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ジロ・デ・イタリア2016 第2ステージキッテルが得意の集団スプリントで勝利 マリアローザはデュムランがキープ

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ジロ・デ・イタリア第2ステージは5月7日、アーネムからナイメーヘンまでの190kmで争われ、ハイスピードな集団スプリントを制したマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)が優勝した。総合首位のマリアローザはトム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)が変わらずキープ。日本人で出場を果たしている山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は174位だった。

他を寄せ付けない加速で優勝したマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA他を寄せ付けない加速で優勝したマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA

スタートアタックを決めた3人

山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)はトップと同タイムの174位で完走した Photo: Yuzuru SUNADA山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)はトップと同タイムの174位で完走した Photo: Yuzuru SUNADA

 コースはほぼ上りがない平坦な道のり。道幅が狭く、オランダ特有の横風が選手に吹き付ける。また、大会初の山岳ポイントが155km地点に設定されている。ここをトップで通過すると山岳賞ジャージを着用できるため、4級山岳という短い上りでの争いに注目が集まった。

 レースはスタートの旗が振られると同時に飛び出したジャコモ・ベルラート(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、マールテン・チャリンギ(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ)、オマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ)が逃げグループを形成。メーン集団とは最大約8分30秒までの差を築いた。

マリアローザを着用し、スタートを待つトム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) Photo: Yuzuru SUNADAマリアローザを着用し、スタートを待つトム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) Photo: Yuzuru SUNADA

 メーン集団はマリアローザ擁するジャイアント・アルペシンや、ゴールスプリントを狙うエティックス・クイックステップが牽引。フラットな地形とあり穏やかに進むが、狭い道路やコーナーで集団が縦に伸びるコースを通過する際はやや神経質になる場面も見られた。

 山岳賞ポイントが設定された155km地点手前では変わらず逃げの3選手がレースをリードした。1kmの短い上りに突入すると、3人は横一線でスプリント体制へ。フライレは下ハンドルを持ってラスト150mから加速すると、他の選手は追従できず、1位通過して山岳賞ジャージの着用を決めた。

圧倒的なスプリント力で勝利

 残す距離が20kmを下回ると、逃げいてたフライレとチャリンギがメーン集団へと吸収。敢闘賞狙いで飛び出したベルラートがラスト10kmまで単独で粘るも、ジャイアント・アルペシンなどがコントロールする集団に飲まれた。

スプリンターのアルノー・デマール(フランス)を擁するエフデジトレイン  Photo: Yuzuru SUNADAスプリンターのアルノー・デマール(フランス)を擁するエフデジトレイン  Photo: Yuzuru SUNADA

 ベルラートを吸収した直後からメーン集団のスピードがアップ。ラスト2kmからはエティックス・クイックステップや、エフデジなど、スプリンターを抱えるチームのラインが集団先頭で位置取り争いを展開した。

得意のスプリントで勝利したマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA得意のスプリントで勝利したマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) Photo: Yuzuru SUNADA

 アルノー・デマール(フランス、エフデジ)が盤石の体制でスプリントを開始するも、同時に仕掛けたキッテルが他を寄せ付けない加速で優勝。同時にボーナスタイムを獲得し、個人総合成績はトップと1秒差の3位まで順位を上げた。2位はデマール、3位はサーシャ・モドロ(イタリア、ランプレ・メリダ)だった。

大会初のスプリントゴールで勝利を手にしたマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)。スタートラインに着く背中には1本のバナナが備えられていた Photo: Aki KARASAWA大会初のスプリントゴールで勝利を手にしたマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)。スタートラインに着く背中には1本のバナナが備えられていた Photo: Aki KARASAWA

 キッテルは「ジロ初のスプリントゴールで勝てて本当に嬉しい。きのうのタイムトライアルで自分のコンディションがいいことがわかった。きょうは、チームメンバーがうまく自分を先頭へ連れていってくれて、そこから前へさらに自力で上がっていった。トリッキーなラストをこなせてとても満足。ピンクのジャージまであと1秒。着実に狙っていくよ」とコメントしている。

マリアローザをキープしたトム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) Photo: Yuzuru SUNADAマリアローザをキープしたトム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) Photo: Yuzuru SUNADA
大会最初の山岳ポイントを獲得し、山岳賞ジャージをてにしたオマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ) Photo: Yuzuru SUNADA大会最初の山岳ポイントを獲得し、山岳賞ジャージをてにしたオマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ) Photo: Yuzuru SUNADA

 マリアローザをキープしたデュムランは「もう一日ピンクジャージを着れるので嬉しい。次のステージもなるべくチームでレースをコントロールしたい」と述べた。

第2ステージ結果
1 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) 4時間38分31秒
2 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) +0秒
3 サーシャ・モドロ(イタリア、ランプレ・メリダ) +0秒
4 モレノ・ホフラント(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) +0秒
5 ニコーラ・ルッフォーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF) +0秒
6 アレクサンドル、ポルセフ(ロシア、チーム カチューシャ) +0秒
7 カレブ・イーウェン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
8 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、ディメンションデータ) +0秒
9 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム) +0秒
10 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード) +0秒
174 山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +0秒

個人総合(マリアローザ)
1 トム・デュムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 4時間49分34秒
2 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、チーム ロットNL・ユンボ) +0秒
3 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) +1秒
4 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム) +6秒
5 トビアス・ルドヴィグソン(スウェーデン、チーム ジャイアント・アルペシン) +8秒
6 モレーノ・モゼール(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +12秒
7 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ) +13秒
8 マティアス・ブランドレ(オーストリア、イアム サイクリング) +14秒
9 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシングチーム) +16秒
10 ロジャー・クルーゲ(ドイツ、BMCレーシングチーム) +16秒
169 山本元喜(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1分30秒

ポイント賞(マリアロッサ)
1 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ) 56pts
2 マールテン・チャリンギ(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) 40pts
3 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) 35pts

新人賞(マリアビアンカ)
1 トビアス・ルドヴィグソン(スウェーデン、チーム ジャイアント・アルペシン) 4時間49分42秒
2 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ) +5秒
3 ダミアン・ホーソン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +11秒

チーム総合
1 チーム ジャイアント・アルペシン 14時間29分6秒
2 チーム ロットNL・ユンボ +15秒
3 エティックス・クイックステップ +20秒

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