彼は英雄か、それともただのペテン師かアームストロングをめぐる衝撃の実話を映画化 『疑惑のチャンピオン』7月2日公開

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 世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」で7年連続総合優勝に輝きながら、ドーピングスキャンダルで「永久追放」された元プロロードレーサー、ランス・アームストロングの栄光と転落の軌跡を描いた映画『疑惑のチャンピオン』が、7月2日に日本で公開される。

『疑惑のチャンピオン』より Photo: LARRY HORRICKS ©2015 STUDIOCANAL S.A. ALL RIGHTS RESERVED『疑惑のチャンピオン』より Photo: LARRY HORRICKS ©2015 STUDIOCANAL S.A. ALL RIGHTS RESERVED

栄光の裏にある影

前人未到のツール・ド・フランス7連覇を達成したランス・アームストロング(ツール・ド・フランス2005) Photo : Yuzuru SUNADA前人未到のツール・ド・フランス7連覇を達成したランス・アームストロング(ツール・ド・フランス2005) Photo : Yuzuru SUNADA

 選手として最盛期の20代にがんを発症し、脳までも冒され、生存率50%と宣告されていたランス・アームストロング。しかしその後、奇跡の復活を果たし、「ツール・ド・フランス」で1999年から2005年まで前人未到の7連覇を果たした。

 競技の外ではがん患者に献身的なサポートを惜しまないチャンピオンだったが、圧倒的な強さを見せるその背景には、手段を選ばない勝利への執着と、ドーピングのスキャンダルがつきまとった。

 本作は、社会問題にまで発展したアームストロングのドーピング・スキャンダルを扱い、スポーツ界を震撼させた疑惑の真相に迫る。

「ツールは巨大なサーカス」

 原作となった『Seven Deadly Sins: My Pursuit of Lance Armstrong』の著者デイヴィッド・ウォルシュ氏は、サンデー・タイムズ紙記者であり「スポーツライター・オブ・ザ・イヤー」4度受賞という実績を誇る。そのウォルシュ氏のノンフィクションをもとにアームストロングの栄光と転落の軌跡を映画化した本作『疑惑のチャンピオン』は、スポーツ界の闇を暴くにとどまらず、勝利に執着するあまり倫理を踏み外していった選手の実像を多面的に描いた内容となっている。

「ツール・ド・フランス2005」で7連覇を達成したランス・アームストロング Photo : Yuzuru SUNADA「ツール・ド・フランス2005」で7連覇を達成したランス・アームストロング Photo : Yuzuru SUNADA

 監督は、アカデミー監督賞に『クィーン』でノミネートされたスティーヴン・フリアーズ。映画の制作にあたり、実際にツール・ド・フランスを観戦した監督は「私はサイクリストの背後にあるあくなき勝利への執念を見た。彼らの後ろにいるのは全員、ツールの組織の人間だ。全体が巨大な“サーカス”であることを理解した」と語っている。

 主演を務めたのは実力派の若手俳優、ベン・フォスター。「アームストロングの適役をキャスティング出来なければ、映画を作る意味がない」とまで語っていたフリアーズ監督に「彼こそ適役だ」と言わしめたフォスターは、肉体改造のため厳しい自転車トレーニングを行い、アームストロングを見事に演じきっている。(敬称・呼称略)

「疑惑のチャンピオン」上映情報・作品概要

 公開日: 2016年7月2日(土)
 上映館: 丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開
 上映時間:103分
      ◇         ◇
 監督: スティーヴン・フリアーズ
 原案:「Seven Deadly Sins: My Pursuit of Lance Armstrong」デイヴィッド・ウォルシュ著
 出演: ベン・フォスター、クリス・オダウド、ギヨーム・カネ、ダスティン・ホフマン
 原題:「The Program」
 配給: ロングライド
 2015年/イギリス/英語(日本語字幕)

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