男子ケイリン、男女オムニアムなど4種目リオ五輪のトラック競技日本代表に中川誠一郎ら5人を選出 JCF発表

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 日本自転車競技連盟(JCF)は4月6日、東京都内で記者会見を開き、8月に開催されるリオデジャネイロオリンピックの自転車競技(トラック)の日本代表選手として、男子ケイリンの中川誠一郎(日本競輪選手会・熊本支部)、女子オムニアムの塚越さくら(シエルブルー鹿屋)ら、4種目に5選手を選出したと発表した。

リオデジャネイロオリンピックの自転車トラック競技代表に選出された選手たち(左から)中川誠一郎、渡邉一成、脇本雄太、窪木一茂、塚越さくら Photo: Kyoko GOTOリオデジャネイロオリンピックの自転車トラック競技代表に選出された選手たち(左から)中川誠一郎、渡邉一成、脇本雄太、窪木一茂、塚越さくら Photo: Kyoko GOTO

 五輪代表に選出されたのは中川と塚越のほかに、男子ケイリンの渡邉一成(日本競輪選手会・福島支部)と脇本雄太(日本競輪選手会・福井支部)、男子オムニアムの窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)。

 代表選手は、2014~16年に開催された9つの選考対象大会の結果に基づいて選出された。中川は2012年のロンドン五輪に次ぐ2度目の出場、渡邉は2008年の北京五輪からの3大会連続の出場、脇本、窪木、塚越は五輪初出場となる。

渡邉「リオで大輪の花を咲かせたい」

記者会見に臨むリオ五輪トラック競技代表候補選手たち Photo: Kyoko GOTO記者会見に臨むリオ五輪トラック競技代表候補選手たち Photo: Kyoko GOTO

 記者会見で中川は、「五輪出場は(2004年の)アテネ大会から挑戦し、アテネ、北京と選ばれず悔しい思いをした。ロンドンでやっと出られたので、まさか2大会続けて出られるとは思っていなかった。この4年間、自分自身よくもったなという思いが大きい」とコメント。「今回は、(五輪出場の)枠取りにこんなに苦戦するとは思っていなかった」と世界とのレベルの差を痛感しつつ、「前回はプレッシャーや緊張で全力を出せなかったが、次こそは全力を出したい」と意気込んだ。

 中川は熊本県出身の36歳。ロンドン五輪のスプリントで9位に入ったほか、2014年アジア大会ではスプリントで優勝。今年1月のアジア選手権ではスプリント5位と、国際大会の第一線で活躍してきた。

ロンドン五輪に次いで2大会連続出場となる中川誠一郎(日本競輪選手会・熊本支部) Photo: Kyoko GOTOロンドン五輪に次いで2大会連続出場となる中川誠一郎(日本競輪選手会・熊本支部) Photo: Kyoko GOTO
北京、ロンドンに次いで3大会連続出場となる渡邉一成(日本競輪選手会・福島支部) Photo: Kyoko GOTO北京、ロンドンに次いで3大会連続出場となる渡邉一成(日本競輪選手会・福島支部) Photo: Kyoko GOTO

 3度目の五輪出場となる渡邉は、自身が東日本大震災の被災地である福島県双葉町の出身であることに触れ、「ロンドン五輪前に東日本大震災が発生し、双葉町の声援を受けて出場したがメダルをとることができなかった。今回は全身全霊をこめて臨みたい。それが地元の人たちを勇気づけることにつながる」と心境を語った、さらに「いま、東京では桜が満開だが、リオではさらに大きな大輪の花を咲かせたい」と意欲を示した。

 渡邉は1983年生まれの32歳。北京五輪ではチームスプリント6位、ロンドン五輪ではチームスプリント8位、ケイリン11位の成績を残している。

窪木「入賞目指してトレーニング」

 五輪初出場を決めた脇本は、「出場できて光栄。初めてなので戸惑いもあるが、(今年3月の)世界選手権でも良い成績がとれたので、次こそはメダルを獲得したい」と強い意欲を示した。一方で「世界と比較して瞬発力が劣っているので、強化の必要性を感じている。開催までの4カ月間、自分の長所を削らずに短所を埋めていきたい」と自身の課題を見据え、本番までトレーニングに全力を尽くす考えを示した。

 脇本雄太は福井県出身の27歳。2014年にアジア大会でケイリン1位、2015年にはトラックワールドカップの第1戦と2戦でそれぞれケイリン6位を獲得。今年に入っても、1月のトラックワールドカップ第3戦(香港)と世界選手権でともにケイリン5位に入るなど、活躍が期待される若手だ。

初出場を決めた脇本雄太(日本競輪選手会・福井支部) Photo: Kyoko GOTO初出場を決めた脇本雄太(日本競輪選手会・福井支部) Photo: Kyoko GOTO
初出場を決めた窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Kyoko GOTO初出場を決めた窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Kyoko GOTO

 中距離種目のオムニアムに出場する窪木は、「4年前は選ばれず、渡邉選手たちの背中を見ながら“次は出る”と頑張ってきた。(2日前に)選考結果を告げられたとき、これまでの努力が報われたと思った。期待にこたえなければという気持ちでいっぱい」と胸の内を明かした。4月17日に開かれるロードレースのUCI(国際自転車競技連合)ワールドツアー「アムステルゴールドレース」に出場予定で、その後は「コーチと計画を立て、(五輪での)入賞をめざしてトレーニングに臨みたい」と闘志をのぞかせた。

 窪木は福島県出身の26歳。ロードレースの現全日本チャンピオンで、トラック競技では2010年の全日本選手権でポイントレース、個人追い抜き、団体追い抜きの3冠を獲得したほか、2015年もポイントレース、個人追い抜きで2冠を達成するなど、数々の全日本タイトルを獲得している。

 男子オムニアムをめぐっては、窪木と、同じNIPPOのサポートを受ける橋本英也との実力が拮抗していたが、日本ナショナルチームで中距離種目を統括する飯島誠ヘッドコーチによると、総合的な選考の結果、レースにおける窪木の安定性が評価されたという。

塚越「鹿屋に感謝している」

初出場を決めた塚越さくら(Ciel Bleu 鹿屋) Photo: Kyoko GOTO初出場を決めた塚越さくら(Ciel Bleu 鹿屋) Photo: Kyoko GOTO

 紅一点の塚越は、「不安も大きいが、8位に入賞できるように頑張りたい」と具体的な目標を掲げた。塚越は鹿屋体育大学(鹿児島県鹿屋市)へ入学した後に自転車競技を始めた選手で、「ここまで成長させてくれた鹿屋に感謝している」と地元の支援に感謝した。

 塚越は埼玉県出身の24歳。2014年の全日本選手権で3km個人パーシュート優勝、2015年の全日本選手権でもオムニアム2位を獲得。今年はアジア選手権でオムニアム3位、4kmチームパーシュート2位に入った。飯島ヘッドコーチから「タイムトライアル、フライングラップの2種目は世界で上位を狙えるレベル」と評価されるように、オムニアムの短距離種目での活躍に期待がかかる。

リオ五輪トラック競技代表候補選手とスポンサー関係者 Photo: Kyoko GOTOリオ五輪トラック競技代表候補選手とスポンサー関係者 Photo: Kyoko GOTO

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