プラーイア・ア・マーレから内陸部に入り、ほぼ平坦ながら細かいアップダウンが続くコース。ゴール前6kmから直角コーナーの多いテクニカルな周回コースで、ゴール直前が上り坂の石畳となる。

 レースは35km地点の3級山岳を通過直後の40km地点で、ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム)、アメツ・チュルカ(スペイン、オリカ・グリーンエッジ)、パヴェル・ブルット(ロシア、ティンコフ)、アレクサンドル・フリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)の逃げ集団が形成される。オスは下り坂のカーブで転倒しそのままコース脇のフェンスに激突。左太ももがむき出しになる擦過傷を負ったが、逃げ集団に再び復帰する意地を見せた。

アメツ・チュルカ(中央)を先頭にエスケープした4名の選手たち Photo: Yuzuru SUNADAアメツ・チュルカ(中央)を先頭にエスケープした4名の選手たち Photo: Yuzuru SUNADA

 メーン集団はマリアローザを着たトム・デュムラン(オランダ)を守るようにチーム ジャイアント・アルペシンが引っ張った。そこにアンドレ・グライペル(ドイツ)を擁するロット・ソウダルも先頭グループの主導権争いに加わった。様子見が続き、逃げ集団との差は残り60kmで約4分だった。

 残り50kmから下り基調となり、集団は一気にペースアップ。長く一列になり、各チームごとの隊列がしのぎを削り、逃げ集団との差も3分を切った。残り6.5kmで逃げ集団が吸収され、レースの行方はベネヴェントの市街地の周回コースに持ち込まれた。

石畳をパワーで圧倒

チームカーに近づき監督と話すデュムラン Photo: Yuzuru SUNADAチームカーに近づき監督と話すデュムラン Photo: Yuzuru SUNADA

 ゴール前約6kmからロット・ソウダル、ロットNL・ユンボ、エフデジ、チーム カチューシャを中心に激しい集団の主導権争いが繰り広げられ、ユルヘン・ルーランツ(ロット・ソウダル)とグライペルが、積極的に前を引っ張った。残り1.5kmからサーシャ・モドロ(イタリア)らランプレ・メリダ勢3人も加わり最後の勝負に備えた。

 残り1.1kmの直角コーナーでレイン・タラマエ(エストニア、チーム カチューシャ)がスリップして転倒。モドロ、アルノー・デマール(フランス、エフデジ)、ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニ・CSF)らが一列になり残り900mから上り坂のスプリントが開始。5番手で力を温存していたグライペルが空いたスペースを突いて前に出る。残り300mからパワーあふれるスプリントで抜け出すと、2番手に約10mの差をつけてゴールラインに飛び込んだ。

ルーランツに感謝

 2008年、2010年、2015年に続き4度目のジロ・デ・イタリア区間優勝を飾ったグライペルは「逃げ集団をしっかり追ってくれたチームメートに感謝したい。私の足の状態も良かった。最後にずっと集団のいい位置で引っ張ってくれたユルヘン・ルーランツは本当にいい仕事をしてくれた」と勝因を話した。

山岳リーダーを守ったダミアーノ・クネゴ Photo: Yuzuru SUNADA山岳リーダーを守ったダミアーノ・クネゴ Photo: Yuzuru SUNADA
チームメートと一列になって走る山本元喜 Photo: Yuzuru SUNADAチームメートと一列になって走る山本元喜 Photo: Yuzuru SUNADA

第5ステージ結果
1 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) 5時40分35秒
2 アルノー・デマール(フランス、エフデジ)
3 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニCSF)
4 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルグ、エティックス・クイックステップ)
5 モレノ・ホフラント(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ)
6 マヌエル・ベレッティ(イタリア、サウスイースト・ベネズエラ)
7 リック・ツァベル(ドイツ、BMCレーシング、)
8 ゲオルク・プライドラー(オーストリア、チーム ジャイアント・アルペシン)
9 カレブ・イーウェン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
10 アレクセイ・ツァテヴィッチ(ロシア、チーム カチューシャ)
194 山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +16分12秒

個人総合(マリアローザ)1 トム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 19時40分48秒
2 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ) +16秒
3 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +20秒
4 ゲオルク・プライドラー(オーストリア、チーム ジャイアント・アルペシン)
5 スティーフェン・クルイシュウィック(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) +24秒
6 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +26秒
7 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +27秒
8 イルヌール・ザカリン(ロシア、チーム カチューシャ) +35秒
9 ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム)
10 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +37秒
184 山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +29分09秒

ポイント賞(マリアロッサ)
1 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) 106pts
2 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) 86pts
3 マールテン・チャリンギ(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) 80pts

山岳賞(マリアアッズーラ)
1 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 14pts
2 ニコーラ・ボエム(イタリア、バルディアーニ・CSF) 7pts
3 フレン・アメスケタ(スペイン、ウィリエール・サウスイースト) 6pts

新人賞(マリアビアンカ)
1 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ) 19時間41分04秒。
2 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +41秒
3 セバスティアン・エナオ(コロンビア、チーム スカイ) +1分18秒

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 59時間03分53秒
2 エティックス・クイックステップ +9秒
3 チーム カチューシャ +28秒

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