title banner

ジロ・デ・イタリア2016ジロ観戦には街をつなぐ自転車専用道を賢く活用 オランダの明るいサイクリング文化

  • 一覧

 ジロ・デ・イタリアの第2ステージはオランダ・アーンヘムからネイメーヘンまで、第3ステージはその逆のネイメーヘンからアーンヘムまでそれぞれ190kmの異なるルートで行われた。アーンヘムとネイメーヘンは直線距離にして20kmほど離れた都市で、ヘルダーラント州に属する。ここはいま、オランダでの自転車文化が“最も熱いエリア”なのだという。

車道と同じように自転車専用道が縦横無尽に敷かれているオランダ。夏のような日差しの中を楽しそうにサイクリングする子供たち(アーンヘム近郊) Photo: Aki KARASAWA車道と同じように自転車専用道が縦横無尽に敷かれているオランダ。夏のような日差しの中を楽しそうにサイクリングする子供たち(アーンヘム近郊) Photo: Aki KARASAWA

全長15.8kmの都市間自転車専用道がオープン

第3ステージのネイメーヘンでは、スタートラインへ向かう選手へ観客が拍手を送った Photo: Aki KARASAWA第3ステージのネイメーヘンでは、スタートラインへ向かう選手へ観客が拍手を送った Photo: Aki KARASAWA

 アーンヘムとネイメーヘンの両都市では、2017年に欧州サイクリスト協会(ECF)が主催する年次のサミット「ヴェロシティー」を迎えることが決まっていて、ここ6年間で自転車関連の設備・インフラ整備が急速に進められてきた。またヘルダーラント州は、オランダ国内で「ベスト・サイクリング州」に選ばれたこともある。

 インフラ整備の一例が、アーンヘムとネイメーヘンをつなぐ自転車専用道「RijnWaalpad」。全長は15.8km。同自転車道は両都市の間に流れるネーデルライン川(Rijn)とワール川(Waal)から命名され、2015年7月、それまであったルートが最短距離でアクセスできるルートとしてリニューアル開通した。

アーンヘムとネイメーヘンをつなぐ自転車専用道の高速道路の横を遡行する部分。チェーンを模した街灯のデザインにも注目 Photo: Aki KARASAWAアーンヘムとネイメーヘンをつなぐ自転車専用道の高速道路の横を遡行する部分。チェーンを模した街灯のデザインにも注目 Photo: Aki KARASAWA
交差点を信号待ちいらずで通過できるしくみ。子供も安心して走行できる Photo: Aki KARASAWA交差点を信号待ちいらずで通過できるしくみ。子供も安心して走行できる Photo: Aki KARASAWA

 最大の特徴は信号がなく自転車に適した道だということ。高速道の下をくぐるパスが新設され、ゆるく設計された傾斜やカーブ、急な雨に備えた待避所、専用の街灯などが設けられた。

第3ステージのスタートをネイメーヘンで見送り、自転車専用道でアーンヘムへ向かう家族。ヤニックくん(左)は初めて往復30km以上のサイクリングに挑戦 Photo: Aki KARASAWA第3ステージのスタートをネイメーヘンで見送り、自転車専用道でアーンヘムへ向かう家族。ヤニックくん(左)は初めて往復30km以上のサイクリングに挑戦 Photo: Aki KARASAWA

 ジロ・デ・イタリアの第3ステージのスタートが切られた後は、自転車道はゴールとなるアーンヘムへ向かう様々なタイプのサイクリストで賑わった。ゆっくりとサイクリングを楽しんでいた家族は、ネイメーヘン在住。この日、6歳のヤニックくんが初めて自分の自転車で都市間往復ライドに挑戦しているのだという。ヤニックくんは、「疲れてないよ。(日焼けで)ちょっと首が痛い」とはにかんだ。

第3ステージでコースに設定されたアーンヘム近郊の道。ふだんは静けさの中をマイペースでサイクリングを楽しめる Photo: Aki KARASAWA第3ステージでコースに設定されたアーンヘム近郊の道。ふだんは静けさの中をマイペースでサイクリングを楽しめる Photo: Aki KARASAWA
第3ステージでフィニッシュエリアとなったアーンヘムの街なか。自転車道にて自転車専用の信号待ちをする列 Photo: Aki KARASAWA第3ステージでフィニッシュエリアとなったアーンヘムの街なか。自転車道にて自転車専用の信号待ちをする列 Photo: Aki KARASAWA
第3ステージのスタート地ネイメーヘンでは、ワール川沿いにチームバスが待機した Photo: Aki KARASAWA第3ステージのスタート地ネイメーヘンでは、ワール川沿いにチームバスが待機した Photo: Aki KARASAWA

ピンクに染まる街 自転車柄が人気

 ジロ・デ・イタリアの歓迎っぷりは、街の各所で見られた。アーンヘムでは、噴水がピンク色に染まり、全体をピンクにペイントした自転車が街角に密かに並んだ。

アーンヘムの街なかの噴水はピンクに染まった Photo: Aki KARASAWAアーンヘムの街なかの噴水はピンクに染まった Photo: Aki KARASAWA
ピンクにペイントされた自転車(オランダ・アーンヘム) Photo: Aki KARASAWAピンクにペイントされた自転車(オランダ・アーンヘム) Photo: Aki KARASAWA
ツール・ド・フランスのTシャツを着てジロ・デ・イタリアを歓迎する子供(オランダ・アーンヘム) Photo: Aki KARASAWAツール・ド・フランスのTシャツを着てジロ・デ・イタリアを歓迎する子供(オランダ・アーンヘム) Photo: Aki KARASAWA

 また街なかにミュージアムが設置され、ジロ・デ・イタリアの簡単な歴史紹介や、各バイクブランドの新車、バイクパーツの展示が入場無料で開催されいた。展示の中には、1964年東京五輪の際の賞状も掲げられていた。

アーンヘムの街なかに設置されてたミュージアム。入場無料でジロ・デ・イタリア気分を満喫できた Photo: Aki KARASAWAアーンヘムの街なかに設置されてたミュージアム。入場無料でジロ・デ・イタリア気分を満喫できた Photo: Aki KARASAWA
ミュージアムの柱には1964年東京五輪の賞状も展示されていた Photo: Aki KARASAWAミュージアムの柱には1964年東京五輪の賞状も展示されていた Photo: Aki KARASAWA
ジロ・デ・イタリアを街に迎えるにあたり自転車柄のTシャツ人気が高まったという Photo: Aki KARASAWAジロ・デ・イタリアを街に迎えるにあたり自転車柄のTシャツ人気が高まったという Photo: Aki KARASAWA

 その他に、アーンヘムの街で服飾系のショップが集まるエリアでは、自転車に関係する柄のTシャツが人気に。中には、今大会に参戦しているマールテン・チャリンギ(オランダ、チーム ロット NL・ユンボ)とコラボレーションしたデザインのTシャツも販売されていた。ショップの店員は、「誰もがこぞって自転車柄の何かを着たがっていておもしろい状況になっているよ」と教えてくれた。

自転車柄がTシャツショップに並ぶと飛ぶように売れたという Photo: Aki KARASAWA自転車柄がTシャツショップに並ぶと飛ぶように売れたという Photo: Aki KARASAWA
マールテン・チャリンギ(オランダ、チーム ロット NL・ユンボ)とコラボレーションしたデザインのTシャツもラインナップ Photo: Aki KARASAWAマールテン・チャリンギ(オランダ、チーム ロット NL・ユンボ)とコラボレーションしたデザインのTシャツもラインナップ Photo: Aki KARASAWA

◇         ◇

 イタリア国内とは一味違ったオランダでのジロ・デ・イタリアは終わり。この後、南イタリアのカタンザーロにて第4ステージが開催される。

フォトギャラリー


関連記事

この記事のタグ

ジロ・デ・イタリア2016 ジロ2016・コラム 自転車レーン

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載