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ジロ2016 チームNIPPOの挑戦<第1ステージ>「成績を出すのに肝心なのはバスの大きさではない」今年NIPPO入りの福島晋一監督

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 ジロ・デ・イタリア2016に参戦中の「NIPPO・ヴィーニファンティーニ」(イタリア)に今年から加わったのが福島晋一監督。4年前には山本元喜のチームメートでしたが、監督の立場からどう選手に接し、大会に挑むのでしょう。第1ステージを終えた監督からのレポートをお届けします。

「スタートまであと何分?」時間を気にするチームのキャプテン、クネゴに応じる福島晋一監督 ©NIPPO Vini Fantini「スタートまであと何分?」時間を気にするチームのキャプテン、クネゴに応じる福島晋一監督 ©NIPPO Vini Fantini

全体を見ながら学ぶこと

 ジロ・デ・イタリアが開幕した。この場に自分がいることを年初は想像していなかったが、こうやってこの場にいられることに感謝するとともに、このチャンスを生かしたいと思う。

チームパーキングとスタートを何往復もする福島晋一監督 ©NIPPO Vini Fantiniチームパーキングとスタートを何往復もする福島晋一監督 ©NIPPO Vini Fantini

 ジロ・デ・イタリアと言っても、規模が大きくて、華やかで、多くのお金がかかっている点を除けば、どのレースも一緒である。大きなチームは役割分担がしっかりしていて、大きな仕事量を分業してこなすシステムができあがっているが、自分の役割は全体を見ながら学ぶこと。第3監督であるが第1監督と同じ心構えで挑むことが必要であると考える。

チーム監督とゼネラルマネジャー。左から福島晋一監督、ゼネラルマネジャーのフランチェスコ・ペロージ、マリオ・マンゾーニ監督、第1監督となるステファノ・ジュリアーニ監督 ©NIPPO Vini Fantiniチーム監督とゼネラルマネジャー。左から福島晋一監督、ゼネラルマネジャーのフランチェスコ・ペロージ、マリオ・マンゾーニ監督、第1監督となるステファノ・ジュリアーニ監督 ©NIPPO Vini Fantini
スタート直前のバイクチェックに立ち会い、選手のそばに付いてサポート ©NIPPO Vini Fantiniスタート直前のバイクチェックに立ち会い、選手のそばに付いてサポート ©NIPPO Vini Fantini

第1監督と同じ心構えで

 もちろん、第1監督にかかる負荷を肩代わりすることはできないが、そういった心構えで多くの情報に目を通し、把握することが今の自分の仕事でもある。なにしろ選手時代はスタートラインで隣の選手に今日は何kmだ?と聞いていた自分である。今まで周囲に恵まれてここまでやってきたが、これからはそういう訳にはいかない。

チームパーキングからスタート地点に移動する山本元喜に付き添う ©NIPPO Vini Fantinチームパーキングからスタート地点に移動する山本元喜に付き添う ©NIPPO Vini Fantin

 選手から学ぶ姿勢で過ごしながら、将来的に自分の持ち味をいかしていけばよい。そう考えている。

 第1ステージは正直言ってチームの成績は良くなかった。1台のキャンパーに9人寿司詰状態。ほかのチームはバスで来ているが我々のバスは南イタリアで合流だ。しかし、この成績だと選手も文句を言うことはできない。

スタート台へ向かう山本元喜の背中を支える ©NIPPO Vini Fantiniスタート台へ向かう山本元喜の背中を支える ©NIPPO Vini Fantini

肝心なのは「ハングリーさ」と信じている

 去年はキャンパーもなかった。もちろん、他のワールドツアーチームを見れば自分たちは質素だ。しかし、成績を出すのに肝心なことはバスの大きさではない。ハングリーさだと自分は信じている。自分はUCIコンチネンタルチームを渡り歩いて来たから、この体制の恵まれていることもわかるし隣の芝は青いことも知っている。選手にはそれ相応の選手になってから、待遇を求めなくてはいけない。

 今日の元喜は無難に終えた。

 明日からはロードレース。風との戦いになるだろう。

第1ステージを走り終えた山本元喜(右)とレースを振り返る ©NIPPO Vini Fantini第1ステージを走り終えた山本元喜(右)とレースを振り返る ©NIPPO Vini Fantini
忙しいメカニックスタッフの代わりに走り終えた選手からバイクを受け取る ©NIPPO Vini Fantini忙しいメカニックスタッフの代わりに走り終えた選手からバイクを受け取る ©NIPPO Vini Fantini
トラブルなくスタートできるよう選手たちのサポートに徹した福島監督、スタートエリアの片隅でつかの間の休憩 ©NIPPO Vini Fantiniトラブルなくスタートできるよう選手たちのサポートに徹した福島監督、スタートエリアの片隅でつかの間の休憩 ©NIPPO Vini Fantini
福島晋一福島晋一(ふくしま・しんいち)

1971年9月13日生まれ、大阪府出身。大学時代に競技を始め、フランスなどヨーロッパでキャリアを積みながら、2003年ブリヂストンアンカーでプロデビュー。ツール・ド・ランカウイ区間優勝やTT全日本選手権優勝などプロ通算成績25勝。選手時代の後半は、とくにアジアでの活躍が目立ち韓国やマレーシアのチーム立ち上げにキャプテンとして大きく貢献。世界中に幅広い人脈をもち、日本だけでなくアジアの若い選手から“お兄ちゃん”と慕われる。42歳で現役を引退し、JOC(日本オリンピック委員会)のスポーツ指導者海外研修として2年間フランスのコンチネンタルチームで監督修行を積み、2016年プロコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニと監督として契約した。ブログ「福島晋一の日輪り(ひまわり)日記

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