工具はともだち<92>コンパクトで高い作業性 サイクリストに6.3sq.ラチェットという選択肢

by 重田和麻 / Kazuma SHIGETA
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 このところ金属の話にどっぷりでしたので、そろそろ工具に戻りましょう。今回は最近お勧めの6.3sq.(スクエア)のラチェットです。「6.3sq.」と言われてもピンとこない方もいるかもしれませんが、ラチェットやスピンナハンドルなどソケットを回す工具(駆動工具)では、ラチェットとソケットは「ドライブ角」という四角い部分を差し込んで使用します。この四角い部分の一辺の長さが6.3mmなのです。

ネプロス6.3sq.ラチェットのラインアップ ©KTCネプロス6.3sq.ラチェットのラインアップ ©KTC

インチを基準にした5種類

ネプロス6.3sq.ラチェット ©KTCネプロス6.3sq.ラチェット ©KTC

 この「ドライブ角」には「6.3sq.」「9.5sq.」「12.7sq.」「19.0sq.」そして「25.4sq.」と一般的には5種類のサイズがあります。この中途半端に思える数字は、元々インチサイズを基準にしており、ラチェットがアメリカで開発された事に由来します。

 1インチは25.4mm。上記のサイズはそれぞれ3/4、1/2、3/8、1/4のインチサイズを、ミリに換算した数値なんです。また、建築関係などでは、3/8のことを「三分(さんぶ)」、1/2を4/8なので「四分(よんぶ)」なんて呼び方をします。自転車の整備でよく使われるサイズは、3/8インチ、つまり9.5sq.です。9.5sq.ですと自転車の整備全般を概ねカバーできますし、比較的コンパクトなので、使い易いサイズだと思います。

ギア数が増え作業性向上

ネプロス6.3sq.ラチェットの内部 ©KTCネプロス6.3sq.ラチェットの内部 ©KTC

 しかし、あえて「6.3sq.」をお勧めするのは、そのコンパクトさ、そして、昨年KTCのブランド「ネプロス」の6.3sq.ラチェットが90ギアとしてモデルチェンジしたからです。従来のタイプはギア数が36で、空転させた時の角度は10°でした。それでも十分細かいのですが、90ギアになるとその角度は4°と半分以下になります。

 ただでさえコンパクトな6.3sq.ラチェットのギア数が90となった事で、作業性は格段に向上しています。そして、ショートタイプやフレックスなど「6.3sq.シリーズ」も概ねモデルチェンジし、ラインナップも充実しました。

ネプロス6.3sq.ビットソケット ©KTCネプロス6.3sq.ビットソケット ©KTC

 元々自転車の日常整備はあまり大きなトルクを必要としない場合が多いので、ちょっと持ち歩くにはすごくコンパクトで非常に便利。少しでも持つものを軽く、小さくしたい自転車ユーザーにはうってつけのサイズです。

 あとは、6.3sq.のビットソケットを揃えるだけ。是非これからのツーリングのお供として選択肢のひとつに加えてみてはいかがですか?

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重田和麻(しげた・かずま)

KTC(京都機械工具)入社後、同社の最高級ツール「nepros」(ネプロス)の立ち上げに携わった後、販売から企画、商品開発とさまざまな立場で同商品と歩みを共にしてきた。スポーツ自転車は初心者だが、工具についてはプロフェッショナル。これまでの経験を生かして、色々な角度からサイクリストに役立つ工具の情報を提供する。

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