宮澤崇史さん感嘆「ここまで作り込んだのか」「新しいスポーツサイクルが始まる」 トレックが「ドマーネSLR」国内発表会開催

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 トレック・ジャパンは、4月にフルモデルチェンジした石畳などの悪路に強いロードバイク「Domane(ドマーネ)SLR」の国内発表会を4月18日、東京都内で開催。田村芳隆社長が新型ドマーネの振動吸収性の高さや乗りやすさについて「新しいジャンルのスポーツサイクルが始まる」とアピールした。また元プロロードレーサーの宮澤崇史さんが登壇し、「ここまで作り込んだのかと思うぐらい快適性と完成度が高かった。ぜひこの感覚を味わってほしい」と、ドマーネの試乗会への参加を呼び掛けた。

ドマーネSLRレースショップリミテッド =4月18日、セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ渋谷店 Photo: Naoi HIRASAWAドマーネSLRレースショップリミテッド =4月18日、セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ渋谷店 Photo: Naoi HIRASAWA

田村社長「余裕が生まれるバイク」

トレック・ジャパンの田村芳隆代表 Photo: Naoi HIRASAWAトレック・ジャパンの田村芳隆代表 Photo: Naoi HIRASAWA

 発表会は、UCI(国際自転車競技連合)ワールドツアーを走るレーシングチーム「トレック・セガフレード」のスポンサーの縁で、東京・渋谷のカフェ「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ渋谷店」で開かれた。

 トレック・ジャパンの田村社長は、新しいドマーネに乗ってしまなみ海道で150kmほど走った第一印象について「サイクリング自体を心から楽しめる余裕が生まれるバイクだと感じた」と語った。

新型ドマーネの国内発表会の様子 Photo: Naoi HIRASAWA新型ドマーネの国内発表会の様子 Photo: Naoi HIRASAWA

 また、ドマーネSLRの特性について「レース、ヒルクライム、ロングライドはもちろん、グラベル、シクロクロスなどもできるバイクではないかと強く実感している」と述べ、1台のバイクがもつ可能性が広がったことを強調。「新しい楽しみ方がレベルを問わず広がっていく。こんなバイクをこれからもどんどん発表していきたい」と意欲を示した。

世界を驚かせた初代モデルをさらに革新

 新型ドマーネは、世界のトップレーサーの一人、ファビアン・カンチェッラーラ(トレック・セガフレード)らが開発に関わり、約3年の歳月をかけて完成。しなるシートチューブで世界を驚かせた初代モデルから、さらなる技術革新を得た。

シートチューブのしなりをスライダーで調整できる「アジャスタブルリア アイソスピード」 Photo: Naoi HIRASAWAシートチューブのしなりをスライダーで調整できる「アジャスタブルリア アイソスピード」 Photo: Naoi HIRASAWA
アジャスタブルリア アイソスピードの仕組み Photo: Naoi HIRASAWAアジャスタブルリア アイソスピードの仕組み Photo: Naoi HIRASAWA

 フレームからシートチューブが独立して動く「IsoSpeed」(アイソスピード)機構には、調節可能なスライダーが新たに付加され、路面に合わせて自分好みの振動吸収特性を実現できるようになった。また、改善が困難だったフロント部の振動吸収率も、新機構の「フロント アイソスピード」と衝撃を吸収する「IsoCore(アイソコア)ハンドルバー」により劇的に改善した。

アジャスタブルリア アイソスピードのスライダーの位置による振動吸収率の変化。一番下に設定した場合、初代ドマーネに比べ14%も高まる Photo: Naoi HIRASAWAアジャスタブルリア アイソスピードのスライダーの位置による振動吸収率の変化。一番下に設定した場合、初代ドマーネに比べ14%も高まる Photo: Naoi HIRASAWA
ステアチューブがヘッドチューブから独立して回転する「フロント アイソスピード」 Photo: Naoi HIRASAWAステアチューブがヘッドチューブから独立して回転する「フロント アイソスピード」 Photo: Naoi HIRASAWA

宮澤さん「下りが苦手な人に最適」

 ひと足早く試乗を済ませ、トークセッションに登場した宮沢さんは、興味深いインプレッションを語った。

ゲスト出演した宮澤崇史さん Photo: Naoi HIRASAWAゲスト出演した宮澤崇史さん Photo: Naoi HIRASAWA

 試乗前の印象は、「ホイールベースが長いと聞いたとき、直進安定性は良いが、実はコーナリングがそんなに得意じゃないのではと思っていた」という。しかし、ヘアピンカーブにさしかかっても思った通りのラインを走行できたことに、「良い意味で裏切られた」とコメント。

 「下りでサドルに荷重がのっていても、リアのアイソスピードが振動を吸収してくれることでフレーム自体が“ねばり”を出してくれる。乗り手がもっているテクニックに“プラスα”をした補助的な役割としてフレームの性能が非常に生きてくるのを感じた」と評した。

宮澤さんが試乗したモデル「ドマーネSLR6」宮澤さんが試乗したモデル「ドマーネSLR6」

 下りに関しては「少しスピードが上がった状態で自転車の能力を感じながら、自身の下りの能力も引き出されていくような相乗効果を感じた」とも語り、「下り坂での判断が遅いと感じていたり、ラインどりが苦手な人に適していると思う」との見解を示した。

 ステアチューブがヘッドチューブから独立して回転し、バイク前面の縦方向の振動吸収性を向上させるフロントのアイソスピード機構については、「思ったより(バイクが)進まないのではと思ったが、前に対してだけ制御が効くようになっており、自分が振動を吸収してほしいところにだけ働いているのを感じた」と印象を語った。

カンチェッラーラの存在を感じるバイク

 新型ドマーネはキャリパーブレーキ仕様で28C、ディスクブレーキ仕様は32cのタイヤが標準装備されている。

「久しぶりに楽しいと思える自転車に出会えた」と話す宮澤さん Photo: Naoi HIRASAWA「久しぶりに楽しいと思える自転車に出会えた」と話す宮澤さん Photo: Naoi HIRASAWA

 宮澤さんは「太いタイヤをつけると、いつもタイヤに走らされている感覚があったが、それが今回は全く感じなかった」と驚いたという。さらに「トレックはここまで作り込んだのかと思うぐらい自転車の完成度が高かった。僕の話を聞くより、ぜひ自身で試乗してその感覚を味わってみてほしい」と呼びかけた。

新型ドマーネでストラーデ・ビアンケを制したファビアン・カンチェッラーラ ©Trek Bicycle Corporation新型ドマーネでストラーデ・ビアンケを制したファビアン・カンチェッラーラ ©Trek Bicycle Corporation

 最後に、新型ドマーネの完成度について「開発にかけた時間と、カンチェッラーラというトップレーサーの味付けがあって作れられたものだと感じた」と語った宮澤さん。「トップレーサーがしっかり関わって開発した自転車は、どんなレーサーでも対応できる。勾配が12、13%という上りも試してみたが、普通のロードバイクと同様に上れたし、何よりフレームが自転車を走らせるということに、カンチェッラーラがこのバイクの開発に関わっていることを強く感じた」とたたえた。

◇         ◇

新型ドマーネの発表会 Photo: Naoi HIRASAWA新型ドマーネの発表会 Photo: Naoi HIRASAWA

 ドマーネSLRの試乗会は、トレック単独で開くイベントと、合同試乗イベントへの出展を合わせて全国10カ所で開催される(大阪、東京の「プレミアムバイクインプレッション」は有料)。各試乗会の詳細はトレックFacebookページの「イベント」欄から確認できる。

→トレック「ドマーネSLR」インプレッション 

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